バスの切符への疑問
8月17日分
小学生の頃からいろいろ気になってしまう性分の人間だった。
その中の一つのお話。
バスの料金支払いは今や、電子カードで払う事が当たり前になってきたが、おじさん(30代)の子供の頃は、なんとも言えないシステムだった。
まず、バスに入る所には、紙切れがぴろっと出ている装置、そこから紙を引き取ると、ぺらぺらの切符に「4」といった数字がこれまた薄いスタンプで書いてある。
そして支払い。ここが一番謎だった。
バスの前には数字に対応したバス代が乗っている。バスを乗るにつれ、それぞれの料金が高くなっていく仕組みだ。
その金額を何回も確認していた、心配性だったのだ。
そして。
支払い、運転手の隣には、四角い口の開いた料金支払い箱、そしてその下には謎のベルトコンベアーがあるのだ。
ここで一つの疑問が湧く。
押した数字。誰も確認できないんじゃね?
今思えば運転手が多少確認していたとかあるかも知れんし、そもそもそこで小銭をちょろまかそうなどというあざとい考えは普通思いつかないのかも知れない。
そんな事を長年考えていたらある日「がっちりマンデー」という、企業紹介番組で、車止めプレートと、ゲートがない駐車場というのが紹介されていた。
なんでも、料金を支払わない不行届きものは全体の数%のみ、なのでお客を信頼してプレート、ゲートを設置せず、駐車場料金を比較的安くするという試みだった。
なるほど、あのバスのシステムが成り立っていたのは、日本人がちゃんと払う意識があった賜物だったんだな、などと納得した。
そんなお話。
それでは、また。
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