
人生を懸けたいもの、それを見つける | ドラマ『陸王』
何かを目指して、心の底から努力する人ってなんでこんなにカッコいいんだ。
「俺も、人生を懸けたいもので、世界にちょっとでも影響を与える大人になりたい」
そう感じた。
・「陸王」
2017年放送の池井戸潤原作TBSドラマ。
大ブームになったのを覚えている人も多いのではないだろうか。
最近、Netflixで配信が始まったので改めて視聴した。
放送当時の私は中学2年生だった。
そのドラマを大学3年生になって見ているなんて、「ドラマや映画をはじめとする”エンタメ”って素敵だな」と改めて感じた。
作品は残り続ける。
そして、見る度に新たな気づきを得られる。
当時とはまた違った角度から、この作品を好きになった。
・いつの間にか「就活生」になっていた私と大地(山崎賢人)
山崎賢人が演じる「宮沢大地」は、100年続く老舗足袋会社「こはぜ屋」の社長息子。
「足袋なんて将来がない」と反発しつつも、心の中ではモヤモヤっとしていて、やりたいと思っていた仕事を諦め、興味のない業界の興味のない職種を受けていた。
この様子をみて
「うわあああ、自分を見ているみたいで嫌だけど、嬉しいかも」
と思った。
客観的に自分を見ることができたような気がしたからかもしれない。
中学2年生の頃に見ていたドラマで、就活についての発見を得られて、感慨深くもあり嬉しかった。
終盤、大地は足袋屋で働きながら、自分自身と向き合っていた。
たくさんの人と出会いながら、考えて行動しながら、壁にぶつかりながら。
その先に「やりたいこと」が見つかって、「夢」が叶った。
俺も頑張らないと。
・「信念」に人は集まる
役所広司が演じるこはぜ屋の社長「宮沢紘一」は、新しいランニングシューズ「陸王」を開発するにあたって何度も何度も壁にぶち当たっていた。
その過程で、諦められる場面はいくらでもあったのかもしれない。
でも、その度に、「何が大切か」を問うて、諦めることなく、行動し続け、最終的に目標を達成した。
「陸王」の開発も、「こはぜ屋」の再建も、宮沢だけでは不可能だっただろう。
しかし、彼のその揺るがぬ信念が「人」を惹きつけ、その人たちがいたからこその成功だろう。
「信念」に人は集まる。
でも、その信念が「利己的」なものであると、大手シューズメーカー「アトランティス」の小原営業部長(ピエール瀧)のように人は集まらない。
「何を大切にするか」が大事なのかな。
・じゃあ俺はどうする
何かを目指して、心の底から努力する人に憧れる。
ミーハー的な憧れなのかもしれない。
でも、こういうドラマ・映画を見る度に、ライブに行く度にそう思う。
ということは、根っこの部分からの気持ちなのかもしれない。
「ただ生活するためだけに生きていたくない」
この想いは今後の人生の軸になるだろう。
じゃあ、何のためになら行きたいと思えるのか。
趣味を充実させること?
エンタメに携わる仕事をすること?
心を動かす瞬間を生み出せる仕事をすること?
家庭を築くこと?
文章を書くこと?
まだ明確になりそうもない。
でも、このドラマのおかげで少し靄が晴れた気がする。
それは、
「大企業だ、中小企業だ、零細企業だ、は『芯』じゃない。何がしたいのか、何をするかを大事にするべきだ」ということ。
そして、今の私が欲しているのは
「人生を懸けるものを見つける」、ということ。
さて、それは何なんだ。
この「モヤモヤ」を抱いて生活していこう。
いつか分かるはずだから。
以上!
では!