20180528 夢と魔法と、おもてなし
反射する各駅停車夏日かな
陶器のような少女だけの夏の夜
癇癪に舞い上がる塵夏兆す
梅雨に鳴る隣の家の磨り硝子
網戸へと身体を預け梅雨の入
わたしは東京ディズニーリゾートが大好きだ。しかし、それと同じくらいに好きな場所がある。それは東京ディズニーシーの向かいにあるスパリゾート施設、『舞浜ユーラシア』である。
7年前、パークの年間パスポートを持っていたわたしは、徹夜明けの身体を押して舞浜へ向かった。ディズニーシーのほど近くにあるという、ユーラシアへ行くということを決めていた。
白くて清潔感のある建物へ足を踏み入れると、ほんのりといい香りがする。エレベーターを登り、フロントへ向かう。料金を払ったら渡される鍵を持って、ロッカールームへ向かう。ロッカールームの手前で室内着とタオルを借りる。ふんわりとした多幸感をを抱きしめて浴室へ向かう。浴室には褐色の温泉と、フィンランド式のサウナがある。アロマの香る低温のテルマリウムサウナや、塩サウナもある。
浴室は外へ出れるようになっており、なんと露天風呂まである。パークがほど近いので、天気がよくて程よく風の吹く日には、園内の音楽も流れてくる。なんとも、至福の時。そうそう、もちろん夜になると、花火も見える。
当時はまだ舞浜ユーラシアを知るひとは少なくて、平日は適度な人数で過ごすことができた。初めて行ってとても気に入ったので、パークに行ったあとや前にはよく利用した。またパークに入らない日に、舞浜ユーラシアに行くためだけに舞浜を訪れることもあった。
わたしが通い始めた当時はスパ施設だけだったけれど、その後館内設備も充実しはじめて、ホテルも併設された。ジムや大型のレストランができたり、今ではふらりと訪れると、休憩室が満員のことも多い。
そう、もうひとつの魅力は、休憩室の充実である。ここの工夫には、スタッフのかたのあたたかさが見えるようで好きだ。
ある日漫画コーナーができたり(結構充実していた)、休憩室のカウンターで肉まんや生ビールを販売したり(今はなくなり、レストランに集約されている)、無料で健康ヨガ教室をやったり(今もあるかも)と、「こういうの、どうかな?いるかな?」って呼びかけられているような、小さなサービス精神に溢れている。
なんだかよく覚えているのは浴室の片隅に『パーク写真を貼って共有できるコーナー』(もうない)。雑誌コーナーにはディズニー情報誌『ディズニーファン』も置かれていた。ディズニー常連客にとても優しかった。
スタッフのかたがたは清潔感があって、とてもアットホームな雰囲気だなあといつも思っている。小さなおもてなしの数々は、今はないものも多いけれど、わたしはよく覚えていて、なんだかいい思い出なのです。
この夏休み、ディズニーへ行くよ!と思っているかた、『舞浜ユーラシア』はとってもおすすめですよ。ディズニーへ行かない東京近隣にお住まいのかたも、一度ぜひ。今日は、いち舞浜ユーラシアファンの愛論でした。
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