癌になりました、ガーン!ゆるだら闘病生活 4
さて。今度は紹介されて予約を取った病院で、消化器外科へ。
なんというか、待合室の雰囲気が重々しく感じてしまう。
車いすに乗ったお年寄りが多いせいですかね?
ここで。
早急に手術をした方が良いとの見立ては、検査を受けた病院の部長先生と同意見。
そのために癌がどうなっているのかCT検査をすることに。
手術になった場合、どの程度どういう風に腸を切除するのか、などと事務的に説明を受けた。
ちなみに、私ここでも一人で外来受診だったためか、医者もやわらかく「ステージはCTを取って画像をみないとわからないので」と言及は避けられ、ただ相当巨大であろうという事は理解していた。
「転移があれば、すなわちステージ4」これがようやく覚えたことの一つ。
なんせ、父が癌患者だったのははるか30年以上も前のこと。
当時説明を聞いたのは母で、私は母からのまた聞きでしかなく。
癌治療のことも何一つわかっていなかったのでした。やれやれ。
しかしながら、まあ手術することになるのは痛いしつらいし嫌だけど。
ここに至るまでに、かかった息子の発達外来の主治医(万一のこともあるので相談した)や、自分のかかりつけ医から励ましを受けていた。
「最近は手術して取ってしまえば、体力回復すれば大丈夫ですからね」
「今時は手術で良くなりますからね」
二人ともそうおっしゃったのだ。
医者が言うんだもん、そして応援して下さるんだもん、信じるよ。
なるべく早く切るもの切ってしまえばいいじゃない、そうじゃない?
で、そんな風に考えていたのは私がなんも知らん人間だったからですね。
そんなでかい悪性腫瘍が転移してない可能性を考えてませんでしたね。
転移してても、切ればいい。切れるもんなら。
で。MRI検査をすることになり。
またあわただしく結果を聞きに明けてめでたくもあまりない新年、検査室へ。
注射する造影剤の説明を受けている先客がいた。
見た感じ七十代半ばあたりかな、と思わせる背の高い男性。
画像検査をするのは初めてだとのことで、丁寧に説明を受けていた。
なんだか、そのお年までCTも撮った事がないとすると、大きなケガや骨折も、内臓の病気もさして経験されなかったのだろうな。健康でうらやましい。
そんなことを思いつつ、検査中の岩を砕ような轟音のうるささを我慢するの、ちょっとしんどいなー、なんぞと考えつつ粛々とMRI検査を受けたのですが。
ヘッドホンを渡されると、穏やかなイージーリスニングの音楽が流れて来て、あのガゴーンガゴーンうるっさい音を聞かずにすみました。わぁラクちん。どんどんと患者が楽なように、医療現場は進化しているのですね、びっくり。
ただちょっと、手を伸ばして機械に入る際、担当の人が忘れてた注射器がひっかかったのはご愛敬。
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