生きること
今日、お義母さんに会いに老人ホームへ行ってきました。
お義母さん、脳梗塞になってから脳の伝達が上手くいかなくなり、【食べる】という事が難しくなりました。
その他にも
・目が虚ろ(焦点が合わない)
・話せない
・歩けない
などなど。
その中でも【生きる】ことに直結する「食べる」が出来ない。
口に入ったあとの【飲み込む】という動作が上手くできず、口に入れたものが口から流れ出てしまうようです。
決して「食べたくない」わけではなく、食べる意思があるのに飲み込む事が出来ないのです。
お義母さん、今は固形物は誤嚥の恐れがあるので、
ゼリー食なのですが、それでも難しく、栄養が足りていない状態だそう。。
今日、面会に行くと、右を向いていたお義母さん。
向いていた、というより「右しか向けない」様子でした。
なので、お義母さんの右側へ行き、ひたすら一方的に喋ってみた。
…ら、うつろだった目に活力が出てきた。
「顔色は良いね。お義母さん、いつまでもお肌綺麗だね〜!」と言うと目が嬉しそうに微笑んでる。
微動だにしなかった手が少しずつ動く(カメが動くようなレベルのスローです)。
かんちゅがその手を取ると握り返してくる。
お義母さんは身内が来たことを分かっている。
(一応、かんちゅはいつも最初に「お義母さんのお嫁さんですよ」と自己紹介をしてる(笑))
そしてダーリンと話す時がやはり1番反応を見せる。
まるで「しっかりした姿を見せなきゃ」と思っているかのように、お義母さんの中で1番しっかりとした反応。
その後、お義母さんがかんちゅの腕や顔に触れてくる。
ゆーーっくりとだけど。
何か言いたいんだろうけど、脳がうまく動いてなくて言葉に出来ない様子…
お義母さんがかんちゅの腕を触ってくる時は「寒くないか?」と聞かれる事が多かったから、
かんちゅ、「寒くないよ!今は夏で外はものすごく暑いんだよ。お義母さんは寒くない??」と話すとゆっくりと頷く。
そうしてると身体を動かそうともする。
「ずっと同じ姿勢だからしんどいよね」というと目を合わせてくる。
だよね、しんどいよね。
15分から20分が経った頃、お義母さんが何か話そうとしている。
耳を近づけてみると必死に言葉にしようと口を動かしてる。
そして「先生(←かんちゅのこと(笑))は寒くない?」と。
お義母さんがしゃべった!
「寒くないよ!暑すぎて汗かいてる」と返したら目が笑う。
ピース!も出来た!
そして面会終了時間になった……
「帰るね」と言ったらまた時間をかけて何か話したそうにしていて、耳を近づけたら
「家に帰るの?」と聞いてきた。
ものすごく時間はかかるけど、お義母さんは喋れるし、
意思疎通も出来る。
ただ、たくさんの入所者がいる老人ホームで、スタッフがお義母さんにだけたくさんの時間を使えないのもわかる…
でも、スタッフさんから聞くよりもお義母さんは意思もあるし、感情もあるし、話せるよ!
スタッフにもわかって欲しい気持ちが込み上げてきて…
もどかしい。悔しい!
もっとお義母さんとコミュニケーションを取ってあげて!と言いたくなる
ただ、このまま(といっても近いうち)、食べれないのが続くと療養型施設に移らないといけないかもしれない。
療養型施設は24時間体制で必要な処置をしてくれるところだそう。常駐の医師と看護師、他のスタッフも多いそう。
かんちゅもダーリンも療養型施設ってどういう所なのか全く知らない。
費用はどれぐらいするんだろ……
そして、口から食べれない(飲めない)ようになったら
胃瘻(いろう)しかないのか。。
チューブ食ってのもあるとネットに出てた。
その事についてダーリンとも話した。
ダーリンは「そこまでして生きていると言えるのか…自分自身なら口から食べれなくなれば、胃瘻などの処置をしてまで生きたくない」と…
かんちゅも自分自身のことならダーリンと同じ気持ち…
近いうちにお義母さんの事で決断を迫られる時が来るだろう
胸が苦しくなる・・・
先ずは急いで療養型施設ってやつを調べねば。
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