運用日記9月30日: リサーチとバックテストの関係
最近は界隈で、投資の研究手法でバックテスト等について盛り上がっておりますが、せっかくなので、今回はそれについて語りたいと思います。
リサーチとバックテストの関係
投資で最もよく言われていることは、バックテストでうまくいっても、ライブ運用では全くうまくいかないということです。
ファイナンス機械学習のマルコスさんは「リサーチとバックテストの関係は、車の運転と飲酒のようなものである。決して、バックテストの影響下でリサーチしてはならない」と仰っておりました。
今回はこの言葉の意味について解説したいと思います。
一番簡単な例で、例えば移動平均線5本分と25本分をそれぞれ計算して、短期線が長期線と交差したらロング、逆ならショートを取るとします。
ここで、この戦略がうまくいかなかったとしましょう。次にやろうとすることは、じゃあ、短期線を6本にする、長期線を50本にする等考えられます。
このように色々とパラメーターをいじってバックテストの成績を上げることは非常に注意が必要です。
これは簡単な話で、リサーチ=>バックテストの順番なら問題ない[運転してから酒を飲むから]のですが、バックテスト⇒リサーチの順番は飲酒運転ってことです。
私たちは予測に効く説明変数を探し、それが見つかって、バックテストでは確認するだけです。
決してバックテストしながら説明変数を探してはいけないということです。
先ほどの移動平均線の例でしたら、説明変数としては[短期移動平均線-長期移動平均線]であって、目的変数は[n期間後価格変化率]となります。
これら変数の間に関係がある場合、戦略等を練ってバックテストします。
いきなりバックテストしてうまく行っていない場合は、うまくいくようにパラメーターを弄ってバックテストをするのは危険ということです。
あくまでも、リサーチ⇒バックテストという順番を忘れないようにしましょうということを言いたいのだと思います。
では、日課へ移りたいと思います(笑)
運用成績[日課]
予測精度: 51.34%
損益:+7200円
残高:218053円→225253円
勝ち続ける日もないですが、負け続ける日もないということで、今日は勝ちました。
途中驚きことに12500円近くの利益(約+5%)になっておりましたが、そこから落ち着いて+7500円でフィニッシュしました。
平日はあまりマーケットを見れずにマーケットに対する見解をそこまで述べることは出来ないですが、月末なので10月のマーケットの私の見解も述べたいと思います。
10月は米大統領選前の重要な月で、アノマリー的にも10月はリスクオフになりやすいです。本日はトランプとバイデンの討論会で盛り上がりましたが、トランプの当選確率が下がったらリスクオフになりました。大統領選でどっちが当選するか分からない状況では、大統領選前は非常にリスクオフになりやすく、大統領選が終わった後はどちらに転んでもリスクオンになりやすいです。興味深いことにCFTC(米先物取引委員会)の先物の建玉の買い越し額を見ますと、コロナが起きてから投機筋の買い建玉が大幅に減っているにも関わらず、マーケットは上がり続けているのです。これは、マーケットの参加者の多くは売りと見ている一方、政府の金融緩和でマーケットは下がりにくい状況で、売りたくても売りにくいという状況が続いているからです。この状況は、債券市場でも顕著で、日銀の買いオペで価格は上げ続けます。なので、ショートは危険ですが、この状況が続くと市場としては流動性が無くなるという非常に危険な状態に陥る可能性があるため、政府が購入をやめた瞬間に大暴落する可能性もあります。
以上より、10月は全体的にリスクオフ予想ですが、金融緩和でショートしにくいというのが私の意見になります。私はエコノミストではないので、あくまでも話半分で読んでいただけると幸いです。
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