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『ヘルニア国物語-外伝2(パルプ)』 ケツを出せ!弾丸をぶち込んでやる。
この物語は、平和な国「ヘルニア国(私の体)」を一夜にして悪夢に変えたヘルニーア(椎間板ヘルニア)に襲われた村人たちが神々(家族)と勇者達(医療関係者の皆様)の力を借りて復興するまでの物語である。
※今回は、緊急事態がおきましたので書きました。その2。
前回までのお話。
どこにも逃げ場がない状態で、「ツマー・ザ・キッド(妻)」は、銃口をこちらに向けて、ゆっくりと歩み寄ってきた。
「素直にケツを出せ!早くしないと弾丸が溶けちまうだろう!」
白い弾丸(坐薬・ボルタレンサポ)は、狙いを定めたら、すぐ打たねばならない特殊な弾丸で、あまり銃口に入れたままだと(手に持っていると)溶けてしまう。弾丸の保管も冷蔵庫で管理しなければならない。
なかなかの舶来品を用意したものだな「ツマー・ザ・キッド(妻)」。
これは、逃げるべきか!?
しかし魔王ヘルニーアの攻撃になすすべがなく、オレ達は動けない。
もう選択の余地はない。
すなおに、ツマーの前にケツをさらす。
「そうだ。観念して、ちからを抜け。」
ケツをむき出しにされたオレ達に、慣れた手つきで弾丸を、深くぶち込んできやがった。
「ちょ、ちょっと待ってくれ!待つんだ!ツマー!」
「あぁ~💕!うっ...。ぐぐっ、おぉ~! ポッ(⋈◍>◡<◍)。✧♡」
撃ち込まれたオレ達は、即座に「酒場・オフトゥーン」で倒れていく。
「そこでじっとしていろ。あと、魔人オナーラに気をつけろよ。」
白い弾丸(坐薬)を撃ち込まれた者は、魔人オナーラが襲ってくるという。しかし、この攻撃に耐えなければ、弾丸が外に飛び出し、大変な事になるので、絶対にしてはならないと。
そう言い残し、凄腕ガンマン「ツマー・ザ・キッド(妻)」は、口笛を吹きつつ、タンブルウィードが転がる荒野に去っていった。
「酒場・オフトゥーン」にいたオレ達は、「魔人オナーラ」や「闇の司祭ぷりぷり博士」の攻撃に耐えつつ、30分、60分とその場で耐えた。
すると、どうだろう。
少しづつ、ヘルニーアの攻撃が減ってきた。どの向きで寝ようが、丸まって寝ようが、痛くて仕方がなかった体が、少し動けるまでに回復した。
マジなのか......。これが、魔王に対抗できる最強の白い弾丸(坐薬・ボルタレンサポ50mg)の威力!(※効果には、個人差があります)
完全に痛みを抑えることは不可能だが、のたうちまわる村人は減った。これならば動ける。しかし、この弾丸は威力があるので、打ちすぎ注意だ。マジで胃に穴があいちまう(胃潰瘍になる)。酒も控えた方がよさそうだ。
「仕方がないぜ...。」
「しばらくは、ラム酒のかわりに、麦茶をあびることにしよう。」
この荒野『ヘルニアMEXICO自治区(足首)』にも、三種の神器の一つ「世界樹の葉のシップ(モーラステープ)」が配給された。これを、貼りつつ、再び次の攻撃に耐える村人たちであった。
しかし、なぜ急にこんな事になったのだ...。
そうだ、思い出したぜ。
あれは、魔王ヘルニーアが、この荒野に来る3日前の話だ。
(つづく)
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