広報の最初の一歩!未経験でもできる、プレスリリースの書き方を学ぼう
広報の中で、多いお仕事の1つがプレスリリースだ。しかし、未経験の私としては「興味あるけどやったことないし、どうすればええのん?怖い!」な状態である。
でも大丈夫。Marbleの広報講座では、未経験でも「プレスリリース」が書けるようになるのだ。今回はわたしのような「プレスリリース書きたい!だが、わからん!」という人に向けて、講座での学びをアウトプットしていく。
講師は、第1回につづきフリーランス広報としてご活躍されているあいさん。前回につづき、めちゃくちゃ分かりやすくプレスリリースについて解説したくれた🥺
きっとあなたも、書けるようになるはず。
それではGO!!
広報未経験の成長過程がわかる!書籍とnoteの違いとは
本題に入る前に、前回の講義で出た課題のFBについて。
課題内容:広報記事を読んで、「おもしろい・タメになる!」と思った理由を提出
受講生それぞれが自分なりの視点で記事を挙げていて、どれもすごく学びになったが、あいさんの視点を聞いて「なるほど!」と思ったものをシェア。
上記2つは、どちらも未経験から広報になるための道のりや気をつけるポイントを記載してくれているものだ。
あいさん曰く、書籍はある程度の成功した一部の人しか出版できない。対してnoteは、誰でも書けるし"リアルで生の情報”や”その人の成長過程”が読める。書籍では読めない部分まで知ることができるのだ。もちろん、自分が発信する側にまわって活用も◎
ちなみに、未経験から広報になるステップは ↓ も大変分かりやすいです!
講座のゴール
✅広報活動におけるプレスリリースの意義を理解する
✅効果的なプレスリリースを作成・配信できるようになる
「プレスリリース=PR TIMES」じゃないことを学んだ
プレスリリースと聞くと、紺色と白を基調としたPR TIMESを思い浮かぶ人がいるかもしれない。私は完全にそうだった。(プレスリリース=PR TIMESみたいな)
そして、PR TIMESのサイト内に、新しいサービスのお知らせや資金調達など、さまざまな情報が配信されているイメージである。
しかし、全然違った。下記がプレスリリースの説明である。
つまり、「プレスリリース」自体は各会社が社会へ届けたい文章・資料をまとめたもの。紙媒体(新聞など)も全然ありえる。そして、それを配信するサービスの一つがPR TIMESが運営しているサイトなのである。
プレスリリースのことを完全に勘違いしていたので勉強になった…。
ちなみに、プレスリリースを配信できるサービスは結構いろいろある。
プレスリリース配信するサービスにおいては、PR TIMESが1番大手であるが、配信するにはコストがかかる。
「予算がそこまで避けない」「プレスリリースを一度も配信したことがないから手軽に試したい」など、クライアントによって要望もさまざまなので、相手に合わせた提案ができることが大切だ。
プレスリリースを配信ってどうするの?
プレスリリースを配信するまでには、当然アレコレ考える必要がある。まずは、そのアレコレについて説明する。
1.ヒアリング
まず、何を配信したいのか?をヒアリングする必要がある。ヒアリングの方法は大きく3つ。
ブレスト:広報チーム、担当者とどのようにプレスリリースを組み立てるか?をディスカッション形式で考える。
担当者へのヒアリング:構成案などを考えて、インタビュー形式でサービスの特徴、想いなどを聞きながら作成する。
アンケート:担当者が忙しい時などは、事実や必要項目をアンケートで聞き出し、リリース内容を作成する。
ヒアリングは、5W『5H』で!!!
ヒアリングをするさいは、必ず5W5Hを確認することが大切。
5Wを聞くことで、プレスリリースの冒頭で何の配信なのか?がこれで明確になる。そして、忘れがちな5H。5Hを聞くことで、数値が明確になるより読者に伝わる、目を引く内容となるのだ。
2.ネタづくりとは、コンテンツを活用したPRに
今までの広報は、企業が社会に向けて一方的に伝えたいメッセージを届けるだけで良かった。関心がある消費者は自ら情報をキャッチしてくれるからだ。
(例 「◯◯社、アパレルブランド作りました!」のみのメッセージ)
しかし、現在は情報がかなり溢れている。企業が一方的にメッセージを届けるだけでは、本当に伝えたい顧客にまで届かないことの方が多い。
そのため、届けたい顧客層が興味を持ってくれるようなコンテンツ(適切な情報)にしてユーザーを引き付けることが大切なのだ。
(例 アパレルブランドの広報にインフルエンサーとコラボする、キャンペーンでファッションイベントに参加できる…など)
担当者が用意してくれた情報をベースに、広報としては「プレスリリースがコンテンツになっているか?」を考えて作っていく必要がある。
プレスリリース作成前の確認事項
プレスリリースを作成するうえでも、当然ターゲットを明確に決める必要がある。届けたいユーザーに届くメッセージにするために下記の4つをしっかりチェックしよう!
どうやって企画する?PRコンテツの企画方法
PRコンテンツを企画するには、訴求イメージやネタを一つひとつ整理して加工していく必要がある。
STEP1:ターゲット、期待する態度変容、インサイトの設計
STEP2:情報設計
ネタを考えるときに、入れる要素(ニュースバリューの要素)
ネタ決めるとき、もう一つ確認することがある。それがニュースバリューである。次の項目が入っているとあふれる情報の中からメディアに取り上げられやすくなり、結果、読者に読まれやすくなるので、ネタにその要素が入っているか?を必ず確認しよう。
サウナ採用なんてものもあるらしく、時事性のある「サウナ」の取り上げている上、ちょっとお硬いイメージのある「採用」に絡めていて意外性もある。
3.プレスリリースで伝えることで1番大切なこと、サービスの「社会貢献性」
いろいろポイントを踏まえてはみたけど、プレスリリースで大切なことはサービスの社会貢献性を伝えることだ。
自社サービスを単に売り込みたいではなく、このサービスを通してどうしていきたいのか?(課題解決、地域貢献、役に立ちたい!など)
メディアは社会的に意義のある情報を届けたいので、営利目的のプレスリリースは避けれる恐れがある。読者に届けるためにも、社会貢献性の意識は大切だ。
プレスリリースとは、記者への取材依頼(タブレター💌)である。メディア側のことを考えて、どうやったら取り上げてくれるか?を考えよう。
プレスリリース、初心者が書くには何をする?
お手本の見つけ方
プレスリリースでいざ記事をお願いされたらまず何をすればよいのだろうか?PR TIMESを例に見ていく。
ざっくりではあるが、上部にカテゴリーがある。
●クライアント企業は何系の会社だろうか?→「テクノロジー」「モバイル」
●いま何が話題になっているのだろうか?→「旬速」「いま話題」など
という感じで参考記事を見つけると良い。
また、狙いのキーワードがあるなら右上の「キーワード検索」で調べるのもあり◎
実際の記事をみながら、ポイントを解説
記事内容を書く場合の構成は、下記の記事を例として解説してくれた。
他にも、下記のプレスリリースはわかりやすい事例として取り上げている。参考までに。
思わずクリックしたくなるような、選ばれるプレスリリース作成を心がけたい。
プレスリリースを書いてみる
プレスリリースを書くときのポイント
プレスリリースを書いていくにあたり、明確にすべきことがある。それが、「情報発信の基本の3S」と「大切な視点」。書くときは必ず意識すること。
プレスリリースの構成
プレスリリースを書くときは、「起承転結・展」のうち、「結」からはじめる。順番として、下記のとおりだ。(ボリュームでいうとA4用紙2枚〜3枚くらい)
タイトル:商品名や発売日だけでなく、メディアや生活者にとってニュースバリューが伝わりやすいよう、新規性・社会性を伝えるタイトルにすること。
「結」リード文:プレスリリースの趣旨や商品の重要な特徴は、ファーストビュー(リード文)に記載。開発背景などもよりも先に、絶対にニュースで取り上げられるファクトを先に伝えることがオススメ!
「承」:商品やサービスにまつわる社会課題などについて、数字や客観的根拠があると、商品やサービスによる社会的な意義に説得力を持たせることができる。(こういう課題があるので、このサービスをやります!みたいな。)データ元にとなるエビデンスは、しっかり確認すること。
「転」:開発過程において、転機となった行動や出来事。ストーリーを知ることで共感・理解が深まります。(ココが苦労しました、だからこのサービスが必要だと気づいたんです…などストーリー性をもたせる)
「起」:きっかけ。担当者の想いや行動から商品化がスタートすることも多い。生の声(”人”)が伝わることで共感につながる。
「展」:未来に向けてをプレスリリースに記載することで、「今後もこの企業を応援したい!」という新たなファンの獲得にもつながる。(今後の展望をいれるのが、プレスリリースの特徴の一つ)
「締」:会社の情報、問い合わせ先などを記載。
実はPR TIMESより、プレスリリースのテンプレートもある。最初のうちはぜひ使ってみよう。
タイトル付けのポイント
「Skettt(スケット)」のプレスリリースを元に説明する。
プレスリリースができあがったら、何度も見直そう!
書き終わったからといって、終わりではない。プレスリリースは1度配信されると取り消し・修正がかなり困難である。そのため、見直しは何度も行いましょう!
初稿を作成
→自分自身でチェック社内チェック
→広報チームで確認後、関係部者のチェック依頼も関係各所へのチェック
→少しでも社名やサービス名を記載する場合は事前にチェックを依頼する
プレスリリースの届け方
プレスリリースは作成まで結構時間がかかるから、終わったら力が抜けてしまうかもしれないが、もうひと頑張り。最後にプレスリリースの届け方を記載する。
「リリース配信代行サービス × 親和性の高い媒体」の掛け合わせが重要
プレスリリースの配信は次の2つの掛け合わせが重要となる。
リリース配信代行サービス(PR TIMES等)
記者の下調べ用&信頼獲得のため、Web上に情報をおいておく。
(記者はメディアの特集を組む時に、配信をみて合うものをピックアップする。取り上げられると読まれる可能性がUP)親和性の高い媒体(テーマに合わせて選定)
最も担当者に近い窓口を探し、直接送付する。
(実際の取材などをオファーされるのは、直接媒体に依頼して獲得が多い。なので、テーマを選んで直接送付もする必要あり)
プレスリリース配信のポイント
プレスリリースの配信するときは、いくつかポイントがあるのでチェックしていこう!
定期的にプレスリリースを配信する(月1が目安)
解像度の高い自社用メディアリストを作成
(担当者レベルまでつながっているメディアリストを作成。繋がりがない場合は、各メディアのプレスリリース送付先(窓口)などにも送るのもあり!)地元メディアにアタックする
(比較的、掲載につながりやすい。)
プレスリリースは記者へのラブレター!読み手にも配慮して、届けたい想いをつづろう!
今回の広報講座も情報盛りだくさんで、さまざまな学びがあった。わたしとしては、やっぱり「プレスリリース=記者へのラブレター」というのがすごく印象深い。
想いが詰まっている記事は、なんとなく感じるもの(言語化むずぃぃ)があるし、読み手に対しての優しさがある。
プレスリリースに限らず、情報が溢れ、読まれない記事の方が圧倒的に多い。読者へ、いかに届けるか?がやはり重要となりそうだ。そして、その想いが軸にある上で、学んだハウツーやテクニックを使っていきたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?