14歳の抜毛症
発症
中2の長女が抜毛症(ばつもうしょう)になった。
夏休みごろから、彼女の学習机の周りに髪の毛が散らばるように。
つむじあたりはあからさまに毛がなくなり、もみ上げもなくなった。
それでもごまかせないほどではなかったし、まぁそのうち治まるだろうとのんびり構えていた。時には叱ったり、時には「ねーハゲてるよ」と冗談めかして言ったりしながら。
冗談めかして言うと、娘も軽く「ねぇ、薄くなったね」と返してきた。彼女なりに傷ついていながらも、努めて明るく振る舞おうとしていた。
焦り
意外と長引いてるな…
と焦りを感じ始めたのは9月末。
頭頂部は目立ちすぎると感じたのか抜かなくなり、代わりにショボショボと新しい毛が生えてきてそれが目立つ。抜毛しなくなったのではなく、側頭部あたりをまんべんなく抜くようになっていた。
全幅の信頼を置くヒーラーさんのヒーリングを受けさせたのは10月半ば。
その後しばらくは、劇的に治まっていた。治ったのだと思った。
油断
そこで私が安心してしまったのが、今思うとよくなかった。
実はそのヒーリングセッションの一週間ほど前、夫が寝起きの悪い娘をひどく(と私は感じた)叩き、私が激しく抗議したことがあった。
その後これまでになく長い間、夫の顔も見たくないような時期が続いた。そのぎくしゃくした雰囲気を、娘は感じていたはずだ。
娘を守るための怒りだったが、結果的に苦しめてしまった。
ヒーリングセッションを受けた後、劇的に抜毛しなくなったのだけれども…
ある日子どもたちを連れ実家に帰った私は、実母に現状夫とあまりしっくりいっていないことを話した。もともと私たち夫婦はとても仲がいいし、これ以上のパートナーはいないと思っているので、離婚とかそういうことではない。ただ”今は”夫の顔を見たくない、というような現状を話した。
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14歳の抜毛症~娘と母の葛藤
2020年夏、14歳の長女が髪を抜き始めました。 最初は気にもしなかった。私自身も思春期に自分の髪を抜いて「へー、毛根ってしっかりしてんだ…
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