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NHK『クローズアップ現代プラス』中村哲医師 貫いた志
12/10のクロ現プラスは、番組内容が変更になり、
アフガンで人道支援に当たっていた
『中村哲』医師のお話になりました。
番組では、中村医師の活動だけでなく、
アフガン混乱の年表も出してくれました。
アフガニスタンは、シルクロードの中継地点。
日本からも政治家 兼 レスリングの指導者であった『松浪健四郎』氏が
現地で指導にあたっていたりと比較的、平和な地域でした。
それが、1978年のソ連侵攻に始まり、
現在も含めて、実に40年も紛争状態が続いています。
中村医師は、アフガンで医療活動に従事していましたが、
紛争の根本原因は、政治不安ではなく、貧困であり、
水と食料不足に気づきます。
医療を行うにも、水も食料も無ければ、
無意味だったという事でした...。
これは、かなり考えさせられました。
砂漠化した大地。
若者は、みなお金のため、戦地に赴く。
もはや、なすすべがない状態と感じます。
そこから、中村先生がたどり着いた答えが、
乾いた大地の復活!!
全長25Kmからなる『巨大用水路の建設』です🌈
番組を見ておりまして、ここまで来ると
もはや医師の領域を超越しており、
聖人の勢いです。ありえない行動力でした。
当初は、中村先生のグループが中心に行っていましたが、
だんだんと地元の方、最終的には、元タリバン戦闘員が、
協力者として申し出てきます。
以前のように、
農業を生業にしたいという『熱い希望』でした!
ほぼ手探りで、かつ、治安情勢も悪化の中、
用水路建設に取り掛かります。
また、作業法も中村先生達が
いずれ離れる事を想定し、維持・増設が
現地の方だけで出来るやり方を考案。
さらに職業訓練校も作り、作業者の育成に
力を入れておられた矢先の事件......。
スタジオで、共に用水路に携わっていらした
『蓮岡修』さんが、こう話されておりました。
先生は、決して自らの偉業をひけらかすことなく、
つねに現地の皆さんと同じ目線で接していました。
中村先生の取り組みは、相手の文化を重んじ、
アフガニスタンの人々からも理解を得て、
称賛されたにもかかわらず、
このような事件が起き、残念でなりません。
究極的な『仁』の行動を実践された方でした。
私は、この活動が止まることなく、
先生の意思が、さらに現地の方へと
永遠に浸透していく事を願ってやみません。
そして、番組中に映し出された、
中村先生達が命がけて作った
『アフガンの用水路』は本当に美しかった......。
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本記事は、梟さん主催『表現とこころ賞』応募作品です。
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