#1年でBリーグ全アリーナ制覇の旅 旅行記 福島編(28/54:出てよ灼熱の精霊よ)
はじめに
どうも。河村勇輝初MVP選出おめでとうございます。はおーです。
新世代?新時代?フルシーズン参戦1年目にして、リーグへ大きな風穴を開けた素晴らしい活躍でした。
さて今回は年末年始の東北3連闘最終日。福島ファイヤーボンズ観戦になります。
来年10年目を迎えるボンズですが、ホームゲームの雰囲気はかなり独特なもの。その魅力を文章と画像でなるべくお伝えできればと思います。
旅の記録・福島編
この3日間ずっと革靴
まずは仙台から郡山へバス移動。東北は高速バスの交通網が結構発達しているので便利ですね。助かります。
雪も北東北ほどはなさそう。
郡山に到着。
メイン通りとなるさくら通りにはボンズのバナーが掲げられていました。下のキャラは何者なのかわかりません。そして郡山の市章?がメルセデスベンツっぽい。
この日は自由席チケットだった為、アリーナに入場し座席だけ確保して一時退出。
開成山大神宮で初詣をしようと思いましたが……かなりの行列。初詣なめてた。
なのでこちらは試合後に行く事としましょう。
開成山公園をのんびり歩いてアリーナへ戻る事に。
中央には五十鈴湖というそこそこ大きな湖があり、鳥達も浮かんでおりました。
あとこの公園敷地内には野球場や陸上競技場などのスポーツ施設も多数あります。
年に30回やる事の価値
公園から帰ってきましたので、改めて……宝来屋郡山総合体育館です。
1973年竣工と、丸50年の歴史を誇るアリーナになります。
国体や国際スポーツイベントにも使用されるなど、福島県にあるアリーナの中でも、特に多岐に渡るイベント開催実績を誇るアリーナになります。
随分昔にはABBAやスティービー・ワンダーがここでコンサートをやった事があるそうです。驚き。
なお、今年の10月から約1年の改修に入るので、来季のボンズは別のアリーナを中心に使用する事になりますね。
福島のホームゲームといえば、ロビーのこの雰囲気ですよね。
所狭しと並ぶ地元飲食店のブースが最大の特徴だと思います。地元のお祭り感満載。
出店数、メニュー数は共にB2の中でも豊富な部類で、しかもどれも美味しい。故に売り切れが続出してしまうので、できる事なら開場時刻に合わせて行きたいアリーナの1つだと思います。
ちなみに自分は試合開始30分前に何か食べようと思って散策を始めたんですが、半分は売り切れていました。結果、カロリーを求めてすた丼を食べてました。普通か。
こちらはichinoichi coffeeさんのボンズコラボコーヒー。この日はティップオフ味でした。コラボコーヒー飲みながら試合を楽しむとかいう優雅な楽しみ方もできますね。
グルメを通して様々な試合の楽しみ方を提供してくれる。それがボンズ。
ちなみにこの日は正月という事もあり、スポンサーの宝来屋本店が甘酒を提供していました。アリーナの名前にもなっている宝来屋って甘酒作っている会社だったんですね。初めて知った。美味しかったです。
という訳で観戦。この日の対戦相手は香川です。
かなり古いアリーナです。2階席はかなり固いプラスチック、1階席はパイプ椅子と座席の環境自体は良いとは言えません。
ただ、視界という意味ではあまり遠さを感じないアリーナではあります。雛壇の高さも、この造りの割には頑張っている方かなと思います。
福島のホームゲームは八神純子さんの「パープルタウン 〜You Oughta Know By Now〜」をテーマ曲にしており、アウェイブースターへの歓迎挨拶直後に流しています。
1980年リリースの歌謡曲とポップスが合わさった曲。元は名前からインスピレーションを得てこの曲を採用したのでしょうか。
洋楽や最近の邦楽、ヒップホップやEDMが使われる事の多いアリーナでこうした古き良き曲が使われているっていうのが中々新鮮でいいですね。お客さんがノリノリでメガホンを叩いていた事も印象的でした。
試合は75-68で福島の勝利。
序盤は福島のエチェニケ、ハレルソンへボールが渡ると香川の対抗手段が薄く、1Qに21-8と大きなリードを取った福島がそのまま逃げ切った試合。
本来もう少し点差がついていたんですが、ガベージメンバーが出た瞬間に香川が物凄い勢いで点差を縮めてきた為、最終的には1桁点差となりました。
先述の2人も勿論良かったんですが、この日はマーフィーがFGパーフェクトの13得点と、事ある毎に香川の心を折りかねないビッグプレーを披露していた事が印象的でした。
あと福島最大の特徴はどこからでも攻撃の起点を生み出せる点ですかね。この日はアシスト2以上が8人、試合を見ていてもハンドラー役が頻繁に入れ替わり続け、香川のディフェンスローテーションを最後まで惑わせていた事が印象的でした。
香川は立ち上がり苦戦を強いられたもののセカンドユニットは悪くなかったです。ヘソン16得点、小阪10得点がその最たる例でした。
また、総じて体力も気力も使うタフなゲームではありましたが、その中で最終盤まで追い上げる姿勢を見せたことは評価したいと思います。
ビーコルポイントは福島の橋本。この日は7得点とまずますの活躍でしたが、ターンオーバーが3と少し多め。
それでも+/-はプラスでしたし、シューターでありつつも組み立ての起点に変わることもできる、という彼の強みは活きていたと思います。
今年は兎年ですね。チアの皆さんもうさ耳をつけてのパフォーマンスでした。
ハロウィンやクリスマスの時もそうでしたが、季節限定のコスプレは特別な日に来場できた感覚があっていいですね。
意外と近くてしっかり美味い
試合後は開成山大神宮も多少待ち時間が少なくなっていたので、改めて初詣。
今年も健康で過ごせますように。
その後は郡山駅前へ移動し、居酒屋の安兵衛へ。
福島へ行く前にTwitterでおすすめのお店を募集していたんですが、ブースターさんが口を揃えてこのお店をおすすめされていたので、物凄く気になっていました。
ただ、この日は盛況だったようで、入れた時間が予約でいっぱいになるまでの約30分間。そんな短時間でもお客さんを受け入れてくれた時点でもう神接客です。
仁井田本家から出されている穏という日本酒。とても飲みやすい。甘口なんだけどさっぱりいただけて自分好み。食中酒として最適なお酒かもしれません。
という訳でお刺身をチョイス。
真ん中がメイプルサーモンという福島のサーモン。養殖なんですが、身が普通のサーモンよりも赤いのが特徴。
メープルという名前なので甘いのを想像しますが、どちらかというとしっかり脂がのっている系。かつ魚の旨味を強く感じるので、全体的に通常のサーモンよりパワフルです。めちゃくちゃ美味しい。
そして右は鯉のお刺身。これも郡山名物なんだそうで、初めて食べました。
歯ごたえがシャキっとしていて小気味いいです。もっと癖や臭みがあるのかなと思いきや、しょうがと食べるとそんな事はなく。凄い不思議なお刺身だったなあ。
あ、左はシンプルに自分の好物という理由で選んだタコです。勿論美味しい。
そんな訳で、短時間ながら福島の名物に舌鼓を打つ事ができました。今度は予約して、福島のブースターさんとゆっくり酒と肴を楽しみたいなあ。
まだ微妙に小腹が空いていた故に、シメでもう1店舗。
凛々亭の節系醤油まぜそばです。自分まぜそばとか油そばみたいな食べ物大好きなんですよね。
画像でわかる通り、ネギや紫たまねぎなど、薬味が多め。そこに濃いめの醤油タレがしっかり合わさるので、この強い味同士でバランスを取っている感覚がめちゃくちゃ好き。職場の近くにあったら週4で通う自信があります。
胃袋も脳内も福島のうまいものでしっかり満たされたところで新幹線のお時間。そのまま帰宅し、東北3連闘は無事に完結を迎えました。
この3日間は人生の中でも特に充実した旅行に入ると思います。特に飯。豊北どこで食べても美味いってすごい。
あとがきとおまけの1枚
福島はコロナ禍前に1度訪れて以来でした。確か2018年くらいだったかな?
改めてになりますが、Bリーグの中でも特に「地元のお祭り」感が強いアリーナですね。
アリーナグルメの豊富さなど、数字上のストロングポイントは勿論あるんですが、何より地元の方同士の交流や、地元店によってボンズを盛り上げようとするこの雰囲気は、実際に行ってみて強く感じる部分だと思います。
そういった意味では、1番良さを言語化しにくい場所かもしれません。いや、訂正すると、自分の言語能力ではボンズの持つあの素晴らしい雰囲気を伝えきれません。文章能力の敗北。
あと個人的に驚いたのは、前回伺った時から数年が経過して、来場者の数もメガホン&サイリウム保有率も飛躍的に高まっていたこと。
この日が1375人と今季の福島平均よりは少なかったものの、自分が前回行った時は日曜日で約900人でしたし、上の画像からもわかる通り、紫のサイリウムが数多く煌々と光っていたのが凄く印象的でした。
メガホンのクラップ音も1700人くらいいるんじゃないかってくらい大きかったですし、少しづつブースターの数も熱量も増えてるんだなというのを実感できた試合でした。
福島ブースターの方からしたら当たり前なのかもしれないホームゲームの雰囲気ですが、他チームを見ていて感じるのは、これだけ地元の暖かさとお祭り感で溢れた雰囲気のホームゲームは殆ど無いと思います。
フロントや協賛企業の物凄い努力の結果が、ブースター体験にも結びついていて、結果徐々に来場者数などの数字が伸びている、という事ですね。
郡山総体は1年間の改修に入りますが、1年後、メインホームに戻ってきた時にはどんな雰囲気が拡がっているのか楽しみ……なんですが、いい意味で大きく変わらないかもしれませんね。
この路線が続く事が1つボンズが持つ独特な強みでしょうし、自分もそれがいいと思います。
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