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文字の存在

テレビの画面には上にも下にも文字(テロップ)がある。
アジア圏の動画に多いこのスタイルは、以前の私には非常に見づらく、邪魔な存在だった。
もともとテロップは、見せたい箇所を強調したり、映像だけでは表現できない部分を補うために使われてきた。
しかし現在では、それが見えていてもいなくても、文字を重ね、それもあらゆる字体と色を組み合わせ画面を埋める「文字づくし」の編集スタイル。
ピークは過ぎ、最近では安定しつつあるので問題は無いが、一時、日に日に字数が増えていき、質の悪さが目立った時期もある。
それまでも流行りの編集やカメラワークなど、視聴者を飽きさせない為にいろいろな手法を駆使していたが、その代わりに出てきたのがこれ。
流行りの一つとは言ってもまだこの流れは続きそうだ。

そのひとつにYoutubeなどの動画配信が増え、文字を入力する事でよりインパクトをつけ、テンポ良く表現でき、効果音と組み合わせることによりマンガのような手法で喜怒哀楽を表現できるなど、文字入れは多くのメリットを持つため、使用する人が増えたのではないだろうか。

出演者の一言一言を字幕の様に表示するという部分だけは、私はあまり好きではないが、
私自身も、音声が聞き取り難い場面でも文字を追えるので、集中せずとも容易に内容を理解できる等、メリットも最近感じるようになった。
反面、テロップ本来の意味、ルールを知らない人が “PR動画” 等を編集し、結果バラエティ番組のような動画もチラホラ。
結局、見易ければ何でも良いのだが、何かを伝える等の趣旨で作られたPR動画などは、伝わらなければ意味はない。
いつの時代も  “きれいな映像” に「きれい〜!」などと文字に頼らなければ成立しない(伝わらない)ようなPR動画だけは撮らないよう心がけたい。

テロップは
『映像と被らずに 補助をする情報で、最低限の文字数で、簡潔に表示する』
よう普段から心がけておけば、どんな用途にも対応できる編集をする事ができる筈。

映像ひとつひとつを大切にする。これすごく大事です。

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