ルックバック
今日は「ルックバック」というテーマの文章を書きたいと思います。
アマプラでアニメ「ルックバック」が配信となりました。
私は劇場で2度、この作品を観たほどこのアニメが好きなんですが、さっそく配信されたアマプラでも1日で2回観ました。
既に計4回観たことになります。
配信は何度でも観ることが出来るからいいですね。
この作品を何回も観る理由はオモシロイからというのも当然なんですが、それだけじゃなくて、もっと別の大きな目的があります。
それは、これだけ大ヒットしてる要因を探りたいからです。つまり、アニメーションやコンテンツのことを深く深く理解しようと思い、何度も何度も観ようと思ってます。
この作品、58分のアニメーション映画なのでサクッと観れていいんですよね。それもこの作品のヒットの要因なんて言われたりもしてますよね。
コスパ、タイパの時代、そんなに多くの時間を映画に拘束されたくないという人はそれなりにいるんじゃないかと思います。もし、作品がつまらなければ地獄でしかないでしょう。
さて、ルックバックですが、作品を何回も観てると、やはり、毎回違った発見があっておもしろいです。
観る回数が増えるごとに理解が深まるし、見えてくるものがあるし、これまで見てなかったポイントに目線を置くことで新しいことが学べたりしたす。
この作品、実は、出版業界や漫画業界、美術系の学校などにも良い影響を与えるんじゃないかと個人的に思ってて、このアニメがヒットすればするほど漫画家を目指す子どもが増える気がしていて、そうなればもっと漫画やアニメの未来は明るくなるだろうなぁと思ったりしてます。
そして、大人も子どもも性別問わず楽しめると思うから、家族で一緒に観るのとか良いんじゃないでしょうか。
4回目を観ての感想ですが、「不登校」というのも一つのテーマになってて、それをネガティブな視点で捉えることは一切なくて、「好きなことを没頭することも大事でしょ」っていうのを暗にメッセージとして発信してるような気がしていて、そこがグッときましたね。
京本の家族が一切出てこないところが彼女の孤独感をより際立たせていて、それも戦略的にそう見せているんだろうなぁ、と。
最初は気づけなかった視点です。
そして、この作品は「京アニ事件」を取り扱った作品でもあると思うんですが、命の儚さや運命、人生をどう決断し、どう生きるかなど深いテーマが根底にあり、そういった人生の普遍的なものについて考えるきっかけを与えていて、その辺も多くの人がおもしろいと感じてる所なんじゃないかなぁと思いました。
また、藤野と京本、2人が出逢ってなければお互いの運命は全く変わっていたわけで、私の目線から見ると、2人でいるからこそこれまで見ることのなかった景色が見えたり、外の世界を知れたりするわけで、その辺の「青春感」はとても良く表現されてるなぁ、と。街を手を繋いであるくシーンとか最高です。
お互いの才能に気付き、時に相手のその能力に絶望しながらも、結果的には前を向いて頑張っていく姿がまたいい。
とにもかくにも、あと何回も観ようと思ってます。