見出し画像

プロフェッショナルに坂元裕二さんが出られるということで(楽しみ!)、いろいろと記憶がよみがえる木星移動の日。

天王星が牡羊座に戻った(天王星が牡羊座に入ったのは2011年3月12日。あれから7年。この逆行を終えたら、来年の3月には次の牡牛座へと本格的に歩みを進める。今ここで、もう一度思い出しておくべきこと。次へ進むための後片づけなどなど、そういう振り返りの時間がやってきた?)。
そして今日は蠍座の新月(ジャスト新月はゆうべ、1:02)と、木星移動の日(ついに今夜21:39、蠍座から射手座へと木星が移動する! 射手座の支配星は木星。すなわち「王の帰還」なのだ  *\☺︎/*\☺︎/*\☺︎/*)。

戻る流れと進む流れ。どちらも強烈そうな印象なのだけど、このタイミングで私は、次回11月12日(月)放送のプロフェッショナルに坂元裕二さんが出演されることを知り、ゆうべから突如「坂元裕二フィーバー(?)」に突入している。


私が「坂元裕二」という名を記憶したのは、かなり昔。TMNのアルバム『RHYTHM RED』(1990)や『EXPO』(1991)に収録されている楽曲の「作詞者」として知ったのがはじまりだったと思う(小学生の頃から隠れ“TMっ子”だった大人な私。ちなみに、あの伝説の?EXPOツアーの秋田公演を観に行ったことは、実は密かな自慢。……って調べてみたら、あれは「1991年11月25日」のことだったのね~。……私、13歳? 中1とか??  あとでMステで秋田公演のこと=TKが倒れて「こんな栄養失調な人、秋田じゃ見たことない」みたいなことを医者に言われたっていう話をしていて、それなのに公演してくれたこと・そこに自分もいたんだってことが、田舎の子どもだった私にはものすごく嬉し誇らしくて、基本的にいろんなことを全然覚えていない私だけど、このときの気持ちは鮮明に記憶しているなぁ……と今あらためて思う。あの頃の私を繋ぎ止めていたものは、吉本ばななの小説と銀色夏生の文庫本とTM NETWORKの音楽&存在だった。本当に“救い”だったのだ。だから「終了宣言」されたときには、“世界が終わった”と思ったし、実際に“終わった”のだ)。


そうして時は流れ、2011年3月11日――東日本大震災が起きたとき。
私は仙台にいて、その後の日々を『それでも、生きてゆく』に救われながら生きていた。本当に、この作品に、登場人物に、そのセリフ1つ1つに、どれだけ心が掬い上げられていたか、今でも私はうまく言葉にすることができないけれど……。

坂元裕二フィーバー(?)に突入し、あの頃書いたものを久々に読み返したりして、今日ここ。

画像1


■2012-02-05 20:33/ドラマ『それでも、生きてゆく』


先日は
村上春樹さんの『1Q84』の文庫化決定ということで
“地震後の日々を救ってくれた作品”として
あらためて「I LOVE 本」で紹介したのだが、

このドラマ『それでも、生きてゆく』も
あの真っ暗な日々の私の心に
深く寄り添ってくれた作品だった。


ということで、
全然更新されない「I LOVE 映画」を
今日から「I LOVE 映画&ドラマ」として、
まったくタイムリーじゃないけれど(苦笑)
今さらながら書いてみたいと思う。



* * *



大好きな瑛太さん、そして
このドラマでますます大好きになった
満島ひかりさんが
作品の中で本当に生きていた。



ストーリーの良し悪しや好き嫌いは
誰にでもいろいろあるだろうから、
私は自分の心が反応した作品などについて
「私は感動した!」と感想は伝えても
「感動するよ、観てみて!」と勧める気はない。

ブログを書くうえでも、生きるうえでも
これは私のモットーのようなもの。

その私の感じたことに触れて、
興味が湧いた人がいれば自然と
その人はその作品と出会うことになるだろうし、
ピンと来ない人はそのままスルーしてくれればよい。

「読んでみて」「観てみて」と強制的に
私は自分の想いをぶつけることはしたくない。

そういう人間でありたいと努めているし、
自分が正しい・良いと思っていること(その逆も)を
当然のようにぶつけてくる人はとても苦手。



で、さっそく思いっきり
話題が横道に入り込んでいるが(苦笑)、
この作品を語ろうとすると
なんかこういうふうに
まず最初に真剣な自分が出てきてしまう。
とにかくエネルギーがいる……のだ。


だから
ドラマが放送されている当時も
この作品について何度も書こうとしたが、
あの頃はすっかりパワーが弱まっていたから
毎回いろいろ心揺さぶられながらも結局
“書く”に至れなかったのだろうなぁ……。





とにかく、泣きながら観ていた。


毎回、最初に
小田和正さんの『東京の空』が流れてくるだけで
もう泣けて泣けて。

笑っちゃうけど、今 思い出しても
涙が滲んでくる。



特に
大竹しのぶさんの役の台詞には
あの日々の自分の心の闇を
代弁(?)してくれてるようなものが多くて
心が共鳴しすぎて吐きそうになるほど
“何か”がたくさん涙となって流れていった。




自分では回避できなかった出来事のせいで
ねじれた時間を生きざるをえなかった人たち。


いろんな感じ方があるだろうけど
(それと意見をぶつけ合う気はないデス)
私にとって、この作品の中の人たちは
とてもリアルだった。



がんばりたくても
どうしても力が出てこないんだよ、
という気持ち。

自分ひとりじゃ、どうにかしたくても
どうにもできないこと。

それが
わかり合える人と出会ってつながって
その人を想うことで
知らず知らずのうちに湧き出てくるパワー。

「希望」というような感情。



変わっていくこと、変わらないこと。

もう変えようがないこと。

今、変わりたいと思うこと。

生きていくこと。



そう、まさにタイトルどおり
「それでも、生きてゆく」ということ。





あの坂本裕二さんが
こんなに深い作品を書けるなんて!(←ハイ、大失礼!)
私は驚き、そして勝手に
「ありがとう、よくここまで書ききったね!」って
拍手をおくった。(←ハイ、上から目線~!!)



「少年犯罪」とか
「被害者家族」とか「加害者家族」とか
その表面的な部分をみるのは簡単。

思惑のある奴が勝手に作品を利用することも
それをニュースにして盛り上がるのも簡単。
(ここでは触れないけど、いろいろあったね。
でも、作品と役を生きた俳優さんたちは
絶対に損なわれることはない!)



だけど
作品の中に込められたもの。
こうして言葉にならなくても
私が感じて、涙となって流れていったもの。


これをみることができるのは
一人一人の心だけで、
何に共鳴するかどうかも人それぞれ。



つくづく、「人間って興味深いな」と思う。



俳優さんたちも本当にすばらしくて、
もはや「演技が上手すぎる」っていうより
「これが“役を生きる”ってことなのか~」
と思わされたあの芝居・台詞どれも
みんな本当に「生きた」ものだった。

(そう……本当に、きっと同じ脚本でも
演じる人、もしくは演じ方が違えば、もっと
いくらでもくだらない(?)ものに仕上がったと思う。
それだけ、この作品の人間(役)一人一人には
命が吹き込まれていて、
リアルな世界が創り上げられていて……。
作品に関わった人たちの真剣さ、
“なにが正解かはわからないけれど、
とにかく今の自分なりに真正面から
この作品と向き合おう”っていうような思いが
無意識に伝わってきて
それがまた心をふるわせるのだろう)




「どんな人間にも興味をもてるか?」

「あなたは自分のものさしで測った世界だけで
人を理解しようとしていないか??」

なんか、そういうことを考える。



どうして風間くん演じるところの
「文哉」という人間ができあがったのか、
私はどこまでも深く潜っていって“知りたい”
と思ってしまうし、どんなに甘いと思われようが、
“どうすれば彼に「心」を取り戻せるか”を
やっぱり深く潜って考えてみたいと思ってしまう。


「心」とか「愛」とか
言葉にすれば簡単で
でも、目には見えないもの。



私は、なんていうか
他人には全然興味がないのだけれど(苦笑)、
「人間」にはとても興味があって、
だからこういう作品に胸打たれるのだなぁ。



そして、
人間の「心の闇」にはとても興味があるし
惹きつけられるけれど、
その「闇」だけ描くのではなく、
そこからなんとかして「希望」を描き出そうとしているような
そういう作品がやっぱり好きなのだ。




私たちが生きる世界でも同じ。

“「希望」が感じられるかどうか”

そんなことを今、大切に思う。




あれから何度も何度も観た。今でもときどき観ている。そして観るたびに同じように泣き、同じように力をもらう。もらい続けている。


(こうして今日、こんなふうに綴っているのにも何か意味があるのだろう。いろいろいろいろ、よみがえる。そしてそれはきっと、天王星が再び牡羊座へ戻ったことと関係しているのだろう……と勝手に想いを馳せる)





そうして今あらためて思うのは、『物語』が持つ力のこと――。


たくさんもらって、受け取って、こうしてなんとか生き延びてきたから……。



私も進みたい。

“届ける側”を生きていきたい。



そう思う。






※天王星が牡羊座に戻った今だからこそ、届けたい。
『砂漠を横切るラクダのように』、よろしくお願いします!☺︎/*

(これを名刺代わりに、私はもっともっと『物語』を創作して生きていきたいのだ♡\☺︎/♡ と、あえて今日は言葉にして記しておこう。木星も射手座入りするしね!)



◎最後にもう1つ、おまけメモ
今日は「坂元裕二フィーバー」ってことで(?)、TMNのアルバムをずっと流していたのだけれど、書き終わった今ちょうど『Nights of The Knife』が流れてきて(それは私にとって特別すぎる曲)、ちょっと……いや、かなり、やばいです。……泣きます。
(特別すぎる作品『それでも、生きてゆく』と、特別すぎる一曲『Nights of The Knife』。今日はとことん、“こういう日”みたいだ……)


いいなと思ったら応援しよう!

湖臣かなた☺︎☞リラックスして、flow♪flow♪「ほら私、叶いはじめてる♡」
“はじめまして”のnoteに綴っていたのは「消えない灯火と初夏の風が、私の持ち味、使える魔法のはずだから」という言葉だった。なんだ……私、ちゃんとわかっていたんじゃないか。ここからは完成した『本』を手に、約束の仲間たちに出会いに行きます♪ この地球で、素敵なこと。そして《循環》☆

この記事が参加している募集