2023 J2 第32節「ジュビロ磐田 vs ジェフユナイテッド千葉」超主観的振り返り
約1か月ぶりのヤマハスタジアムでの試合。
子供たちにとって夏休み最後の試合とあって、キッズサポーター向けの特別イベント『Jubilo Little Dreams』も開催され、いつにも増してジュビロ広場は子供たちの姿で溢れていました。
入場者数は11,413人。
今季ヤマハスタジアムでの入場者数第2位(1位は藤枝MYFC戦13,688人)。
沢山のサックスブルーサポーターの後押しを背に舞台は整いました。しかし、ジュビロ磐田は厳しい結果を突きつけられました。
2023年8月26日、J2第32節。ジュビロ磐田はジェフユナイテッド千葉と対戦。ヤマハスタジアムで観戦しましたが、残念ながら、2-3でジュビロ磐田の敗戦。
前半だけで3失点。
想像だにしていなかった試合内容でした。
前回対戦振り返り
千葉との前回対戦は、5月7日 第14節フクダ電子アリーナでの対戦。
前半を両軍スコアレスで折り返す一進一退のジリジリした展開。
均衡を破ったのは後半から途中出場したジャーメイン良。後半25分、胸トラップからのボレーシュートでゴール。
その1点を守り切り1-0のクリーンシートで勝利を飾りました。
スターティングメンバー
ジュビロ磐田
前節アウェイ甲府戦ではベンチ外だった三浦龍輝が再びスタメンに。甲府戦で好セーブで活躍した梶川裕嗣はサブに回りました。
チームトップスコアラーのジャーメイン良は累積警告で出場停止。藤川虎太朗がスタメンに入ります。
上原力也はホーム仙台戦の負傷の影響が続き今節もベンチ外。ボランチには前節甲府戦と同じく遠藤保仁と鹿沼直生が入りました。
ジェフ千葉(前回対戦との比較)
そう言えば、田口泰士は前回ベンチ外だったんですよね。2021年9月11日以来約2年ぶりの古巣ジュビロとの対戦となりました。
また前回対戦時にジュビロのゴールを脅かしたブワニカ啓太選手は、水戸ホーリーホックへ期限付き移籍となりました。
注目は11得点の大卒ルーキー 小森飛絢選手。前回対戦時には出場しませんでしたのでジュビロとの初対戦となりました。
出鼻をくじかれ3失点
キックオフした瞬間の50秒。風間宏矢選手が完全にフリーな状態からミドル、いやロングシュートか?ややループ気味に高精度なシュートで早々と千葉が先制。
始まってすぐにあっさり失点するという、悪い時のジュビロが顔をだしてしまうという予想だにしなかった展開。嫌な予感がよぎりましたねえ。
それでも前節甲府戦で守りに守って勝ち切ったジュビロ。
何とか立て直して欲しいと願っていました。
しかしその直後の16分、(千葉の)ドゥドゥがこれまた完全フリーでするするっとボックス内に入って狙いすましてシュート。2失点目。
2失点目はリカルドグラッサが怒ってましたね。
ゴールしたボールを蹴りあげてました。
立て続けの2失点。これ以上の失点はゲームが決まってしまいます。
ゴール裏サポーターからは早くも「反撃の歌」が。前半から「反撃の歌」を歌うなんてあまり記憶がありません。ジュビロサポーターも前節までと違うジュビロの悪い状況を感じ取ったのだと思います。
しかしその想いも空しく、前半終了間際の43分。遠藤保仁のコーナーキックに(磐田の)ドゥドゥが頭で競り合ったこぼれ球を佐々木 翔悟選手が拾ってドリブル。
現地では私のいた所から遠目だったので判り難かったのですが、ジュビロの選手達は競り合った瞬間での相手選手のハンドを主張していたようでしたね。その一瞬動きが止まったところをジェフの選手は逃さずプレー続行。
右サイドを走り出していた日高大選手に渡ってカウンター。全速力の日高大選手にジュビロの選手はだれも追いつけず、三浦龍輝と一対一の大ピンチ。
数々の大ピンチをファインセーブで防いできた三浦龍輝。しかし、日高選手が蹴ったボールは、あざ笑うかの如く、三浦龍輝の右側を転がっていきゴールへ。
何と前半だけで3失点。
0-3で前半を終えるという最悪の試合展開に。
前半終了のホイッスルの瞬間、あまりの惨劇にジュビロゴール裏からはブーイングが。私は目の前で起きていることが信じられない思いで、ハーフタイムで控え室に下がる選手の後ろ姿をぼーっと眺めていました。
雷雨で一時中断
前半終了間際から急に強い雨が降り始めました。
この日の天気予報では試合時間中に雷雨の予報でした。予報通り激しい雨と雷が。ハーフタイムに入って試合は一時中断となり、観客は屋根のある場所へ避難するようにアナウンスがありました。
ぐしょぬれのポンチョ姿で私は第8ゲートに避難。他のサポーターさんと「すし詰め」状態になりながら雨が上がるのを待っていました。
近くにいた人同士の会話で、
同じ静岡県内でヤマハスタジアムより東にある藤枝総合運動公園サッカー場で予定されていた藤枝vs群馬の試合は雷雨で中止。
私自身、雷雨で試合が中断になるのは2度目の経験でした。
以下私の心の声。
ってなことを考えつつ、試合再開は約40分遅れの20時40分とアナウンス。小雨になったヤマハスタジアムに両軍サポーターが戻っていきました。
この40分の時間でジュビロにとって好転のきっかけにして欲しい。
しかし3失点はあまりにも重くのしかかりました。
後藤啓介の反撃!
横内監督は後半から選手を入れ替えます。
50分に古川陽介が左サイドからミドルシュート!これが見事にゴールネットに突き刺さり先制!かに思われたんですが、副審の旗が挙がってたのが同時に見えてました。残念ながらオフサイド。
しかし、左サイドからから切り込む古川陽介の得意の攻撃が後半開始早々から続き、非常に期待できるプレーを見せてくれました。
60分、伊藤槙人がゴール前に入れたボールをGK鈴木椋大選手が弾いたボールを詰めていた後藤啓介が押し込んで1点を返します。
ようやく1点。
決めたのは後藤啓介とあって、まだ2点差ではあるもののヤマハスタジアムの雰囲気ががらっと変わるのがわかりました。
後藤啓介はゴール裏だけでなくバックスタンドのジュビロサポーターも煽って盛り上げます。
更に77分、三浦龍輝のパントキックのボールを後藤啓介が左サイドで受けて中へ進入。ボックス外から右足を振り抜く!
後藤啓介が立て続けの2ゴールで1点差に詰め寄る!
今季開幕戦となった2月18日のヤマハスタジアムでのファジアーノ岡山戦。この試合も岡山に先に3失点を喫し敗色濃厚の試合でした。
しかし、後半から途中出場しリーグ戦デビューとなった後藤啓介は、後半
終了間際に立て続けに2ゴールを決めて鮮烈なデビューを果たしました。
その時もゴール裏サポーターを煽り「とんでもないルーキーが現れた」と鳥肌が立ったのを覚えてます。
正にその再来のようでした。
しかし、岡山戦と違うのは残り時間がアディショナルタイム入れて15分くらい残っている事。同点、あわよくば逆転できるかもしれない。
ヤマハスタジアムの雰囲気は、前半とは打って変わっておせおせのムードに。
その後も90分に鈴木雄斗のクロスからの松原后の惜しいシュートなど決定機はあったのですが、残念ながら反撃は後藤啓介の2点のみ。
無情にもあと1点届かず、ジュビロ敗戦となりました。
前半の3失点があまりにも重すぎました。
次戦に向けて
試合終了後、ゴール裏に挨拶に来た選手達。
3失点は痛恨でしたが、後半の追い上げもあって拍手で送り出しました。
試合中何度もゴール裏とバックスタンドのサポーターを煽っていた後藤啓介。最後まで長い時間サポーターに頭を下げていた姿が印象的でした。
前半と後半で全く別のチームに見えたジュビロ磐田。
横内監督は試合後のインタビューで次のように振り返りました。
「緩い」という言葉でまとめた横内監督。DAZNでの試合後のインタビューでも前半は「甘さが出た」と語っていました。
ここにきてジュビロの課題が一気に全部出てしまったかのような試合でしたね。寄せに行けず風間宏矢選手と(千葉の)ドゥドゥ選手にフリーでシュートを打たせてしまったところなどは、厳しい面があるなと思いました。
3失点目でハンドを主張していたジュビロでしたが、ほんの一瞬プレー止めてしまったことが悔やまれてなりません。
目指せ「最終節で勝ち点80」
昇格ラインを「最終節で勝ち点80」とした場合のジュビロ磐田の現在地です。
現在の勝ち点は57。
残り10試合。
最終節で勝ち点80以上を達成するには、
最悪でも残り10試合で7勝以上が必要です。
もちろん相手の状況もありますので勝ち点80で確実ではありません。
残り試合全勝するくらいでなければ自動昇格は掴めないでしょう。
自動昇格の道は極めて厳しいです。
応援する声を届けることしかできませんが、可能性がある限り勝利を願って後押ししたいと思います。
次節は9月2日、アウェイでブラウブリッツ秋田と対戦します。
前を向いて秋田戦勝ちましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田のファン・サポーターに歓喜が訪れる事を願って。
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