洗濯ブラザーズさんの洗濯術にハマる
洗濯ブラザーズさんという方たちがいる。
舞台衣装の洗濯なども手掛ける、クリーニングを専門とする彼ら。
その方達の洗濯術に関する本が出た。
我が家では基本的に家事を夫がやってくれるのだけど、家事をやるやらないに関係なく、この、洗濯術の本は全人類読んでおくとためになると思う。
本の内容は洗濯ブラザーズさんのサイトを見ればわかりやすく楽しく書いてあるので割愛するが、私の、洗濯に関して思うことをここでは話そう。
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洗濯ってなんでするんだろ?
というのが私。
これは、
人ってなんでお風呂に入るんだろう?とか、
人ってなんで部屋の掃除するんだろう?とか、
それに似ている。
食事や睡眠と違って「生きていく上で必要不可欠」なものと違って、やらなくても直ちに死ぬことはないものが、掃除やお風呂や洗濯なのだ。
あくまでも私の中で。
そんなことを書くと随分不潔なイメージになるかもしれないけれど、そういた出来事を常に「本当に必要なのか」「この行為は惰性や習慣で行なっているだけでないのか」と考えるのが好きな人間は一定数いると思う。
お風呂に入る必要はあるのか。
部屋を掃除する必要はあるのか。
洗濯をする必要はあるのか。
もちろん、答えはイエス!だ。
洗濯に話を絞ろう。
洗濯をしないとどうなるか。
服に汚れや汗、ホコリなどが溜まっていくと、匂いを発したり、ベタついたり、快適さが損なわれる。
アレルギーの元となる花粉や、病原となりうるウイルスを含んだ飛沫などが、そのまま付着することで体に悪影響を及ぼすかもしれない。
そもそも、社会的に「なんかあの人洗濯しないんだって・・・」という目で見られる。うん。。。
やっぱしよう、洗濯を。
そうなった時、単なるタスクである洗濯は、自分の力を極力使わずに効率よく終わらせる方法を考えたい。
そんな私だと、
・時間があるときにまとめてババっと一気に洗濯
・少々雑な感じでも、洗濯機に突っ込んだら洗ってくれるだろう
・干す時も、早く干し切りたいからまあ大体感覚で、そこそこちゃんと乾くようにやれたら合格
・すぐ別の作業に取り掛かりたいから、干したら干しっぱなしで気が向いたら取り込もう
・なんなら干しっぱなしでもいい
みたいなノリになってしまう、ひどい。
夫はぜんぜん違う。
「丁寧な暮らし」と言えるほど、洗濯に関してとても丁寧に、きちんと向き合っている。(他の家事もそうだけど)
洗濯物のネットの使い分けも細かくルールがあり、洗濯する量、タイミング、順番など、全てにおいて本人のルールがびっしりある。
さらに、干し方や干す場所の環境(除湿機やサーキュレーターの向きや強度などまで)独自の決まりが無数にある。
正直なところ私がすこしでも手を加えると、「違う!!!」となるので、基本的に私は言われたことしかやらない。(やれない)
彼にとって、一番良いと思われる方法を、常にブラッシュアップしながら洗濯をアップデートして行く、まさに家事2.0なのである。(なに言ってんだろ)
そんな彼を見ていると、こちらとしては「やること考えることが多くて大変だな〜 適当でも大体洗えるし、乾くのに」くらい思っていたのだけど・・・
洗濯ブラザーズさんのこの本を読んで、意識がだいぶ変わった。
「彼なりのこだわり」「洗濯物を極限まで自分のコントロール下に置く」くらいのことを思っていたのだけれど、彼がやっていた丁寧な洗濯は、「服を長く、大事にだけでなく、結果的に楽に、快適に着れるように、効率よくする方法」だったのだな、と気づいた。
独自の方法でやる丁寧な洗濯、ではなく、、、
細かいことまで全て因数分解して、「なぜこの行為をするのか」を掘り下げて解像度を高めれば高めるほど、その丁寧な行為の理解が深まり、やる気になる。
洗剤の選び方、使い方、ネットの入れ方、干し方、環境づくり・・・
ニオイの発生するメカニズム、水や日光がもたらす思わぬ害、洗剤の知識・・・
感覚では「めんどくさい」になるところを、「科学的に」「行為の意味」を理解すると、驚くほどやりやすくなる。
そんな、気づきのある本だった。
よし、これからはちゃんと洗濯に向き合おう・・・!
と言っても、やっぱりやってくれるのは夫なのだけど、ね。
(いつもありがとう)
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