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洋上風力発電は地域や漁業と共存共栄できるのか
本日から、地元秋田市で「世界洋上風力サミット」が開幕となります。
カーボンニュートラルという世界的な流れを受けて、海側秋田県は風の生産地として注目され、どんどん、風車が建てられています。
1.海の中を調査すること。
実際、漁業や公害などの影響は、事前にすべてを想定するのは困難なのでしょう。
だからこそ、目で見て調査するということ、重要なのではないでしょうか。
潜水士、渋谷さんのお話は、ご自身で海の中を見て調査した上でのことなのでリアルで納得性があります。
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先行したヨーロッパの海はどうなっているのか。
漁業との共生はどうなっているのか。
これは、日本でも大いに参考になることでしょう。
2.漁業者との調整は?
事業者は口々に、地元のため、漁業者のためにできることを取り組むとか、不安がないように真摯な説明をするとか、は言います。
しかし、肝心の漁業者はどうでしょう。
共通点の一つが洋上風力発電計画を進めるにあたり「利害関係のある漁業者の特定」からスタートさせることだ。自然エネルギー財団の山東晃大上級研究員は「情報格差が生まれることが地域住民や漁業者の不満や不安につながる」と指摘する。もう一つが開発初期の調査などを国が前面に立って担う「セントラル方式」の導入だ。欧州で浸透する手法で、国も25年度からの実施を目指す。現状では公募に参加する事業者がそれぞれ個別に地質などを事前調査するが、国が一括することで事業者と地元の負担感を軽減するものだ。海洋水産技術協議会の代表で元水産庁長官の長谷成人氏は「関係漁業者と事業者の間などで、ボタンの掛け違いを防ぐ効果がある」と期待する。
3.その前に、漁獲高が減っているのは、世界で日本だけという事実と原因を認識することではないか。
洋上、洋上、洋上、
風力、風力、風力
漁業者、漁協のメディア上の意見は、こんな言葉の連発。
その前に、漁業の現状、漁獲高の減少についての考察(いろいろある)、課題の抽出、対策の羅列など、自分たちの主体で取り組むミッションがあることを忘れていないだろうか。
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その上で、洋上風力の開発が進むことによる漁業影響について、情報を共有しつつ、この渋谷さんのように目で見て、対策を考えるのが真っ当かと思います。
で、あれば、漁業者、漁協忖度のような事業者の動きも、違ってくると考えます。