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第5回の振り返り

今回は2023年10月15日(日)に開催した第5回定例会をまとまりなく(^^;)振り返ります。
初参加の方が2名。リピーターさん、支援者含め合計7名での会でした。

参加後アンケート

  • とても具体的なお話しも聞けて、参考になりました^ ^

  • 毎日精一杯で自分のことしか見えなくなっている時に、当事者同士で具体的な話を安心してできることに救われます。今回は幻視幻聴の話がすごくよかった。本人にとってはホントに本当のことなんだな、とストンと思えました。

  • 初めて参加させて頂きました。 安心して自分のパートナーの話や 今の悩み事など話せる場の雰囲気がとても心地良かったです。 同じ立場の方の話はそれぞれに気づきがあり 時に笑いも出て とても有意義な時間を過ごせました。 有難うございました。 また参加させて頂きたいと思います。

  • 初めての参加でした。 皆さんに励まされ、少し元気を頂きました。 まだ先は見えませんが、ゆっくり主人に寄り添って行けたら~と思います。 本日は、このような機会を頂き、ありがとうございました。

パートナーとの関係構築には時間とプロセスが必要

一括りに「精神疾患をもつ人のパートナー」と言っても、置かれている状況はそれぞれ異なります。

戸籍上の婚姻関係を結んでいる夫婦、恋人関係、事実婚など形態はさまざま。
相手の精神疾患を知った上で結婚した方もいれば、知らずに結婚して再発や悪化によって初めて知る方もいます。
結婚後にどちらか発症し、それまでの穏やかな暮らしが一変してしまう方もとても多いです。

そして、これは私の個人的な体感ですが、病歴の長さによっても関係性は変わってくるように感じています。

発症して間もない頃は、お互いに何が起きているのかよくわからず、症状に振り回されてしまいがちでした。
時を経て、何度も危機を乗り越えていくうちに、病気の本人が症状を理解して行ったり、パートナーの方も対応に慣れていったり。

とは言え、そんな単純に一直線に良くなっていくものでは決してなく、らせん階段を昇ったり降りたり、時には踏み外して落っこちたり(当然痛い思いもします)、という感覚です。

また「精神疾患のある生活」を受容するにも時間がかかります。
私自身も、紆余曲折を経てずいぶんと回り道をしたように感じますし、あきらめと開き直りを数え切れないほどしてきました。

今現在渦中におられる方に「時間が必要」と言っても届かないでしょうし、かえって先が見えず暗い気持ちになってしまうかもしれません。

ですが、この状況が永遠に続く、ということも決してありません。

ぜひ、希望は失わないで、孤独を感じたら会に来て愚痴っていってほしいな、と思っています。

当事者としての体験談は気づきの宝庫

パートナーの立場の会、ではありますが、実はご自分も精神疾患をもっている、という方も意外と多いのです。

これまたいろいろなご夫婦の物語がありますが、相手の病気への対応や生活全てを背負う重圧からダウンしてしまった、という方もいらっしゃいます。

そういった事態をできるだけ防ぎたくて、少しでも荷物を降ろせる場所を、とこの会をやっているわけですが…

ですが、ご自身の病気の体験をこの場で語ってくださる方も多く、それは私たちにとってはとても貴重です。

長年一緒に暮らしていても、病気の辛さが完全にわかるわけではないのです。
もちろん、皆さん(私も)一生懸命情報収集をし、相手の様子を必死で観察し、相手の話にとことん耳を傾ける、ということを毎日毎日やっています。
それでもやっぱり、わからないことが多い。

なので、経験者のお話は私たちにとって毎回気づきの宝庫です。

そんなことが起きているのか!
 → 症状への理解が深まる
そうやって自分の症状に対応しているのか!
 → 対応の選択肢が増える
ここに来るまでにそんな道のりがあったのか!
 → 病状の今後に見通しを持てる

一つのエピソードからたくさんの気づきや情報が得られるのです。

病気の体験を話すことは決して楽なことではないと思います。
辛さと向き合うのは大変なことですし、言葉にするにもエネルギーが必要です。

自分の経験が役に立つなら、と話してくださることに、心から感謝しています。

第5回を終えて

参加者さんは病歴20年を超える「ベテラン」さんが多い傾向です。
(そうでない方ももちろんいらっしゃいますが)

こちらの周知不足もありますし、渦中にいるときはこのような場に出ていくエネルギーもない、というのが正直なところでしょう。

ですが、孤立してしまうことが一番危険だと思うのです。

このような自助グループは、同じ立場とは言え人間同士の集まりですから、合う、合わないは必ずあります。
参加してみて「違うなー」と思うこともたくさんあるかもしれません。

けれど、その違和感が、何かを変えていく小さな芽になるかも。
運よくフィットすれば、大切な居場所になる可能性もあります。

そんなことを考えつつ、とりあえずは継続していきます。

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