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自分を大切にする

夢を語れないとだめなのか

「夢をもてるようにしてください」と依頼される

毎年、地域の小学校へ5校ほど児童向けにキャリア教育の授業を行っています。地域の子どもたちのWellbeing向上に少しでも役立つことができるのならと創業前から取り組んできたことです。
授業はワークショップ形式なので、事前に先生方と打合せを行うのですが、ここ6年で事前打ち合わせで先生方かたお話が出る言葉は。
「夢をもてない子が多いんですよ」という言葉。
どうも、将来こんな仕事がしたい=夢をもつという図式がみえてきます。

すきなことを仕事にしたくないという話

「自分が将来やってみたい職業がある人?」と授業の最初に聞いてみるのですが、元気よく手をあげる子、下をむいたままの子。職業名が知られているものは、発表もしやすい。
ちょっと違った質問もしてみる。
「自分がすきなものや、すきなことある?」
手をあげる子が少ない。
遠くを考えていた子どもたちに戸惑いの顔が。
すきなことが仕事になると楽しい。
仕事ですきをみつけることができれば、きっとそれは天職だと思えるのかもしれません。
授業のアシスタントについてくれた若者が
「すきなことを仕事にしたら嫌いになりそう。だって仕事で稼がないと生活できないと思ったら、すきなことがノルマになる。いい生活をしたいと思ったらすきで稼げるようにしないといけない。それは嫌だ」
仕事=生きていくために稼ぐ手段という図式のようです。

お金だけが人生の報酬ではない

生きていくために仕事をする。とても大切な考え方でもあります。
間違いではありません。ただ、お金だけが人を生かすものではないのです。
お金はありがとうの形を変えたもの。
生きていくためには、ある程度のお金は必要ですが、
お金を稼ぐことが夢になると、しあわせとは少し遠くになるかもしれません。

自分を大切に思う時間と夢はつながっている

夢(やりたいこと)はどんどん変化してもいいし、途中で変わってもいい。
生きていることそのものがとても尊く、自分のことを考える時間が必要。夢を考えるのは、自分と向き合う時間もすべて含まれます。



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