ある地方銀行の話です。
行動指針の4番目。
これはいったいどんなことを意味していると思いますか。
人によって解釈はバラバラですが、ある一つのたとえです。
ある地方銀行の話です。
この数年で営業の方針を大きく変えられたとのこと。
以前までは融資額や預金額、投資信託の額などを目標設定され、ノルマを追いかけ続ける、いわゆる一般的なスタイル。昭和の時代はこれが当たり前でしたが。。。
でも数年前に本当にお客様の役に立って、喜ばれることをしていこうと方針転換をされたそうです。
※言葉で言うのは簡単ですが、一時的な業績の低下は目に見えているので、それを決断できるのはすごいことだと感じました。
あるクライアントからの相談
「支店長、あそこの所有している土地が空いてるんだけどどうしたらよいかな??」
長年付き合っている顧客から相談があったそうです。
これまでの営業スタイルなら、
「賃貸マンションを建ててマンション経営をしましょう!!」
※銀行の支店長の話って想像以上に信用されるそうです。
・建設会社を紹介することで銀行に建設会社から紹介料が入る
・建設の為の巨額の資金を融資することができる
銀行にとっては良い事しかない(笑)
でも実際には利回りは厳しい。
環境変化が厳しい中で巨額の投資はリスクが大きいがそこはあまり説明しない。
これは本当に顧客の役に立っているのか??
この提案して、実施されたとしても2年後には支店長も担当者はいない。
投資は自己責任なので文句は出ないのかもしれないけど、こんなことを繰り返していて地域に根付いて、地域の企業に喜ばれて共に共存していけるのか?
顧客の本当に役に立つことをする
営業方針の転換から実際にした提案は
「利回りを考えるとマンション建設は厳しいので駐車場にして貸しましょう!」
だったそうです。
初期投資のリスクも抑えられながら、空き地の有効活用になって非常に喜ばれたそうです。
そして今でも長い良いお付き合いが続いているとのことでした。
この話を聞いて私自身もとても共感が持てましたし、
金利が同じ(もしくは少しの差)なら、この銀行とお付き合いがしたいとまで思いました。
その一方で自分の都合のみで、今月中に融資を実行してほしいと破格の金利を提案し、何度も何度も電話してくる別の銀行の営業マン。
悪くはないんだけど、それはそっちの都合だけの話ですよね(笑)
誠実さを追求せよ
もう一度自問自答の意味も込めて、考えてみましょう。
自社の方針や方向性、自分の提案や思考や行動は、
・本当に顧客のためになっていますか?
・その場しのぎになっていませんか?
・長期的に考えたら絶対にダメなことではないですか?
・今だけ、カネだけ、自分だけになっていませんか?
・誠実さを追求していますか?
地域に根差して、地域と共に生きていくリブウェルグループにとってはとても大きな意味を持つことだと思います。