#1年でBリーグ全アリーナ制覇の旅 旅行記 山形編(22/54:いっぱいたべるんご)
はじめに
どうも。なんやかんややっていたら1ヵ月も旅行記が空いてしまったはおーです。
端的に申し訳ないです。
今回は12/17(土)の山形ワイヴァンズ遠征記になります。
この週は普段のように土日でそれぞれ別のアリーナへ行くという事ではなく、山形に週末2日間滞在しておりました。
なので普段よりアリーナ以外の旅要素を多めでお届けします。早速いきましょう。
旅の記録・山形編
自分を例えるなら桂馬
山形新幹線で揺られること約2時間半。天童に到着しました。
ちなみにこの日の最高気温は2℃。この遠征企画で初めて冬本番を体感する事になりそうです。
ちなみに今回は大学生時代の友人2人と一緒に旅行しました。その2人はBリーグを殆ど見た事がない人です。
天童は将棋の街。街のあらゆる場所で将棋モチーフのものに出会う事ができます。
こちらは歩道に書かれている詰将棋問題。歩道にあったら立ち止まって考えてしまうから通行人の邪魔になるのでは……っていうのはとっても無粋なのでやめます。
余談ですが、天童行った数か月後、自分が普段見ているYoutube番組で、将棋の街としての天童が取り上げられていて、「ここ前に勉強したところだ!」と謎の優越感を感じておりました。
勉強になる回だったのでお暇な方は是非。
到着がちょうどお昼だったので、観光の前に腹ごしらえ。
友人の1人が到着前にお店を見繕ってくれました。という訳で水車生そばへ。
こちらが名物の板そば。
いやでかくない?わかりやすいよう右上に友人の手を並べてもらったんだけど、実際目撃すると豪華さに圧倒されます。
味も勿論美味しい。普通のそばより麺が太く、かつ硬めなので食べ応えが凄い。普段食べているそばとは全く異なる味が楽しめるので、いい体験になりました。
お腹いっぱいになったところで、次の目的地へ向けて歩きます。
道に雪が見られるものの、この日は雪は降っておりませんでした。
という訳で次の目的地は、道の駅「天童温泉」にある駒の湯。
足湯スポットですね。中央には将棋の駒の形をしたスペースがあり、温泉と将棋という天童二大名物を同時に堪能できる場所です。
そして道の駅にあるTento La France Factoryでジェラートを購入。
幾つか味を頼んだんですが、1番気になっていたのはつや姫味。つまりお米。
これが意外と(?)美味しくて、お米の甘味だけを上手いこと感じる事ができ、更にお米のような粒々も微妙に混じっていて、確かにこれはつや姫味だ……!とちょっとした感動を覚えました。
値段の割に量もしっかりあったので大満足でした。
その後は湯坊いちらくで温泉を……という訳ではなく、目的はこちらのビール。
ここは旅館としてだけでなく、館内にビールの醸造所があり、クラフトビールが楽しめる場所になっておりまして。調べてみたら、旅館発という事もあり、「湯あがりに、一杯」をコンセプトにしたビールだそうです。
こちらは蕎麦ドライという山形県産更科蕎麦の入ったビール。美味しい。正直、蕎麦がどういった効果をもたらしているのかわからないけど、キレのある一杯に仕上がっています。ところでキレって曖昧な言葉だよね。この飲んだ感覚が伝わるといいな。
伝統芸能を守る人はもっと評価されるべき
という訳で天童観光ツアーは一時中断。ここからは今回のメインイベント、山形ワイヴァンズの観戦になります。
ホームアリーナの山形総合運動公園に到着しました。
リーグにおけるアリーナの登録名称は上記ですが、当然この公園敷地内にはアリーナ以外にも様々な施設がありまして、代表的なのはJリーグ・モンテディオ山形のホームスタジアムであるNDソフトスタジアム山形も同敷地内にあります。
ちなみにこのアリーナの名前は総合体育館。なんでリーグの登録名称に入ってないんだろ?
アリーナ内ロビーではグルメが売っていたり、グッズが売っていたりと、字面だけで見ると普通なんですが、それぞれ地元企業やワイヴァンズスタッフが、小さいながら手作りでブースを作っていて、bj時代に感じた暖かい手作りホーム感と同じ感覚を覚えました。
他にもメガホンにステッカーなどで装飾を行えるワークショップブースもありました。
ちなみに山形では久々にアリーナグルメを堪能しました。
名物の芋煮。山形なので醤油風味。
なんで煮物って食べると安心感を覚えるんでしょうね。最高気温2℃のこの日に食べたら美味しさも倍増。
値段も500円とリーズナブル。
入って少し経ったらオープニングが始まりました。おー暗転だ。
写真に小さく映っているのでわかりにくいかもしれませんが、この日はパナソニックのスポンサーデーという事で、チアの皆さんがパナソニックの法被を着ておりました。
で、これ、オープニングや試合開始までの時間限定かな?と思いきや終日この衣装だったのでオドロキ。
法被が良くないとか言うつもりは全くないですし、スポンサーはめちゃくちゃ大事ですが、通常衣装も観たかったなあという心残り。というか宿題か。また行けばいいだけだ。
ちなみに同行した友人の1人は、この日に使用されていたFT成功時SEに一々爆笑していました。何だったかというと、パナソニックのサウンドロゴ。確かに企業のサウンドロゴが試合中に鳴るのって、Bリーグ観慣れていない人からすると新鮮かもなあ。
でも友人よ、これで笑っていたら名古屋Dのすずらん鍼灸整骨院とか聞いた日には頭から離れず夜しか眠れなくなっちまうぜ。
という訳で観戦。この日の対戦相手は愛媛です。
良くも悪くもコンパクトな体育館スタイルですね。強いて言うならエンド側のスペースはそこまで広くないので、どこから見てもある程度見易さは保障されています。
2階は若干傾斜が強め。2回後列だと少し角度ある観戦体験になるかもしれません。
1階のサイド雛壇は傍から見ていると少し傾斜が緩く、後ろの方は見辛そうでした。
あと興味深かったのは、山形はアップ後、試合前にオリジナルアンセムを流すという点。
この時間は選手とマスコットがコート中央に立ち、選手・スタッフ・ブースターが起立し、胸に手を当ててアンセムを聴きます。
調べたらこのアンセムはワイヴァンズが創設された初年度からあるみたいで、彼らの伝統を象徴する1曲という事になりますね。
ワイヴァンズに関わる全ての人を繋ぐ貴重な時間です。
試合は71-88で愛媛が勝利。
試合の入りは山形の方がやりたいバスケをやれていたように思えましたが、2Qから山形のインサイドディフェンスに陰りが……というか愛媛のフェルプスに対抗策を出せず。
山形もスリーを中心にいい形でのシュートを狙いに行く姿勢は見せるものの、愛媛のディフェンスがこの日はハマりにハマっており、気持ちいい形でシュートまで持っていくことがあまりできませんでした。愛媛からするとほぼ理想的な勝ち方だったと思います。
山形は 難しいゲームの中でも、フロアを広く戦う意識というものは感じられた試合でした。この日出場した選手は全員スリーのアテンプトがあり、攻守に渡って器用な選手が多いなという印象感じました。この日13点を取ったカーターなんかはその最たる例ですよね。秋田時代と変わらぬ活躍でした。
ビーコルポイントは 愛媛の河野。古巣対決になりましたね。
この日はターンオーバーなしの3アシストなど、ベンチから一定の活躍をしていました。
インサイドがガンガン通ってた試合だったので自らシュートに行くシーンは少なかったものの、スリーポイントライン付近でハンドリングする際の「いつでも打てるからな!」という圧力は健在。
彼もベテランと呼ばれる年齢になりましたが、少しでも長く現役生活を続けて欲しいなと思います。
1つだけ課題をあげるとしたら、アリーナMCが日毎?節毎?に変わるのが山形の特徴のようです。MC自己紹介の際に「本日の担当」と仰られていたので、そこで自分も初めて知りました。
これについて、個人的にはシーズン固定の人を用意した方がいいと思います。1日1日雰囲気の違いを感じ取り、それに合わせて喋る内容をアジャストできるかどうかは大事だと思うんですよね。
大きな問題ではないですが、自分は少し気になる点でした。
怒涛の天童観光ツアー
ここから長いので文章端折りながら紹介しますね。
山形はブランド牛を幾つも抱える肉牛の一大産地。という事で、夜は山形牛や米沢牛を堪能できる鶴亀堂へ。
こちらの店舗は分家、支店ですね。
名物の舟盛り。焼肉の舟盛りって初めて見たかも。
この舟盛りは日によってラインナップが変わるらしく、この日は札にある通り和牛の珍しい部位が中心。
これ以外にも焼きすきや十四代を始めとした山形の美味しい日本酒など、食も酒も高級焼肉店さながらのクオリティが楽しめて、この日は1人5000円強のお会計。
いやめっちゃ食べたし飲んだのにこの金額?体験的には1万円くらいいってもおかしくなかったよ?
誇張抜きで、今まで行った焼肉屋で1番コスパが高かったお店です。
更にホテルへ帰って二次会。
島根編の帰りに購入した島根の白ワインで夜中の3時くらいまで遊んでいました。
2日目の朝。雪降ってるじゃない、寒いと思ったわ。
午前中は天童駅と同じ建物にある天童市将棋資料館へ。
中は撮影禁止だったので外観の写真だけでお許しください。
将棋の起源となったゲーム達の展示や、駒の種類、作り方、更には歴史的価値のある駒など、小さい敷地面積ながら将棋に関する様々な資料が展示されておりました。
最近はAIの進化などが追い風となり、将棋も多岐に渡る楽しみ方をされる時代になりましたので、ここで色々予習できたのは今後の人生の糧になるかもなあ、とぼんやり思っていたり。
お昼はそば処 伊藤屋へ。1848年創業という物凄い歴史を持つお店です。
ここでは冷やし肉そばをいただくことに。
正直味の想像が全くできなかったんですが、ただ肉そばが冷えて出てくる訳ではなく、あっさり系の鶏出汁にお肉がよく合う。中に入っている輪切りレモンも味変アイテムとして活用することができて、想像以上に食べやすく美味しかった逸品でした。満足。
ここで1つ目のトラブル発生。
この日は昼頃より少しだけ足を伸ばして銀山温泉へ行く予定だったのですが、奥羽本線が運休に。
これが数時間レベルで運転再開されず、タクシーを使おうにも全く捕まらない状況に。
という訳で天童ホテルで日帰り温泉へ浸かることに。
銀山温泉行きたかったけど、天童も温泉の質は非常に高い場所です。
写真は風呂上がりのラ・フランスジュース。沁みるわあ。
そして第2のトラブル……これはトラブルというより調査不足なんですが、銀山温泉から直接神奈川へ帰る予定だった故に、日曜夜どのお店でご飯を食べるかを決めていない状態に。
Googleマップでいくつか見繕っていったんですが、日曜ということもあり、そのお店達が軒並み店休日という少し困った状態に。
日曜夜も空いていた鶴亀堂という焼肉屋へ向かうことにしました。
はい、皆さんお気づきですね。2日連続同じ店でディナーです。
いや、チェーン居酒屋も検討をしたんですが、コスパ良かったし美味しかったし、連日行っても全く不満ないねっていう意見が3人とも一致した故にこうなりました。
席に通される際、スタッフさんに「もしかして昨日も来られました?」と聞かれました。はい行きましたよ。最短リピーターですよ。
山形の和牛に再び舌鼓を打ったところで、新幹線のお時間。これにて天童珍道中は終わりとなりました。
帰宅時間までに新幹線が動いて良かった。
あとがきとおまけの1枚
山形は初訪問でした。
気になったのは、出店されている方とお話した際、「昔よりも出店数は減った」という事を伺った事。
恐らくコロナ禍の影響だと思いますが、それでもチームからしたら好ましくない状況の筈。チームによっては、焦って奇をてらった何かをしようとしたり、スタッフに余裕がなくなってもおかしくない気はします。
でも、ワイヴァンズは運営を支える人に凄く恵まれていました。
グッズショップスタッフも接客が丁寧ですし、アリーナグルメを出店されている方も、自分達や他のブースターさんと積極的にコミュニケーションをとられるお優しい方ばかり。皆さん人柄が良いって言えばいいのかな。
コロナ禍で皆経営が苦しい筈なのに、初見の自分は、その苦しさをいい意味で察する事がなかったんですよ。
これって当たり前のように見えて結構難しい事だと思うんですよね。
先述したbj時代のような暖かさも、恐らくそういった部分から感じ取れたのかな、と思います。
誤解を恐れずに書くと、豪華なホームゲームではありません。演出もド派手ではない、場内の装飾もゴリゴリに行っている訳ではない、パフォーマーの人数も少ない訳ではないですが、物凄く多くはない。アリーナグルメも店の数はやや少なめ。
でも別にそれでいいんです。地に足つけたやり方って言えばいいのかな。背伸びし過ぎない、かと言って全く何も用意しない訳ではなく、プロスポーツとして最低限置くべきものは置く。
これが出来る事って、当たり前のようで、当たり前じゃない、そんな事を思わせてくれたチームでした。
あとバスケ以外の部分ですが、天童をなめてました。観光スポット結構あるし、ご飯もお酒もここならではのものが豊富で、かつ美味しいし、温泉もある。
これを読まれている方の中では、遠征候補地に山形を入れていない方もいらっしゃると思いますが、是非行ってみる事をおすすめします。想像以上の観光体験ができると思いますよ。
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