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時間切れ!倫理 日本の思想 明治以降

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「137 福沢諭吉」から「160 坂口安吾・小林秀雄」までです。 第1回からの全体像は、以下のサイトからご覧いただけます。 https://timeway.vivian.jp/r…
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記事一覧

時間切れ!倫理 160 坂口安吾・小林秀雄

 坂口安吾は戦前から活躍していた小説家ですが、敗戦直後『堕落論』という評論で大ブレイクし…

金岡新
5か月前
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時間切れ!倫理 159 丸山真男

 丸山真男は政治学者、東大の教授です。彼は第二次世界対戦が終わった後、なぜ日本はこのよう…

金岡新
5か月前
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時間切れ!倫理 158 石橋湛山

 石橋湛山は、ジャーナリストから政治家に転身した人物です。第二次世界大戦前、軍国主義的な…

金岡新
5か月前

時間切れ!倫理 157 柳宗悦 南方熊楠

柳宗悦  柳宗悦(やなぎむねよし)は美術評論家。ただし、彼が評価したのは著名な芸術家の作品…

金岡新
6か月前

時間切れ!倫理 156 折口信夫

 柳田国男の弟子で一番有名なのが折口信夫です。信夫と書いて「しのぶ」と読みます。釈超空(…

金岡新
6か月前

時間切れ!倫理 155 民俗学 柳田国男

 次は民俗学です。日本の民衆の伝統や文化を研究する学問。この人たちの名前は聞いたことがあ…

金岡新
6か月前
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時間切れ!倫理 154 和辻哲郎

 和辻哲郎は、日本文化の特徴のところで既に紹介しました。哲学者、日本文化の研究者として出てきます。主著『人間の学としての倫理学』『風土』。日本文化を考えていくなかで、人間関係の考察をした。日本文化論のさきがけのような人といえばよいでしょうか。それで教科書に出てくるのだと思います。  「間柄的存在」としての人間、というのが教科書に出てくる和辻の用語です。これはヨーロッパの哲学・思想に対するちょっとした批判なのです。  ヨーロッパの思想は、理性とは何か、主観とは何か、ソクラテスや

時間切れ!倫理 153 哲学 西田幾多郎

 明治の半ばも過ぎれば、ヨーロッパの文化がどんどんと入ってきて、普通に大学でさまざまなこ…

金岡新
7か月前
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時間切れ!倫理 152 文学 白樺派 附・大正デモクラシー

 武者小路実篤、志賀直哉、有島武郎らは白樺派という文学グループです。これは華族や財産家の…

金岡新
7か月前

時間切れ!倫理 151 文学 森鴎外

 森鴎外は大秀才。幼い頃から受験勉強的な勉強はものすごくできる。東大に入って医者になりま…

金岡新
8か月前
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時間切れ!倫理 150 文学 夏目漱石

 夏目漱石は、帝国大学(東大)で英文学を学び、大学教員になりイギリスに留学します。そのイ…

金岡新
8か月前
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時間切れ!倫理 149 文学 北村透谷

文学  ここでは北村透谷、夏目漱石、森鴎外を紹介します。この三人はほぼ同世代、1860年代に…

金岡新
8か月前

時間切れ!倫理 148 田中正造 2

 田中正造はその後も、講演会で多くの人に問題を訴えたりしながら鉱毒問題の解決に向けて活動…

金岡新
8か月前
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時間切れ!倫理 147 田中正造 1

 田中正造と足尾銅山鉱毒事件は、日本史でも必ず出てくる大きな事件です。田中正造は非常に大きな影響を同時代の人々に与えた人物です。  栃木県に渡良瀬川という川が流れていて、その上流に足尾銅山があった。江戸時代からあった銅山ですが、明治になってから近代的な方法で採掘量が増えた。銅鉱石を採掘するだけではなく、その場で精錬もしました。その製錬工場から銅を抽出した後の重金属を含む有害物質が渡良瀬川にそのまま流されていました。  やがて、この川の下流で田んぼの稲が育たないということで大問