ロビンソン・クルーソー、ディティールのドラマ
ダニエル・デフォーの『ロビンソン・クルーソー』が今回の本でした。
1719年に初版された小説なので、3年前で出版300周年だったんですね。
岩波少年文庫版を読んだせいかもしれませんが表現がわかりやすく、しかし無人島でのサバイバルを描いたその内容は生々しく感じられました。また、生々しさは内容だけでなく語り口もそうで、たとえば自分のための砦を築くくだりを一通り述べたと思ったら、時間を遡って野生の生き物をどうにか飼いならそうとする話をはじめる、というように、経験談を思い出したままに