「覚醒」は、J2での「積み上げと成長」| ジャーメイン良 4月度 月間MVP受賞
ジュビロ磐田のジャーメイン良が「2024明治安田JリーグKONAMI月間MVP」を受賞しました。
ジャーメイン良自身、月間MVPは初受賞。
また、過去の月間MVPの記録を確認すると、Wikipediaしかまとまった資料が無かったのですが、J1で磐田の選手が受賞したのはジャーメイン良が初。
(J2では、2015年8月と10月にジェイ、2023年11月に松本昌也が受賞しています。)
文句無い成績だったので、恐らく受賞するんじゃないかな?と密かに思っていたのですが、セレッソ大阪のレオセアラ選手が4月にジャーメイン良を上回る6ゴールを決めていたので、若干心配ではありました。
しかし、選考委員の北條聡さんがコメントしていますが、その決定力は群を抜いていました。
他の得点ランキング上位の選手のシュート成功率20~30%代であることから、その決定力は群を抜いていることがわかります。その点も大きく評価されたはずです。
そして、
ゴール数、決定力、そしてチーム勝利への貢献度。
あらためて文句ない結果での受賞でした。
その4月の5ゴールをまとめた動画がXにアップされています。
この中でも特に印象に残っているのが、第9節アウェイアビスパ福岡戦、ダイビングヘッドでの先制点。
この試合は福岡まで遠征し、現地で見ていました。
松本昌也のクロスに至るまでのプレー、ジャーメイン良のシュートのタイミング、全てが流れるような動き。改めて見ても素晴らしい。
メディアやSNSでは、今年のジャーメイン良の大活躍を「覚醒」という言葉で表現していました。
2024年は、開幕から第12節アウェイ東京V戦まで全試合フル出場。
12試合で11ゴールという文句のつけようのない成績。
「覚醒」と表現されるのも納得です。
しかし、ジュビロ磐田がJ2で戦っていた2023年。
既にその片鱗は見せていました。
遡ること2022年オフ。
磐田はJ2に降格が決定。多くの選手の去就が心配されましたが、ジャーメイン良は契約を更新。自身はじめてのJ2の戦いに挑むことになりました。
私はジャーメイン良への期待を込めて当時こんなnote記事を書いていました。
そんな思いを抱いていました。
そのため、新たに指揮を執る横内監督には、ジャーメイン良の起用に大いに期待をしていました。
一方で、2023年はFWの選手層に乏しい実情もありました。
トップで戦えるのは、ジャーメイン良と、当時現役高校生ルーキーの後藤啓介のみ。
従い、ジャーメイン良には否応なくトップでの出場と結果を求められました。
そんな厳しいチーム状況でしたが、ジャーメイン良は出場時間を積み重ね2396分出場、9ゴールを記録。いずれもキャリアハイの結果。
ジャーメイン良自身も、
と発言しています。
補強禁止という前代未聞のハンデを抱えた2023年の磐田は厳しい戦いを強いられましたが、ジャーメイン良はJ2での実戦経験を積み、成長を遂げていました。
私自身、前述のように、2022年オフにジャーメイン良の大化けの可能性を期待していただけに、J1での大活躍は本当に嬉しい思いでしたね。
思えば、磐田にとって待望のエースストライカーの出現でした。
私は2019年から磐田の試合を見ていますが、これまでJ1で最多ゴールを上げたのは2019年アダイウトンの7ゴール。
その後ルキアンや小川航基というエースストライカーに成り得る選手もいましたが、J1で活躍することなく磐田を退団したのは、実に残念でした。
2024年5月時点で、既に2019年のアダイウトンを大きく上回る11ゴールを記録したジャーメイン良。
磐田からのJ1得点王は2010年の前田遼一が最後。
14年ぶりの得点王を期待していました。
しかし、好事魔多し。
ジャーメイン良を欠いた、ホーム鳥栖戦、アウェイ札幌戦は無得点で敗戦した磐田。
今年の磐田は、ジャーメイン良の影響があまりに大きかったというのを実感する結果でした。
磐田3連敗で挑む次の相手は、難敵の浦和レッズ。
2022年ホームエコパスタジアムで0-6敗戦という、クラブ史上最悪の結果で敗れた相手。伊藤彰監督解任の引き金を引かせてしまった試合。
チーム状況厳しい状況ですが、何としても勝ちたい。
昨年のリベンジを果たしたい。
やっぱり期待を寄せるのは、この選手。
石田雅俊。
高校時代、市船の石田雅俊と、流経柏のジャーメイン良はバチバチに戦っていた間柄。
今や同じサックスブルーのユニフォームで磐田の為に戦う両選手。
ジャーメイン良不在の今こそ、石田雅俊が「覚醒」する出番。
浦和戦に勝利し「ブラボーマサボー!」と叫ばせて欲しい。
頼むぞマサボー!
最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田とジャーメイン良のファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。