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これもまたシビル・ウォーだね!「フォーエバー・パージ」

いよいよ来週10/4より「シビル・ウォー  アメリカ最後の日」が公開されますね。

こんなアメリカ見とうなかった…が満載

先日IMAX限定先行上映にて本作を鑑賞したのですが、昨日まで同じアメリカ国民だった者達が互いに殺し合うという設定にある映画を思い出しました。

そう「年に1度12時間だけ殺人を含む全ての犯罪が合法化される」イカれたお祭り騒ぎことパージシリーズ、その5作目にあたる

「フォーエバー・パージ」
ですよ!

2013年から続くパージシリーズ最終作にあたる本作は遂にパージ大好き勢(通称パージャー)が

「12時間で終われねぇ!俺まだパージやれますよ!無限パージや!!

と勝手に宣言し時間無制限一本死合いを開始!
あまりの異常事態に「6時間だけ国境解放するで!」とメキシコ政府(とカナダ政府)が宣言し、パージャーに狙われた人々が国境越えを目指すという物語。

今までのパージは12時間耐えきれば強制終了していたが、国境を越えるまで終われないという衝撃のデスロード要素が追加された。

NFFAもそこまで考えてないと思うよ…

あまりに無限パージが全米に波及しすぎた結果パージを提唱した「NFFA党(新しいアメリカ建国の父)」が「無限パージ?何それ怖…」と事態の収拾を図るため戒厳令を出して軍隊を派遣し、パージャー達と銃撃戦になるシーンは本作最大のコメディポイントだと思う。

また本作にはいくつもの「グッとくる」ポイントがある。
特に不法移民である主人公と、農場主の息子ジョシュ・ルーカスの関係の変化である。
南部の白人を体現するジョシュ・ルーカスは初め「無関心」を装っていながら不法移民である主人公に嫌悪を持っている。
しかしこの無限パージの中で自身が嫌悪していた多くの人々に何度も助けられた事により考えを改める姿勢、そしてラストの彼の感謝の言葉にグッとくる。

どんな時もテンガロンハットを忘れない生粋のカウボーイさん🤠

他にも「メキシコ人達は互いに助け合う」とスローガンの元、彼らにしか分からない特別な印があったり、困った人々を助ける為に戦闘状態の町に駆けつけ国境越えの裏ルートまで護衛を買って出てくれるネイティブ・アメリカン達など、シリーズの中で最も人種や性別を超えて人々が助け合っている様には誰しもがグッとくるのではないだろうか。

余談ではあるが、主人公の奥さんの職場の上司であり、新入りの移民の様子を気にかける優しさを持つダリウスさんというキャラが登場する。
彼は中盤「家族を探さなければならないから」と主人公パーティーを離脱して以降登場しないが、彼が無事にアメリカ脱出を果たせたのか公開時からずっと気になっている。

ハンドガン片手に走り去ったダリウスさん

また主人公に一目を置いている心優しき農場主のウィル・パットンの存在も忘れてはならない。
チョイ役ながらパージ前日には労働者達に給料の他に安全のためにパージ特別手当を支給するという理想の雇用主ムーブが素晴らしい。

傑作アルマゲドンにて「ママ、セールスマンのおじさんがテレビに出てるよ」でお馴染み

今作、流石にブックオフでは500円では売っていないが今ならNetflixで配信中なので加入者は実質無料である。
A24製シビル・ウォーを楽しみにしつつ、ブラムハウス版シビル・ウォーを先に自宅で観てみるのはいかがだろうか。

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