ジュビロ磐田 金子翔太が契約更新
「100%ジュビロ磐田の男」
2021年夏の補強で清水エスパルスからジュビロ磐田に期限付き移籍した金子翔太は、同年のオフに完全移籍しました。その際に金子翔太から発せられた言葉が冒頭の言葉です。
J2に降格したジュビロに残留するかどうか?ジュビロサポーターのSNS上では去就を心配する投稿が相次いでいました。
12月27日、2023年シーズンもジュビロ磐田と契約更新することが正式にリリースされました。
「100%ジュビロ磐田の男」
その言葉を体現する金子翔太のプレーが2023年もヤマハスタジアムで観ることができると思うと期待で胸が膨らみます。
更に方々で報道されているように、ファビアンゴンザレスの二重契約問題でジュビロは2023年夏のまで選手補強ができません。
ジュビロにとって選手が残留してくれることが来季の生命線なのです。ましてや今季主力メンバーだった金子翔太の残留は非常に大きいでしょう。
金子翔太は今年初めて一年間通してジュビロ磐田で過ごしました。しかし、特に序盤戦はもどかしい時期を過ごしており、順調とは言えませんでした。
ホーム開幕戦となった2月19日 第2節 清水エスパルス戦「静岡ダービー」。ジュビロ移籍後初めての古巣対戦で先発出場するものの、ジュビロは2名の退場者を出すなど波乱の展開でした。結果はジュビロの敗戦で悔しい開幕スタートとなりました。
その後は、先発から外れる日々が続きます。
「静岡ダービー」後に夏場までの序盤戦で先発出場したのは、
・5月6日 第12節 アウェイ セレッソ大阪戦
・7月6日 第20節 ホーム アビスパ福岡戦
2試合のみでした。
試合に出られない期間は「いつか来るチャンス」をものにしようと地道な努力を積み重ねていました。このことはジュビロ磐田の公式YouTubeチャンネルの【EMOTIONS #14】で金子翔太が自ら語っています。
7月・8月の夏場の厳しい環境下での戦い。
シーズン前にルキアンと小川航基を欠くことになったジュビロにとって、得点力不足は懸念されていました。その上で、シーズン中に山田大記、大津祐樹、ファビアンゴンザレスと得点源の選手の戦線離脱が相次ぎ、極度の得点力不足に陥ってしまいました。結果、敗戦を重ねてしまい、ジュビロは下位に低迷しました。
その夏場に、唯一コンディションを上げてきた男がいました。
それが金子翔太だったです。
直近4連敗で迎えた7月30日 第23節 ホーム湘南ベルマーレ戦。
後半32分、杉本健勇のラストパスを金子翔太が押し込んで待望の先制ゴール。この1点を守り切り勝ち点3をもぎ取りました。
7月と8月のリーグ戦8試合の勝利はこの湘南戦の1勝のみでした。しかもこの期間、金子翔太の湘南戦での1ゴールのみしか得点できなかったジュビロ。
しかし、金子翔太の復活に終盤戦の戦いに向けて大きな期待を寄せました。
その後、終盤までほぼ先発出場を果たした金子翔太。
チームとしては残念ながらJ2降格となってしまいましたが、残り2試合まで残留を残した粘りに粘った戦いをみせてくれたジュビロ。その戦いで大きな貢献をしてくれたのは金子翔太であったことは間違いありません。
試合に出られない日々も地道に自己研鑽に励み、チャンスを見事につかみ取った金子翔太の姿は、同じく試合出場を狙う他の若手選手達にも良い影響を与えたと思います。
来季は再びJ2で積み上げ直すジュビロ。監督も横内昭展さんが就任することが決まり、日本代表コーチでの経験を活かした強度の高いジュビロに鍛え直してくれることを期待しています。
その新生ジュビロに改めて「100%ジュビロ磐田の男」金子翔太の姿がいるということは、頼もしい限りです。チームとしての積み上げと勝利を重ねて、来季J1昇格を果たしてくれることを祈っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田と金子翔太のファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。
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