旅するコミュニティマネージャーによるワーケーションの楽しみ方/コ・ワーケーションのススメ
みなさん、こんにちは。
パラレルコミュニティコーディネーターの岩田かなみ(@kanamin823)です。
私は旅するコミュニティマネージャーとして、ワーケーションを通じて色んなコミュニティや場に出会い、パラレルコミュニティコーディネーターとしてのキャリアや活動に繋げたいなぁと旅をしています。
4月からはHafhという定額制コリビングサービスに登録し、月1ワーケーションを体験中です。
これまで、尾道、京都、城崎温泉、鎌倉に行ってきました。この経験から見えてきたワーケーションの楽しみ方を伝えていきます。
1,ワーケーションの魅力/『スループット』期間になる
ワーケーションの魅力は、自分の再発見とスループットにあります。
私は、パラレルコミュニティコーディネーターという自分のありたい姿に基づいた肩書を名乗り、誰も前例のないを仕事を始めたものの、実は、ワーケーションを始めた当初自分のキャリアに閉塞感を感じていました。
‟自分がやりたいことって実際にどういうに形にしていくのだろうか?”
‟私が考えていることや今手掛けていることと進みたい方向はあっているのだろうか?”
‟これからどんな経験を積んでいけばいいのだろう?”
コロナ禍でこれまでの当たり前がガラリと変わり、答のない世界に放り出されたような感覚でした。
それがあるきっかけで尾道に行くことになり、ワーケーションを通じて尾道の人や街、コミュニティに触れ、私がぼんやりと抽象的に考えていたやりたかったことや思いがなんとなく形になっていくのを実感しました。
それはその後の経験でも同じで、ワーケーションに行き、自分が興味関心のある地域をみたり体験する中で、現地の方や自分と対話をして、自分の理想やありたい姿、形にしていきたいものに気付き、自分自身の再発見をすることができました。
ワーケーションは、私にとっての『スループット』です。
効果的な学びにはインプット、スループット、アウトプットという3つのフェーズがあります。
インプットとは知識を得ること。スループットは頭の中で考えること。そしてアウトプットは得た知識を使って何かに働きかけていくこと。
「スタディホールは“スループット”を加速させる!? 中原淳さんと兼松佳宏さんが語る、”これからの”スタディ」
ワーケーションでは、通常通り仕事をしながらも日常の環境から離れることで時の流れを少し変えることができます。日々の活動では、目の前のやらないといけないことを進めるのに必死だったり、考えないといけないことがいっぱいあったり、イベントや読書など学びのコンテンツで吸収したものなど、「行動」や「知識」で心も頭の中もパンパンになっています。
それがワーケーションを通じて知識として持っているものを実践している人や地域に触れ、自分と向き合うことで、スループット(自分の頭と心で消化させていくプロセス)を経ることができます。
‟なんだか今いっぱいいっぱいだなぁ”や‟今の頭の中を整理したい”と感じている人にワーケーションはおすすめです。
▼コミュニティアクセラレーターの河原あずささんの記事は私が上手く言語化しきれないメカニズムが書かれあって共感の嵐でした!
2,ワーケーションの楽しみ方/コ・ワーケーションのススメ
そんなスループットの気づきを与えてくれるのが『コ・ワーケーション』というワーケーションのスタイルです。(完全に私が作った造語になります)
ワーケーションをただの旅行や仕事だけの合宿ではなく楽しむには、その地域の産業やコミュニティに触れるなど、そこでしかできない経験をすることで、刺激やインスピレーションを得ることにあると思います。
地域の人や仲間とコワーキング(一緒の空間で仕事をしながらランチや雑談をしたり、同じ体験をすることでコラボレーションや協働が生まれるかもしれない)ができるコ・ワーケーションをすることで、ワーケーションは旅行では味わえない新しい体験になるのではないかと思います。
コワーケーションをつくるポイントをお伝えします。
3,コ・ワーケーションの作り方
・行先の決め方
自分が行きたい場所に行くこと!雑誌やメディアで見て気になった地域、お店がある、友人が住んでいる、オンラインイベントやコミュニティで知り合った会いたい人がいる、など‟いつか行きたい”と思っていた場所はありませんか?その‟いつか”を叶えるきっかけとしてワーケーションに出てみるといいかもしれません。私の場合は行ってみたい場所を手帳にリストアップしています。
また、ワーケーション体験者にオススメの場所を聞くのも良いかもしれません。
・現地との交流の方法
※時節柄発信を控えるケースや発信についてはそれぞれのスタンスがあるので、それを踏まえて参考にしていただければ幸いです。
①SNSで会ってくれる方、オススメを募集
私はほとんどの場所で現地に知り合いがいないので、紹介がほとんどです。FacebookやSNSなどを通じてオススメの場所や人を紹介してもらっています。オープンな場で聞きづらい場合は、クローズドなグループで聞いてみると良いかもしれません。「今度〇〇に行くのですが、オススメの場所ないですか」と聞いてみると案外色んな方が紹介してくれます。
こんな風に色んな方とワーケーションを作っていくのもコ・ワーケーションの1つの醍醐味です。
②直接コンタクトをとる
会いたい人や行ってみたい場所がある時はコンタクトをするとお時間をいただけることもあります。コワーキングスペースなどは、予めコンタクトをすることで利用者との交流を促進してくれるなど、趣旨に合わせた体験を提供してくれるかもしれません。以前イベントで家族ノマドとして他拠点生活を送る板羽 宣人さんは訪れる地域のコワーキングスペースに事前に連絡をして、滞在期間中にイベントをするなど交流の企画を自ら持ち込むという新しい活用方法を教えてくださいました。
(コワーキングスペース運営者としてはコンタクトをいただけたら嬉しいですし、会える時限りお時間を作りたいと思います)
・地方のコンシェルジュとの出会い
現地での体験を楽しむには地域のコンシェルジュのような存在と出会うこととが鍵になるかもしれません。例えば、コワーキングスペースの運営者やゲストハウスのオーナー、地域のハブになるようなバーなどの飲食店、コミュニティスペースなどにいる地域のコンシェルジュを通じた人との交流やその土地ならではなの体験などの紹介があるかもしれません。もしくは、鎌倉や一部の地域で導入されている地域通貨などのシステムやメディアがコンシェルジュとしての機能を果たす可能性があると思います。
ONOMICHI SHAREのコンシェルジュ後藤さんと@尾道
・ワーケーションの過ごし方/普段の生活+@ちょっと余白を持たせる
基本的な過ごし方は普段の生活と同じです。
例えば、先日の鎌倉ワーケーションのスケジュールはこんな感じです。黄色い部分が仕事、それ以外がフリーや自分の時間です。
木曜~月曜にかけて4泊5日しました。平日は午前中~午後はコワーキングスペースやホテルで仕事をして、土日にバケーションを楽しみます。
ワーケーション中は偶発的な出会いやチャンスが訪れる可能性があります。そのため、ちょっと余白を持たせるとその偶発性を楽しめると思います。
集中する時間や環境の確保をして人との交流や現地を楽しむ時間や融通が利く予定にすることをオススメします。
特殊なケースかもしれませんが、私の場合コミュニティマネージャーなので、人に会いコミュニケーションをすることも仕事です。ワーケーション中もコワーキングスペースやコミュニティで出会った人とお話をする交流の時間も仕事の時間に入っています。(それはワーケーションを問わず神戸でも同じです)
また、フリーランスなので働く時間は自由に決められます。午前中に人と会わず仕事をする時間を確保したり、帰宅後に作業を進めたり、土日もタスクに合わせて仕事をしています。
▼鎌倉での体験談はこちら
4,ワーケーションの成功の秘訣/自分が求めるものは何か?を事前にイメージすること
「ワーケーション」と言っても、その経験を通じて得たいものは様々だと思います。いつもと違う環境で仕事に集中したいのか、バケーションをしっかり楽しみたいのか、地方を体験したいのか、などそれぞれです。ワーケーションに求めるものを事前にイメージすることからプランを組み立てていきましょう。
・スケジュールの立て方
ワークとバケーションのバランス、ワークスタイルに合わせてスケジュールを考えます。私の経験上、平日メインのワーケーション(月~金)はお仕事がメイン、週末を挟むとバケーションを楽しむ余裕があります。平日に仕事以外のアクティビティが多いと仕事に集中できない、思うようにタスクが進まないなどの可能性もあります。平日と週末の比率、全体の日数は重要です。ワーケーションをどんな風に過ごしたいのかを明らかにしてから期間を決めるようにしましょう。
・宿やワークスペースの選び方
ワークスタイルやライフスタイル合わせて選ぶことをオススメします。就業時間が決まっているならコワーキングスペースやラウンジの営業時間の確認、フリーランスで好きな時間に働きたい方は、ゲストハウスの場合、24時間仕事や自分の作業、オンラインMTGができる環境があるかなどは要チェックです。
5,最後に/旅行嫌いの私がワーケーションなら楽しめた
実は、ワーケーションを始めるまで私は「旅行嫌い」でした。なんとなく行ってみたいところはあるけど、旅行のプランを考えて準備をして疲れて帰ってくるのが億劫でした。それがワーケーションを始めてから旅を楽しめるようになりました。ワーケーションでの成功体験から、きっと自分にとっての無理なく楽しめて、自分のキャリアにも役立つ、自分らしさを大事にする1つの旅の方法を見つけられたからだと思います。
ワーケーションを通じたスループット、神戸での活動と旅するコミュニティマネージャーとしての活動が相乗効果として繋がり、キャリアの道が見えてきているのを感じます。
私はパラレルコミュニティコーディネーターとして、複数のコミュニティをコーディネートできる存在になるべく、色んな地方で関係を作り、神戸に遊びに来てもらえるような関係を作ること、また神戸に来てくださった際には神戸や関西を楽しんでもらえるように自分の地域でのコミュニティをつなぐ、まさに地域のコンシェルジュのような存在になれるように活動を続けていたいと思います。
ワーケーションの可能性をこれからも探っていきたいので、ワーケーションに関する情報交換やアイディアを下さる方はお気軽にお声掛けください♪
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📢こちらのアイディアソンでワーケーション体験者としてプレゼンさせていただくことになりました
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私が複業として、関わっているK.S.ロジャース株式会社で、「働く場所(コワーキングスペース)」と「宿泊施設」を同時に検索・予約可能なマッチングサービス「Trabiz(トラビズ)」が始まりました。
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