『バグダッド・カフェ』
ラスベガス近郊 モハヴェ砂漠にある
荒びれたモーテル バグダッドカフェの 女主人ブレンダは
頼りない夫 ワガママな子供達
覇気のない使用人 モーテルに居着いた客達に
いつも 苛立ち 怒鳴り散らしていた。
マシーンが壊れ
コーヒーさえ 飲めないモーテルに
ある日 太ったドイツ女性・ジャスミンが
スーツ姿で 大きなトランクを転がし
砂漠の道を ハイヒールで 歩いてやってくる。
それが すべての 始まり。
奇妙な客を いぶかしがるブレンダと
不思議な包容力を持つ ジャスミンが
砂漠のカフェを オアシスに変える物語。
不安定なアングル ブレンダの不機嫌さ ジャスミンの汗に
前半は イラッと してしまうかも知れません。
痛いほど分かる ブレンダの苛立ち。
気怠さから 抜け出せない 負のスパイラル。
手伝いたくなる ジャスミンの大掃除(笑)
薄紙をはがすように 穏やかになる 人々の表情。
孤独を持ち寄って 灯し合う
奇跡と呼ぶには あまりにも ささやかな幸せ。
名曲『Calling You』は
真夏の昼下がり エアコンを切って
強めのお酒を 飲みながら聴くと 痺れます。