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2024 天皇杯2回戦「ジュビロ磐田 vs テゲバジャーロ宮崎」超主観的振り返り

磐田 1-2 宮崎
【得点者】
磐田:ブルーノ ジョゼ(後半16分)

宮崎:阿野 真拓(後半32分)、井上 怜(後半45+4分PK)

後半49分、この日ベンチで控えていたリカルドグラッサは、タッチラインぎりぎりまで出てきて磐田のGK坪井湧也に向けて大きな声で鼓舞しました。

私も含め、祈るような想いのジュビロサポーター

「頼む!坪井!止めてくれ!」

しかし、テゲバジャーロ宮崎の井上怜選手が蹴り込んだボールは、無情にもゴール右側に突き刺さってしまいました。

宮崎の選手達は勝利を確信したかのように、ヤマハスタジアムのピッチを駆け回っていました。

残り時間は1~2分ほど。

万事休す。

もう磐田に同点にするだけの力と時間は残されていませんでした。




2024年6月12日。

ジュビロ磐田は、天皇杯初戦となる2回戦をヤマハスタジアムで戦いました。相手はJ3のテゲバジャーロ宮崎。

結果は1-2で磐田の敗戦。

宮崎県知事の河野俊嗣さんも投稿してましたが「ジャイアントキリング」ってことになるんですかね。

私が磐田サポーターになってから、現地観戦でカテゴリが下のクラブに敗戦したのは初めての経験でした。

前半こそ磐田優勢ではありましたが、後半はカテゴリ差など微塵も感じないほど宮崎に押されてしまう展開に。

負けるべくして負けた。

そんな試合でした。

それでも現地観戦してきたので、辛いですが、振り返ります。



スターティングメンバー

ジュビロ磐田

これまでリーグ戦では出場機会の少なかった選手が中心のメンバー。

特に川﨑一輝はホームのヤマハスタジアムでは初出場となりました。ベンチには、遂にウェベルトンが今季初のベンチ入り。

ヤマハスタジアム初出場川﨑一輝

キャプテンマークを巻いたのは小川大貴。いざ出陣。

キャプテンマーク巻いたのは小川大貴


テゲバジャーロ宮崎

大武峻がヤマハスタジアムに帰ってきました。2020年~2021年7月まで磐田に在籍。2021年の天皇杯ではキャプテンマークを巻いて戦ってたのが懐かしいです。

当時のメンバーがこちら。

3年も経つと顔ぶれ変わりますよね。

当時の天皇杯出場メンバーで、今回磐田の選手として出場したのは鹿沼直生、藤川虎太朗、藤原健介、森岡陸の4人。

大武峻は、宮崎でもキャプテンを務めました。
試合開始前のコイントスの場面では、磐田のキャプテンの小川大貴と笑顔で握手。

試合開始前のに握手を交わす大()「武峻と小川大貴

しかし、幸せな時間はここまででした・・・。


ライブ配信無し・・・

NHK BS、スカチャン(CS)、JFATV(YouTube)天皇杯2回戦は、いくつかのメディアでライブ配信されましたが、磐田 vs 宮崎はなんとライブ配信無し。

去年の天皇杯2回戦「磐田 vs 讃岐」も配信無かったんですよね。
今年もかよ・・・。


得点できない磐田

前半は、ほぼ敵陣で攻め続けていた磐田。

いつ得点してもおかしくないくらい決定機をつくるのですが、この試合はとにかくゴールになりませんでした。もどかしかったですね。

配信が無い替わりに、ジュビロ磐田公式Xで速報してくれました。

5分 古川陽介のカットイン

「よしよし。いいよ古川。その調子でいこう。」

「古川のクロス。何とか合わせて行こう。こっからよ。」

前半35分 ブルーノジョゼのボレーシュート直後

「ジョゼいいじゃないか。ゴール狙っていこうぜ。」

「一輝!おしかったなあ。そろそろ点が欲しいな・・・。」

「ジョゼ!いいんだけど、もう前半終わっちゃうよ・・・」


こんな感じで、何とか前半で先制してくれるだろう、

してくれるだろう・・・・

してくれるだろう・・・・

が続いている内に

前半終わっちゃったよ。

相手を大きく上回る攻撃を仕掛けながら得点ゼロ。

前半をスコアレスで折り返すことになったのが本当に痛かった。振り返ってみれば、これが宮崎のプランだったかもしれません。何とか1点でも奪えていたら全く違った展開になっていたはず。今思い返しても悔しい。


ようやくジョゼ砲で先制

後半16分、中村駿のフリーキックに合わせたブルーノジョゼのヘディングシュートが炸裂!遂に磐田先制!

中村駿のFK
ブルーノジョゼのヘディングシュート(手ぶれごめんなさい)
ボールはゴールへ!


ブラジル戦士達と歓喜の瞬間

ようやく、ようやく、先制!

よかったこれで一歩踏み出した。

ここから追加点取って勝ちに行く。
そう意気込んでいたのでしたが・・・。


同点、そしてまさかの逆転

宮崎は失点直後、阿野真拓選手と井怜選手をピッチに送ります。

その阿野真拓選手が後半32分に得点。

まだ振出しに戻ったばかり、今日はドローが無い天皇杯。
再度得点を取って突き放せ。

しかし、なかなか点が取れない状況が続きます。

前半は磐田優勢の展開だったのですが、後半は宮崎に押しまくられる展開に。何度もゴールを脅かされる展開に、ジュビロサポーターからは悲鳴とも嘆きとも思えるような声が。


そして悪夢が。


延長戦を覚悟していた後半44分、ボックス内で中村駿が足をだして宮崎の選手を倒してしまい、何とPK献上。

「嘘だろ!」

ここでの失点は試合を決してしまいます。坪井湧也に託すしかありませんでしたが、冒頭のように残念ながら失点。

その直後、遂に磐田はウェベルトンをピッチに送りますが、残りアディショナルタイムの数分ではどうすることもできず、試合終了。

ルヴァンカップに続き、天皇杯も初戦で敗退という屈辱的な結果となりました。


荒れるヤマハスタジアム

試合終了のホイッスルが鳴り響くと同時にヤマハスタジアムのスタンドからはブーイング。それだけでなく、罵声のような声が方々から沸き起こりました。

私はメインスタンドで観戦していたのですが、うなだれた感じでベンチに帰ってきた選手達に対し、メインスタンドの最前列通路にやってきた一人の男が至近距離で選手達に何やら大声で罵声を浴びせる姿が。

スタッフの方が何とかなだめようとしていましたが、選手達は一斉にその罵声を上げていた男に視線が向けられました。

「これはまずい。」

あまりにひどい負け方だったので、腹の立つ気持ちはわかりますが、選手に直接罵声はまずい。その声をかき消すかのようにその他のメインスタンドの観客からは自然発生的に拍手が沸き起こりました。

その後、選手達はバックスタンド、ゴール裏と挨拶に向かいますが、ブーイングの声は鳴り止みませんでした。

私は温いと言われるかもしれませんが、ブーイングはしたくない立場なのでその推移を見守るだけでしたが、ブーイングする気持ちはわかります。

これまでリーグ戦で出られなかった悔しい気持ちをこの宮崎戦にぶつけて、いい意味で横内監督を見返して欲しかった。

それなのに、カップ戦に出られる権利をフイにする結果。試合内容も逆転負け。しかもPK献上で逆転されるという最悪の内容。

それまで何度もチャンスを作りながらもゴールできない決定力の無さ。

ジュビロサポーターのフラストレーションが溜る気持ちは良くわかります。

でも大の大人が、罵声まで浴びせることに対しては、いかに相手がプロであったとしても私は与しない。

ただ残念だったのは、ブーイングを浴びせ続けられた選手達は、メインスタンドの挨拶はせずに控え室に下がろうとしたこと。選手達もメンタルボロボロだったとは思うのですが、最後にちゃんと挨拶して別れたかった。

これはまずいと感じたのであろう中村駿が、手招きと共に挨拶のため戻るように選手達に促し、ようやくメインスタンドに向けて一礼。

試合内容と共に後味の悪い幕切れとなりました。


次節に向けて

ルヴァンカップ、天皇杯を逃したジュビロ磐田。

これでリーグ戦を残すのみとなりました。
磐田はJ1残留に全力を傾けるしかありません。

一方で、今日の出場メンバーは今後のリーグ戦出場に対して厳しい立場に立たされました。これまでリーグ戦出場機会が少ないメンバーだっただけに、この試合内容では今後も選外になる可能性が高い。

そういう意味でもカップ戦を落としたのは非常に痛い。

ただ、J1リーグはまだ半分近く試合を残しており、厳しい夏の季節がやって来ます。リーグ戦出場する主力メンバーもコンディション不良や累積警告など、少ないながらもチャンスが巡ってくる可能性があります。

練習試合は組まれるでしょうが、どれだけモチベーションを保つことができるか。J1残留に向けて、リーグ戦外の選手達も含めて一丸となって戦えることができるか?

磐田の正念場が続きます。

終わったことは仕方がありません。

リーグ戦の活躍に期待して、またヤマハスタジアムに足を運ぼうと思っています。


最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田のファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。



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