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#1年でBリーグ全アリーナ制覇の旅 旅行記 A千葉編(29/54:空を見上げて)

はじめに

どうも。今年の下半期は色々な競馬場に行ってみたいはおーです。
とりあえず札幌と香港は確定。やべ、香港の飛行機そろそろ取らないと。

今回は1/6(金)のアルティーリ千葉観戦記となります。創設から今に至るまで何かと話題を提供してきたアルティーリ。そのホームゲームに既存のプロバスケチームにはない価値観を垣間見る事ができました。

前週は東北3連闘でしたが、今回からは関東→近畿→北陸という、より意味のわからない旅程となっております。この旅行記シリーズも是非お楽しみください。

旅の記録・A千葉編

千葉市って想像以上に広くて毎回びっくりする

今回は平日ナイターなので、仕事終わりに千葉ポートアリーナへ直行です。

1991年に竣工したアリーナで、収容人数は7,500人とBリーグで使用されるアリーナの中でもトップクラスのキャパを持ちます。
千葉市の主要イベントはよくここで開催されており、各種スポーツ大会は勿論、市の成人式や大学の式典などにも使われています。
千葉ジェッツも過去はよくここでホームゲームを開催していましたね。

アルティーリは全54クラブの中で最もチームブランドにこだわっているチームだと思います。
ロビーではそれを感じるシーンが多々あったんですが、何よりグッズショップはかなり特徴的。
グッズ1つとってもチームカラーであるネイビーと白以外を使用したものがまず存在せず展示の仕方もそれぞれのグッズがよく映えるように考えられています。例えるならちょっとしたブランドアパレルショップ。

びっくりしたのが、ローソンなどの企業ロゴもアルティーリの世界観に合わせたカラーになっているんですよね。
最近は変わってきたとはいえ、企業のロゴはブランディングの象徴である為、基本的には通常色と白抜き以外はロゴレギュレーションとして認めていない企業が多いんですが、こうして色をアルティーリの世界観に合わせる事ができるっていうのは、チームとスポンサー双方の努力が相当大きい事を示していると思います。

場内にはMAKUHARI BREWERYが作成しているオリジナルクラフトビールがあります。その名もALTIRI CHIBA CRAFT BEER

アンバーエールという種類のものになります。カラメルっぽい香りをかすかに感じる香ばしさが特徴ですね。しっかり強めの味は冬のアリーナ観戦にもってこいの一杯です。
しかも500円。アリーナ内アルコール、クラフトビールということを考えるとかなり安いです。

という訳で観戦。この日の対戦相手は東京Zです。

2階から観戦していたんですが、広々としたアリーナの割には遠さや見にくさはそこまで感じなかったです。
ただ1階は少し雛壇の傾斜が緩く見にくいのかも?実際目で確認した訳では無いのでここら辺は詳しい方コメントでお教え下さい(丸投げ)
あと2階エンドはビジョン設置などの都合もあり、アウェイ側だけ座れないようになっています。将来的に集客が見込める試合では解放するんですかね?

アルティーリはコート上の演出にも力を相当入れおり、その迫力はBリーグ全体で見てもトップクラス
驚いたのはオープニング、試合開始前のみならずハーフタイムでも暗転演出を行い、試合前の演出と変わらない豪華さを見せていた点。
ここまでやるチームはB1でも少なく、まさしくアルティーリがBリーグを通して新たなエンターテイメントを作り出そうとしている姿勢が伺えました。

ただ、気になった点が2つ。

1つはスターター紹介。
試合開始前にアウェイスターターを紹介していないんですよね。確かオープニング(試合開始前数十分前)に紹介しています。
これはスポーツ興行を開催する上でありえないです。聞いた事ない。極端な話ですが見ている側からすると、アルティーリ千葉vsどこかのバスケ選手、という構図を見せられることになります。初めて見に来た人に選手名を覚えてもらう機会を1つ失うことにもなります。
「紹介自体はあったんだからいいじゃん」と思われる方もいるかもしれませんが、この日は特に平日ナイターで試合開始前ギリギリに着く人も多かったので、流石にプログラムを見直して欲しいなあと思います。

もう1つはフリースロー時の映像。
なんでかわかりませんが、ビジョンに向かってアルティーリの選手が打つ時はビジョンを消し、アウェイの選手が打つ時は試合映像を流しています
運営側も特に意図はないのかもしれませんが、メリットを感じず、逆に不要な批判を生み出しかねないので、統一はした方が良いと思います。

これらを見てしまうと、エンターテイメントを全面的に押し出すのはいい視点だとは思う反面、こうしたスポーツ興行としての視点も、もう少し持ってくれるといいのにな、とは感じました。
特にこの2点についてはエンターテイメントを大きく阻害する要素ではないと思うので、今後の改善に期待しています。

試合は86-73でA千葉の勝利

前半は東京Zペースのゲームでした。新加入のレーンに対してアルティーリ側がアジャストする事ができず、東京Zリードで後半へ。
そこからアルティーリはしっかりとディフェンスで修正を見せており、後半34失点に抑え込むことに成功。難しいゲームでありながら、しっかりと1勝を確保するというアルティーリのハートの強さを見た試合でした。

アルティーリは試合を通してアシュリーの安定感が抜群。この日はFG80%の26得点を記録し、オフェンスリバウンドも7本獲得。また杉本2Q以降だけでアシスト11をあげるなど活躍。
全体としては、特に後半でチーム全体でオフェンスでよくフリーの場面を作れていたように見えました。このチームはスペースの作り方が本当に上手い。コートを広く使うというか、選手がボールないところで緻密によく動く、という印象です。ファストブレイクもアシュリーを始め、得意な選手が多いですしね。

東京Zは新加入のレーンフル出場で35得点をあげるなどいきなりの大活躍。ただ日本人のシュート確率が総じて悪く、日本人のスリーが決まった本数は1本。外角の確率がもう少しでも良ければ……と、悔しさの残る敗戦でした。

ビーコルポイントは東京Zのベクトン…なんですが、この日は負傷でベンチ外でした。
まあ一時期外国籍1人とかで頑張ってましたからね。仕方ないです。

試合後。内観のこだわりに目がいきがちですが、そういえば外観もかなり凝った装飾を施していましたね。

魔法の粉(合法)

後はさくっと1枚だけ紹介。千葉駅前のインド料理ルンビニペアカレーセットをいだきました。

1つめはバターチキン。インドカレーにおける王道的な味ですね。とてもまろやかで美味しい
もう1つはチキンハイデラバード。骨なしチキンの入ったトマトベースのカレーで、結構な唐辛子の辛さが特徴。粗めに刻まれたしょうがと玉ねぎの味もしっかりと活きており、爽快感のあるカレーでした。
後で調べたらお取り寄せもできるらしく、買ってみてもいいなとか思ったり……。それくらい特徴あって美味しいカレーでした。

あとがきとおまけの1枚

A千葉は初観戦でした。

まとめると、新参者であるが故に、今までの日本プロバスケにあった固定概念を覆す存在だと思います。令和の団体が競争で勝ち抜くためには何が必要かっていうヒントが随所に見え隠れしているホームゲームであり、他のチームにも参考にして欲しいなと思う要素は沢山ありました。
楽しさやワクワクといった感情は勿論ありましたが、それ以上に、興味深い、という言葉が自分の中ではしっくりくる場所でした。どこのガリレオだ。

後はやっぱりブランドって大切なんですよね。
正直、Bリーグチームの中ではコンセプトやブランドがとっ散らかって、チームとしてのアイデンティティがあるのかないのか分からないチームもあります。
それに比べると極端なくらいにアイデンティティを大切にし、ブランドイメージと異なるものは削ぎ落とせるところまで削ぎ落とす。「かっこいい」「綺麗」といった第一印象で出てくる単語に関わることは勿論、チームとして在るべき姿を長期的に示せるという点では非常に有効だと思います。選手は数年で大きく入れ替わってもブランドの方向性が大きく入れ替わるのは10年単位ですからね。

いつになるかわかりませんが、本番は自分達が管理できるアリーナを持った時だと思います。ここまでブランディングにこだわるチームが作り上げる聖地はどのようなものか。今からその時が来るのを楽しみにしておきたいと思います。

福島編とA千葉編の間にはプロレス観戦に出かけたりも。
タフだけど楽しい期間だったなあ。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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