東京が江戸だったころから人が住んでいた場所が好き #駒込・田端
わたしの生まれて育った場所は 東京が江戸だったころに町外れの郊外で田んぼや畑と人家が入り混じっていたようだ。今や家が立ち並ぶ もはや郊外とはいえない住宅密集地になっている。大人になるにつれ あちこち引っ越したりしたが、結局馴染みのある土地に戻ってきた。
谷中・根津・千駄木に近く ここに再び舞い戻った時はよく散歩した。引っ越したばかりでする事が多くイライラモヤモヤしているときに、小一時間ほど谷中あたりを歩いてくると気分がさっぱりした。お寺が多く広い墓地もあり 高い建物がないので空が大きく見えて緑が多い そんなところに癒やされたのかも知れない。
天気の子 という映画があった。近所の景色が映画館の大きなスクリーンに映し出されて なんだか嬉しかった。この辺りは地名や駅名を言っても知る人は少なく 「東京?」とか「山手線?」と聞き返されることがあった。池袋から上野まで山手線の北部は駅の記憶がない人や、駅名は知ってるけれど一度も降り立ったことがないひとがほとんどで 地元話で盛り上がるなんてことはおとなになってからはなかった。谷根千ブームで少し注意が向き始め、最近はようやく認識されつつあるようだ。
ここに引っ越してきて、しばらく経っている。近所に馴染みも増えた。行きつけの美容院の美容師さん二人が、元々はこの地の人ではないのだけれどこの辺りを大好きになってくれて、地元密着型の活動をしている。そんな姿を見ているのも楽しい。谷根千は、地元色を出しながらも観光化してきていて、ほんの少しのんびり感は薄れたが、オシャレ度が増してきている。今までになかったカフェやハンバーガーのお店が出てきたりしている。もう目眩く都心に出張らなくても、ちょろっと散歩するだけで、十分流行りものに触れることができるようになってきた。谷根千のウラハラ化と我が家では呼んでいる。原宿の表通りより裏道に小洒落たお店があるように 谷根千にもちょっとした目立たないところに地元を愛するセンスの良い小さなお店があったりするので。隣町の我が家から散歩の足を伸ばして、ウラハラ化した谷根千に探検に出かけるのが楽しい。
#この街がすき #note勉強会1020
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