雪溶けて、ただいま
今日から四月。全国各地で桜も開花して春もすぐそこ。思えば、今年の年始に一つ、記事を書いてからもう四月になってしまった。時間こわいこわい。
花粉症を患っている私にとっては、つらい季節でもある。持病により酒も飲めないので、いわゆる「花見」もそこまで興味がない。色気より食気だ。
季節の変わり目は気分が落ち込むことが多い。これはもう、ずいぶん昔からだ。もういい歳なので、自分の機嫌は自分でとる。年齢は関係ないか……。
そのたびに思うけれども、人間は黙っていても、いつか必ず「お迎え」が来る。どんな人にも必ず。
分かっていても、目の前の不安や恐怖に慄くのだ。
不安を乗り越えるもの、打ちのめされるもの。さまざまな人がいる。簡単にどちらがいいとは言えない。人それぞれに事情や理由があるはずだろうし。
いま、言えることは「いつか、雪は溶けるよ」ということ。どこか自分に言い聞かせている気もする。