「お腹が出ているのは太っているから」じゃない&インナーマッスルと体軸のハナシ
マジメ族の一員であり、体軸のために「引っ越ししてください」と私に言われたKさん。
最初のKさんのお悩みは右半身の
背中から腰の痛みと脚の圧迫感、しびれだった。
主訴として取り上げていないけど
お腹の張りについても気にされていた。
今回はKさんが自分のお腹と仲良くなった話と
体幹と体軸をどう使うかのお話。
3回目のパーソナル。Kさんの右の背中と腰の痛みがまた出てきたらしい。
イス軸法のフォームをチェックしたら、胸を張って良い姿勢を意識したような不自然な立ち姿勢になっていた。
腰痛そう。
なぜそんな姿勢になったのか
突き止めるべく事情聴取したところ
最近また腰が痛くなることがあって、痛みを避けるため背中を反る姿勢になっていたとのこと。
なるほど。
安易に「いい姿勢はやめてください」と
言えないケース。
体軸があると痛くないはずなのだけど
Kさんはまだ定着させている途中。
体軸が抜けてしまうと腰が痛くなるので
「背中を反らすと痛みが減る」という過去の
体軸のない時の癖を発動させて
また腰が痛くならないよう
反る姿勢をキープして過ごしていたっぽい。
痛いのしんどいもん、反っちゃうよね。
でもそのせいで
さらに体軸が抜けてしまうのも事実。
痛みを無くすための
根本解決するためのイス軸法を実践したところ
お腹が邪魔で…という話になった。
Kさんは体調が悪くなるとお腹が出てしまうらしい。
この日もお腹が硬くて前屈みになる姿勢がやりにくかったそう。
「痩せなきゃ」って言ってたか定かではないが
とりあえずお腹が出ていることを
気にしていた様子だったので
その理由を解説。
お腹が出たり硬くなるのはですね
それはですね
反り腰だからです。
腹筋がないからとか
太っているからではないのよ。
そういう人もいますけどKさんは違う。
体軸が抜けると
→腰が痛くなる
→痛みを緩和させるため反り腰になる
→背中を収縮させるので硬くなる
→硬い背中に押されて内臓も前に移動、
つまりお腹が出る。
で、内臓もお腹の皮と背中から圧迫されるので
背中と同様に硬くなってしまう。
体軸が定着してしまえば背中の硬さも取れるし、
内臓の位置をキープすることも体軸が手伝ってくれる。
腰の痛みもお腹の硬さも変わる。
反り腰を変えようと姿勢を意識しなくていいし
腰痛やお腹の出っぱりを治すために
筋トレや体幹トレーニングをしなくてもよい。
根本解決するには体軸の定着!
やはりイス軸法なのです。
※イス軸法で肥満が解消するわけではありません…Kさんみたいなケースの場合は変わりますよってお話。
ちなみに体軸がない人生を歩んでいる人は
インナーマッスルが働ける姿勢を意識する必要があるし、アウターマッスルを鍛えて姿勢を維持する必要があると思う。
「体幹」にはアウターマッスルもインナーマッスルがあって、スポーツでいう体幹は主にアウターマッスルのことだと思う。つまり鍛えて手に入れるマッスル。
インナーマッスルは体幹深層部の筋肉たちの総称で、もともと誰でも持っている。
トレーニングする必要はなく、正しい場所にあれば発動できる。
というか、いくらトレーニングしても発動できる場所にいないと働けない。
ムッキムキなのに力が発揮できない人は
インナーマッスルが使えない姿勢や体型になっている可能性大。
体幹を鍛えたいなら、アウターマッスルだけでなくインナーマッスルも働けるようにしなきゃ効果半減なのです。
体幹にもアウターとインナーがあってややこしいですね。
でもこれを混同していると「鍛えているのに変わりません」ってことになったりする。
O脚やX脚も
見かけが悪いから良くないってことより
インナーマッスルが働けない姿勢だから
変えた方がいいことがある。
インナーマッスルが使えていないと
腰痛になったり
膝や関節が痛くなったり
内臓の重さで腸がつぶれて便秘になったり、
子宮が潰されて生理不順や不妊症になったり、
男性も精管が潰されて精路閉塞の理由になったり。
あくまでも可能性の話だけど
ほかの部分に負担がかかることが良くないのです。
本来インナーマッスルが発動できる姿勢が良い姿勢なはず。
アウターマッスルも大事だけど
インナーマッスルとセット。
こういうこと言うトレーナーは少ない気がする。
良い姿勢の定義ってなんですか、の話。
私が体軸を知らなかった頃は腰痛がある人に、膝が痛い人に、不妊症で悩む人に
「インナーマッスルが使える姿勢」を教えていた。
アウターマッスルを鍛えることもオススメするけど、トレーニングや筋トレが難しい人、鍛えられない人、年配の方や、時間のないお母さんや、体力がない方には
インナーマッスルが発動できる姿勢、
つまり腰や膝に重さが乗らない姿勢や
子宮をつぶさない姿勢を教えていた。
とても効果的なのだけどちょっと難しいのよね。
実感しにくいし、動きもレッスンも地味なのよ。
そしてちょっと根気がいる。
カラダを変えるには根気がいる。
でも体軸があれば、
インナーマッスルが働けない姿勢でも
体軸が内臓も含め
体が立ったり座ったりすることを
寝ることを、全部体軸が支えてくれる。
最初は猫背でも反り腰でも、
体軸が定着するにつれ
自然とインナーマッスルが発動できる姿勢になってくる。
ここが、イス軸法のマジですごいところ。
体軸が体を支えてくれるだけでなく
いつのまにか勝手に良い姿勢にしてくれる!!
Kさんにはまずは背中の硬さをとってもらうことにした。アウターマッスルを使うことをやめてもらった。
レッスンで背中をやわらげて
次にお腹も変えてもらった。
前も後ろも柔らかくなり、Kさんは「背中と腰の痛みを解決するためのイス軸法」ができるようになった。
「どうですか?(腰痛いですかの意)」
「あっ、お腹が全然違います!」
お腹かーい。
腰の痛みも取れたけど
お腹の変化したインパクトの方が大きかった模様。
イス軸法もやりやすい
お腹が軽くなって歩くのもラクですと。
Kさんは素晴らしいリアクションをしてくれる方で、初めてのパーソナルが終わった日も靴を履いたあと階段に響くくらいの音量で「全然違う!」と軽く叫んでくれた。
この日もそれは素敵な「全然違います!」を聞かせてくれて表情も明るくなって私も嬉しかった。
体軸と体幹が入り混じった
なかなか難しいレッスンだったけど
前日に西山先生のパーソナルを受けたおかげもあって充実の内容!
わたしもめちゃ勉強になりました。
Kさんのおかげで
体幹とは
インナーマッスルとは
アウターマッスルとは、
なんとなくベースにあった知識を
わたしなりに言語化することができました。
そして体軸を定着させていく過程での
困難とか混乱も考えるきっかけになりました。
成長できるのはみなさまのおかげ。
いつもありがとうございます。
なに言ってんだと思ったら一度ぜひレッスンへ。
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