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2024 なでしこリーグ1部 第10節「伊賀FCくノ一三重 vs 静岡SSUボニータ」超主観的振り返り

伊賀FC 1-3 ボニータ
【得点者】

伊賀FC:平田 ひなの(3分)
ボニータ:山本 心(34分)、土屋 佑津季(53分)、土屋 佑津季(74分)

今年のなでしこリーグは、Jリーグと日程が被ることが多いんですよ。

2024年5月19日。

私はこの日もボニータがアウェイゲームを戦う上野運動公園競技場(三重県)に行くことはできず、ジュビロ磐田 vs 浦和レッズの試合を観戦するためエコパスタジアムのバックスタンドに座っていました。


午後3時。


ジュビロ磐田は、難敵の浦和レッズに対し、前半をスコアレスで折り返しハーフタイムに入っていました。

2年前に大敗を喫した浦和に対し、前半で失点0は上々。


そして、ボニータの試合も終わった頃だろうと思い、なでしこリーグのホームページをチェック。

表示されたスコアは、

伊賀FC 1-3 静岡

「うおおおおお!ボニータ3連勝!」

前節、日体大SMG横浜戦に勝利し、なでしこリーグ1部昇格後初の連勝となったボニータ。今節は、昨年勝てなかった伊賀FCから勝利をあげて3連勝。しかも、逆転勝利。

雨の中、三重県まで遠征したBLUE GALLOPの応援も間違いなく選手達の力になったはず。本当にお疲れ様でした。

私は改めてYouTubeでアーカイブを視聴。
連勝街道を走るボニータの戦いを振り返ります。


スターティングメンバー

静岡SSUボニータ

渡辺彩香が左SBでスタメン復帰。
守屋栞奈がベンチスタート。

それ以外はベンチメンバー含めて前節と同じでした。

10節になってボニータの戦力、システムがある程度固まってきたようです。
連勝していることもあり、大きく変える必要もないでしょう。


伊賀FCくノ一三重

スタメン写真が伊賀忍者を意識している!
カッコイイ!これはイイですね!

伊賀戦となれば注目なのは、ベンチメンバーの藤田桃加選手。
元ボニータの選手です。

昨年ホームゆめりあサッカー場での戦いでは、ボニータのゴールを脅かす活躍を見せていました。

そして昨年アウェイゲームで開始早々に先制点を奪われた平田ひなの選手がスタメン。今年は防いで欲しかったのですが・・・・。


またもや平田ひなの選手

開始早々の2分、正野瑠菜選手がスルーパス。これがうまく裏に抜け、そこに駆け込んできたのは平田ひなの選手。渡辺彩香を一旦交わし、シュート。山田優衣も足を出しましたが間に合わず。ボールはゴール左側に突き刺さり伊賀FC先制。安間帆乃香もシュートに備えてはいましたが、対応するには厳しいボールでした。

平田ひなの選手なんですが、昨年のアウェイ伊賀FCでも試合開始早々に先制点を挙げているんですよね。

またも早々に先制を許してしまったボニータ。

しかしまだ始まったばかり、ここから立て直して戦うことができるか。今後のボニータの真価が問われます。


山本心の同点弾!

33分、梅津真央が敵陣左サイドへ蹴り出したボールに対し、金丸翔子が追いつきます。後方の渡辺彩香にパス。渡辺彩香には、平田ひなの選手と西林里恵選手がマークに付きますが、2人の選手を引きつけておいてその間をドリブルで抜き去ります。これ、隠れたナイスプレー。

渡辺彩香は、得意の左足でのクロス!
ワンバウンドでボールを受けた山本心がゴールに蹴り込んで同点!

山本心は非常に落ち着いてゴールを決めてましたね。
小さくガッツボーズ。
2試合連続ゴール。

前半で同点に追いついたのは良かった。

今年のボニータは、先制されても焦れずに得点できる実力と経験がついてきたのかもしれません。


一気に行くぞ!土屋佑津季の逆転弾!!

前半を1-1の同点で折り返したボニータ。

52分、三輪玲奈が山なりのボールを蹴り、相手の裏へ落とす。そのボールを見た瞬間、土屋佑津季がスプリント!髙山 菜々香選手と秦 美結選手が先にボールを追いかけていましたがその二人の間を押し退け、一気に前に出ます。

実況アナウンサーの

「一気に行くぞ!一気に行くぞ!」

は秀逸!

GK後藤 優香選手の動きを良く見て、ゴール右隅にボールを突き刺し逆転!


今季開幕から絶好調の土屋佑津季。

しかし、シーズン序盤戦はゴールまであと一歩に迫るものの、なかなか決め切れないシーンが続きました。

これで3試合連続ゴール。
試合をこなしていきながら、決定力を高めてきました。

焦れずに決めたアウェイでの逆転弾。
土屋佑津季の持ち前のスピードと突破力が、いかんなく発揮されたナイスシュートでした。


ボニータが懸命の守備をみせる

この試合は攻撃だけでなく、守備でも光るシーンがありました。

72分、ボニータと伊賀FCの一対一でのボールの奪い合いが続きます。しかし、常田 麻友選手、篠原 沙耶選手の強さが勝ります。

篠原 沙耶選手が抜け出してGK安間帆乃香が飛び出しますが、交わされて大ピンチ!

しかし、ボールはゴールライン付近まで転がり一旦難を逃れますが、篠原 沙耶選手がシュート。これは戻っていた安間帆乃香がブロック。

こぼれ球をボックス内で受けた増田玲那選手がシュート。今度は山田優衣がブロック。

再びボックス内で篠原沙耶選手がボールを受けますが、ここにボニータは一気に人数をかけてボールをタッチラインの外に蹴り出し、ピンチを脱しました。

GKが交わされても、選手達は人数と身体を張って伊賀FCの攻撃を見事防ぎ切りました。この懸命の守備が次へのプレーに繋がっていきます。


土屋佑津季ダメ押しの3点目!

懸命の守備で守り切った直後の73分。

GK安間帆乃香から山田優衣塩澤優高島絢音と細かいパスをつなぎ、再びボールを受けた塩澤優が三輪玲奈へ。

三輪玲奈は、林知奈へ縦パスを入れて攻撃のスイッチを入れます。

林知奈はドリブルで駆け上がり、右サイドの守屋栞奈にパス。守屋栞奈は前線に走り込む選手を確認しグラウンダーのクロス。

林知奈がおさめて金丸翔子へボールを渡しそのままシュート。しかしGK後藤優香選手に弾かれます。そのこぼれ球に待っていたのは、土屋佑津季!そのまま蹴り込んで3点目!

こぼれ球に対応すべくしっかり詰めていて、そしてその場所にちゃんとこぼれてくる。その嗅覚はさすがでしたね。好調の証だと思います。


次節へ向けて

2023年、初のなでしこリーグ1部に挑戦したボニータは、レベルの上がった対戦相手に対し、厳しい戦いを強いられ、シーズン僅か4勝しかできませんでした。

2024年、開幕から序盤は昨年同様になかなか勝ち点が積み上がらないボニータでしたが、徐々に得点力が高まり3連勝。

10節で昨年の4勝に届きました。

その得点力向上の立役者は、土屋佑津季
5月19日時点で6ゴール。
なでしこリーグの得点ランキング2位につけました。

昨年は、DF彦坂桃花とMF梅津真央の3ゴールがチームの最多得点。FW登録の選手がなかなか得点を稼ぐことができなかった事も厳しい戦いを強いられた要因の1つでした。

しかし、今年は土屋佑津季がゴール量産体制。
そして山本心も徐々に得点を重ねています。

複数得点できる試合が増えてきたことで、今節のように早い時間に失点したとしても焦れずに戦うことができます。

今後の戦いにおいても優位に試合を進めることができるでしょう。


また、今節2点目、3点目には三輪玲奈が絡んでいることを記しておきたいです。今季はまだ得点こそありませんが、裏抜けできるボールを供給したり、攻撃のスイッチを入れるパスだったり、三輪玲奈の貢献は大きいと感じました。


3連勝のボニータは、5位につけました。

次節は、5月26日ホームヤマハスタジアムでスフィーダ世田谷FCを迎え撃ちます。

昨年はアウェイでドロー。ホームでは敗戦。
スフィーダから勝利をあげることができませんでした。

恐らく次節も厳しい戦いを強いられることになると思います。

スフィーダとの勝ち点差はわずか1。
何としても勝利をもぎとりましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。
静岡SSUボニータのファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。

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