戯言「夜中とメスと向井里」
【創作です】
空からいつものようにレターが届いた。
雨のように降り注ぐレターを無作為に取って開く。
これを見ていると
「アメリカ横断ウルトラクイズ」のバラマキクイズを思い出す。
なんていうと、昔のたとえ分からない。
と言われそうな気がして仕方ない。
落ちてくるレターは色とりどり。
その日は空色の薄いブルーのレターを受け取った。
その瞬間、まるで気を使ったかなように、
私の周りにはレターが落ちなくなる、
台風の目のようなものか、レターを開こうと思ったらてんとう虫が歩いていた