初めの読書メモ:「野蛮から生存の開発論:越境する援助のデザイン」
一番最初のnote投稿には何を書こうか、いろいろ考えたが今の自分が考えることの支柱を形成するのに大きく影響を与えてくれた佐藤仁先生の著、「野蛮から生存の開発論」(2016)について書こうと思う。
開発とは野蛮を文明に移行させるための手段なのだろうか。タイトルからも想像つくように、本書は「開発とは何か」という問いを中心テーマとしている。開発を取り巻くあらゆる議論を、研究者の視点と開発実務者の視点の両輪を携えた筆者が開発を「人間ドラマ」や「不可解なパズル」と見立てて解説し、開発