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ネルドリップ・デミタス極み|金澤屋流お家カフェVol.6


ネルドリップは至極の味わい・・・

珈琲の数多き抽出方法の中でも最高峰とも言われるネルドリップ。その味わいは至極の味とも言われ、日本では昔ながらの喫茶店で、マスターが1杯ごとに点滴で丁寧に淹れる姿が思い浮かぶもの。とは言っても、ここ最近では中々見ることが出来ない世界となっています。ネルドリップは至極の味わい…とは裏腹に美味しいのにネルドリップする人が少ないのはなぜだろう⁉︎ネルには謎がいっぱいありますが、当店にもそんな基調なネルドリップメニューがございます。「ネルドリップ・デミタス極み」ゆっくりと時間をかけて丁寧にドリップ。コーヒーにはこんな世界もあるんだと思わせてくれる極上の1杯です。マニアックな淹れ方ではありますが、お家ネル。慣れてきたらちょっと覗いてみませんか!

ネルドリップって何?

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ネルドリップとは、フランネル・ドリップの略です。ちなみにペーパーフィルターを使って淹れる珈琲はペーパードリップといいます。ネルドリップコーヒーというのは、ネルという濾し袋を使ったフィルターで濾したコーヒーで日本では、ネルドリップ布ドリップと言われています。

ネルドリップは至極の味わい

ネルドリップが好きな人に言えることは、ネルで淹れた美味しいコーヒーを過去に飲んだ経験がある人が多い事

私も勿論その一人。今まで飲んだ珈琲の中でとある名店で飲んだネルドリップ珈琲の味が忘れられないほどインパクトがありおいしかった。そんな経験をしているネルファンの1人である。ネルと呼ばれる濾し袋に溢れそうな位たっぷりのコーヒー。とろりとした漆黒のコーヒーは思いの他、柔らかでとろりと甘い。見たところ通常のコーヒーよりもたっぷりと珈琲を使っているのに、嫌なしつこさやキツさがなく心地よい。これはまさに、驚きと発見の世界。

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ネルドリップが美味しいのに皆が使わない理由

誰しもが認める至極の味とも言われルネルドリップが流行らない理由ってなぜだと思いますか?恐らく美味しいと言われるから使って見たけど・・・アレ⁉︎

その理由は、難しいから。

淹れ方が難しいというよりか、使う前にすること、使用後のお手入れ保管面で色々あるのです。ネルには使い方に一定のルールがあり一歩誤ると珈琲が最高に美味しくなくなるどころか不味くなるからです。つまり使い方を誤るとペーパードリップよりも美味しくないどころか、まずい。なんてことに。

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ちなみに当店のネルフィルターはオリジナル。

ネルフィルターと言っても色々。布の素材、厚み、深さ、はぎの数・・・そして起毛の有無や量縫い方色々な違いがネルの抽出方法や味に影響を与えます。当店のネルは、厚手の3枚はぎのフランネル。ふわふわっとした起毛が外側に。大きさは3種類。1杯、2杯、3杯当店のマグカップに合わせた抽出量で3種類。短時間でも効率よく淹れられ味のバランスも良い。

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ネルドリップ・デミタス極みとは?

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ネルドリップで淹れたコーヒーをデミタスカップで味わう1杯。デミタスというのはデミタスカップの事。デミタスカップは、通常のカップよりも小さなカップ。
おちょこのような可愛いサイズ。コーヒーで言えば、少量でも飲みごたえのある濃厚なコーヒーに使います。小さなカップでも満足できるその1杯は、濃厚でとろり表面はキラリ、まさに珈琲のエキス。コーヒーは、当店の極みブレンドを使用しております。ゆえにネルドリップ・極み。

<材料>

深煎りのコーヒーの粉 20〜22g

お湯 80〜85℃

3分ほどかけて約80gのコーヒーを淹れます。

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<使用器具>

オリジナルのネルフィルター1杯用

サーバー又はカップ

ドリップポット

抽出語のネルの受け容器

吸水用タオル

ネルを整えるヘラ又は小さめスプーン

ネルドリップ・デミタスにおすすめのコーヒー

粉たっぷり濃度を出してもスッキリと軽やかに飲むことができる、深煎り〜極深煎りのコーヒーをおすすめしています。

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<当店のおすすめコーヒー豆>※クリックすると紹介ページへ

百万石ブレンド

極みブレンド(金澤屋珈琲店限定ブレンドで当店の一押し)

近江町ブレンド

カフェプリモ

インドネシア・マンデリンアチェ

ネルドリップの準備・初めての方は必読!

新品のネフフィルターは、お湯で15分煮沸。その後珈琲の抽出カスと一緒に煮出して馴染ませる。その後流水ですすぎ、水の中で管理。冷蔵庫で保管し毎日お水を交換する。使用前にネルを取り出し流水ですすぐ。余分な水気を手絞りし、タオルでしっかりと吸水する。ネルフィルターの袋を整えてから手沸かしたお湯の蒸気で温めておく。

ネルドリップしよう!淹れ方

①粉を荒めに挽いてネルフィルターに詰める

②袋に詰めたらヘラや小さなスプーンで粉をしっかりと詰める

③沸かしたお湯でサーバーとコーヒーカップを温めておく

④ドリップする湯温は、80〜85℃

⑤ドリップ開始。むらしは60〜90秒かけてゆっくりと注ぐ。

⑥粉の表面にポタポタと点滴でお湯をのせるように蒸らす。

⑦布側の縁にお湯をかけないように円形にお湯を注ぐ。

⑧ネルの外側をチェックし、お湯の浸透具合を確認。袋全体がお湯を吸って膨らんだら一旦注ぎを止める。

⑨袋の底一点から濃厚なコーヒーがポタポタ落ち始める。

⑩落ち始める速度に合わせて注水を始める。

11 .最初は、ポタポタ徐々にペースアップし線上にコーヒーが落ち始めたら注ぐ油量も太めに。

12.抽出量になったらネルを外す。(ネル受け用のカップにおく)

13.出来上がったコーヒーをマドラーで混ぜ混ぜして濃度を均一にする。

14.温めたコーヒーカップに注ぐ。

15.とても濃厚な1杯ですので和らぎのチェーサーとして白湯があると良い。

金澤屋流ワンポイントアドバイス!

むらしがポイント。少量ずつお湯を粉に染み込ませます。袋の底1点から垂直に当たる粉の中心からそこに向かう粉の層が1番深いところ。中心からお湯を注ぎ円状に回しかけます。そうすることで一ヶ所だけではなく満遍なくお湯を行き渡らせることが出来ます。抽出ムラをなくしゆっくりと粉を温める。味がバランスよく引き出せます。濾過が始まると最初はポタポタっとゆっくり徐々にスーッと濾過されるのでそのペースに合わせて注ぎます。終盤でゆっくり淹れすぎると味がにくどくなります。コナの挽き方は、粗めがおすすめです。

ネルドリップのお話でした。コーヒーやでも根をあげる位大変なネルドリップですがお家で楽しむのは別。

ゆっくりとした時間の中でこそ、ネルドリップ。淹れているときの満足感がなんとも言えません。

ネルドリップデミタス極み 楽しんでみませんか!


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