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記事一覧
あいだに17ツバメ観察日記6
2月13日~2月15日 ヘタレツバメ
朝まで電話で話した翌日最初のツバメからのLINEは画像だった。
体温計に37.5「病院直行」
月(つき)は自分との長電話がトドメを刺したのだと狼狽した。
ツバメは既に職務内容がオーバーワークであると訴えていたことや、休憩不足に残業だったりと会社がブラック企業の様相を呈していることなどを説明したが、それでも月の気が休まることはツバメの快復までなかった。
ちゃん
あいだに17ツバメ観察日記4
2月12日 イケメン一本釣り?
この日の月(つき)は休日だったことを利用して、諸々の用事を済ませて喫茶店で軽食とコーヒーを頼んだところだった。
そこに着信、例の店舗からだった。
期待して待ってはいたものの、月は飛び上がる勢いで喫茶店の外に出て電話に出た。
事務的な声とトーンの待ちかねたイケメン店長からの電話で間違いなかった。
心臓が大きく脈打つ感じを抑えて、月もまた淡々と折り返しへの礼を事務
あいだに17ツバメ観察日記3
2月10日〜12日 試練 駆ける3日年下のイケメンをナンパした翌日、月が導き出したデートへ至るための第一歩は、どのみちイケメンの提案に乗ることからだ、ということだった。
そりゃそうだ。
即ち、店舗に店長さん名指しで電話をかけること。
前日のジョークめかしたお誘いも、相手が仕事中であることを忖度して、あくまでジョークの形にしたし、核心には触れなかった。
なのに、また相手の仕事中の職場に100%下心
あいだに17ツバメ観察日記2
2月9日 出会い(後半)渾身のジョークを放ったその直後、イケメンのリアクションを観察していたその瞬間、あれ、と月(つき)は思った。
イケメン店長の視線が、すっと下に滑った気がした。
「ええ、いいですよ。デートのお誘いも連絡してください。」
その答えに月は耳を疑うしかなかった。
この真面目そうなオニイサンがまさかそう言うとは。
しかし月にも今まで培ってきたトーク力と恋愛ノウハウがあるわけで、ここで
あいだに17ツバメ観察日記 1
2月9日 出会い(前編)アラフォー独身。彼氏なし。
1人と4匹暮らし。猫様至上主義。
田舎の一軒家で悠々自適な自称独身貴族。
30歳過ぎて、独り身で子供もいない月(つき)の目下の目標は老後をそこそこに生き抜くこと。
最大の興味は資産運用と収支の最適化。
一人で強く逞しくそこそこ豊かに死ぬまで生きることを目標に掲げて、今月のやることリストを1つずつ消化する過程だった。
次は、携帯電話料金と通信費の