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読書雑記/2023.06

立て続けに更新してるけどたぶんそれもあと2回
リアタイなったらまた遅れないようにがんばりたい
でもマジでリアルに近づいてきたから読んだ感想もかなり覚えててこの記事長いヨ(今更感満載

アナログの読書ノートから購入した本リストを淡々と記載する2023年6月分
記憶から消え去る前に読んだ本たちをてきとうに振り返り
※2023年分をこちらでざっとリライト
※(電書)=電子書籍
※(古)=古本
※(同)=同人誌
※(私)=私家版
太字=読み終わり

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【購入本】
・迷いの谷 平井呈一怪談翻訳集成
・サエズリ図書館のワルツさん/紅玉いづき
・怪奇作家はダンセイニ卿を語る ラヴクラフト書簡集/H・P・ラヴクラフト(同)
・サーチライトと誘蛾灯/櫻田智也(電書)

・安楽探偵/小林泰三(電書)
・三十六人の乗客/有馬頼義(電書)
・紙魚の手帖 vol.11
・シェイクスピアの誘拐/笹沢左保
・三重露出/都筑道夫
・仮面幻双曲/大山誠一郎
・世界でいちばん透きとおった物語/杉井光
・デザインのひきだし 49

・本の雑誌 2023年7月号
・幻想と怪奇 ショートショート・カーニヴァル
・新シャーロック・ホームズの冒険 顔のない男たち/ティム・メジャー
・夏至遺文 トレドの葵/塚本邦雄
・短篇集 ヘンルーダ/松岡千恵(私)
・SHEPHERDHOUSE HOTEL 1/森数機+はまぐり
・SFマガジン 2023年8月号
・影踏亭の怪談/大島清昭
・児玉まりあ文学集成 1~3/三島芳治(電書)
・衒学始終相談 1/三島芳治(電書)
・ザーフィラ陛下と黒と白 1/もといも(電書)
・魔法使いの嫁 12~19/ヤマザキコレ(電書)

・女性軌道/大下宇陀児(私)
・密室ミステリガイド/飯城勇三
・のっけから失礼します/三浦 しをん
・シャーロック+アカデミー Logic.1 犯罪王の孫、名探偵を論破する/紙城境介
・吸血鬼の仮面/ポール・アルテ
・小説現代 2023年7月号
デッドマウント・デスプレイ 1~11/成田良悟+藤本新太(電書)
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ちょっと少なめかな(ちょっと?
また電書まとめ買いしてるけど25%オフクーポン来ると買わなければいけないという強迫観念に(言い訳

『サーチライトと誘蛾灯』
『蝉かえる』
虫好きの魞沢泉が探偵役の連作集2冊
蝉から読んじゃったけどお話的には無問題
*蝉~
個人的には「ホタル計画」が気に入った
連作通して登場する魞沢泉くんの子供時代を書いた一編
子供の頃から虫好きだったのは想定内だけどたぶんこの事件が彼の基本人格を形成したのだろう
泉くんがどんどん人間離れしてくなぁと思ってたら解説で法月氏が「妖精のようになってしまう」と言及しててニヤリ
1冊目ではもう少し人間寄りだったのか確認したいので後でサーチライト~も買います(買った読んだ
*サーチライト~
なるほど魞沢くんぜんぜん性格ちがうじゃん
酒弱いわコケるわ怖がりだわKYだわ(これは蝉でも同じだけど笑)でめちゃめちゃ人間味あふれてるwww蝉までにいったい何があったの魞沢くん

2冊とも装画がステキ

蝉では完全に傍観者の立ち位置だけどサーチライトでは関係者だよねめっちゃ巻き込まれ型だコレ
丸江ちゃんと知り合う事件なんて一歩間違えたら2人ともころs(ry
あぶないあぶない
人間味ある彼と傍観者で妖精のような彼
どちらがいいかとかではなく彼を変えたものは何なのか何もないのか
幼少期のエピを除くと蝉の方が年齢上がってるようだし
その辺りも続編(あるのか)で明かされるのだろうか

『世界でいちばん透きとおった物語』
ものすごい評判で発売直後欠品も出ていて一時期アホみたいなプレ値が付いててアホかと(テンバイヤーが
自分的には あっ『神メモ』の作者さんだなぁ が第一印象
アレは良かった・・・アニメも観たし
この作者さんはもともと読みやすい文章なのでサクサク読み進められた
そんで神メモもそうだったけど根っから悪人てのがほぼいないんですよ今作の真犯人?だってある意味被害者とも言えるし
それがわかってるので巷で言われるほどの感動は無かったかなー
何より「放蕩の限りを尽くした人間が実は良い感じのことをしていた事が死後発覚してチャラ」という展開はあまり好きじゃないので父を理解しつつも許しはしない(ように見える)主人公の態度は好きです
それより主人公が探偵役なのかと思ったら霧子さん(懇意にしている編集者)が安楽椅子探偵で意表
会話の中だけど京極氏がめちゃめちゃ出てくるのも意表だけどトリック的な部分で必要だったという
ページレイアウトの件は本編でも徹底してて全章で最終ページがきっちり最後まで埋まっててすごいなと
その分多少違和感のある傍線や何やらが増えてるけど話の本筋には影響しないのでまぁいいんじゃないかな
最後の仕掛けに関してはあの位置だし透かさなくてもどの言葉が見えるのかわかりやすかったよね
ただ思ったより紙が透けなくて見えにくかった感も
あと内容には関係ないけど帯のすべてが蛇足 ※自分が買ったのは3刷
感動しろの一点張りで押しつけがましくてもうね(一般的にはわかりやすいのか?アレで
泣けるかどうかで本は買わないし『超感動作!』みたいに書かれると好きな作家さんでもなんかガッカリだよ(作家のせいではなく出版社の意向にね

『SHEPHERDHOUSE HOTEL』
買ってすぐ光速で3周くらい読んでしまった
こういう【静かな】幽霊譚は好き
各話ももちろん良いのだけど自分がいちばん好きなのはbonus chapter
メリンダさんめっちゃ良き
人と人が寄り添うのは何も恋愛だけな訳じゃない
むしろこういう想いの方が彼女は彼をずっと忘れない
あと気になったのが『成仏』
ホンダが居るからなのか霊媒師(今の支配人)が坊様なのか
客(幽霊)たちは西洋人ばかりなのでその辺どうなのかな
舞台はカナダだよね
まぁこの世とあの世の狭間にあるHOTELってことでいっか
ていうかむしろ15年前の詳細とかも明かされないままでもOKだし

作画の雰囲気も好き

いずれ誰にも平等に訪れる死はそれ故に残酷だし果たされないから「心残り」なのだ

『影踏亭の怪談』
単行本が出た時またホラーミステリかぁと思い文庫化まで待ってた

文庫化待ってたありがとう

結果:予想よりよりおもしろかった
殺人事件そのものは合理的
しかしながら起因するものは怪異
現実事件の流れの間に探偵役である作家の手記原稿(過去事件の話)が挟み込まれているのも効果的
そして怪異は最後に彼女へも手を伸ばしてくるのだが何となく何処かでけろりとしてまた怪談を追っているような気がする
続編(時系列的には過去編?なのかな)の『赤虫村の怪談』も文庫化されたら読んでみたい

2作目の『赤虫村の怪談』あらすじチラッと見てきたら
『山間部の小村に伝わる特異な妖怪伝説、
名家が祀る謎の神"くとる"様
H・P・ラヴクラフト×不可能犯罪!』
『黄色い雨合羽を着て暴風を呼ぶ「蓮太(はすた)」、火災を招く「九頭火(くとうか)」、廃寺に現われる無貌の「無有(ないある)」――そして古くから伝わる“クトル信仰”。』
赤虫村=アーカムか!!!
ウワァァァアアアアア
クトゥルフ者にはネーミングからしてたまらん
文庫化前に単行本買ってしまいそう笑

『月灯館殺人事件』
真冬の物語を冬に買って夏に読む(半年積んでた
※6月中に読んだのでこちらに記載しておく

赤くて寒そうに見えませんがめっちゃ雪中の山荘です

おもしろかった(語彙
現場見取り図(めっちゃ好き)もたくさん挿入されてて良い目くらましにおっとと
物理+叙述トリック満載な本作
楽しかったなぁー読んでる最中「なんか違和感だな?」と感じてた箇所がドンピシャした時の快感ときたら
(ただ性別はちょっとツラいんじゃないかなーと思わなくもなかったが
「物理の北山」氏であるが今作はむしろ【物理を隠れ蓑にした叙述】では
犯人“たち”の「ひとごろしはOKでも著作権法は遵守する」方法でその年数(事件後50 → 70へ法改正)が報いとして返ってくるのもまさに因果応報
よしんば無事長生きして世に出せたとしてそうまでして奪ったもので獲得した名声に満足できるのか
と思ったけど【先達による前例】を知ったからこの長期計画を実行って仕掛けがすごい
ラス前の長々とした探偵役のモノローグ的解説は必須だった(ちょっと飽きかけたけど
ラスト1行で驚愕の事実に震えたのち再度読むことをお奨めする(違和感を覚えた場所がだいだいソレですので・・・

『デッドマウント・ディスプレイ』1~11
春アニメで始まったので初回から観たらコレがおもしろかった
1ヶ月続けてこりゃ原作とっとと読みたい熱が高まったのでちょうどアニメ化記念セール電書で一気買い

クセつよつよキャラたくさん♥

原作者が「Fate/strange fake」(こちらも7月にアニメ特番有り)の成田氏なのねどうりで好みだと
各巻末に成田氏の小説が付いてて別世界からの視点がまた面白くてね
やっぱり活字版も読みたいなぁーノベライズする予定ありませんか?
好きキャラは予想通り(誰の)ソリティアだけど他にも細呂木さん(現・ペン)と雑貨殿(のぶながくんだいすき
とにかく原作設定がしっかりしてるのでアニメも再現度高かった
2期放映も10月に決定してるのでめっちゃ楽しみ
それまでにマンガも進んでくれたらうれしいな(追い付いちゃうw


とまぁこんな感じでひと月半くらい前だとまだけっこう覚えてて書くのが楽だった(マジ遅いからこのひと
今後の抱負としては
・7月分の更新
・8月分からは週単位の購入履歴・読後感想でそれぞれ分けて書きたい
・書影とか本に関する写真をもっと入れたい
・読書関連のお話を特集的にもっと書いていきたい
(以前書いたラヴクラフト本の話みたいなのをね

予定は未定(えぇ