2022.12.20 雑記
凍えた指先を解くような晴れ
冬の読書はかじかんだ手との戦いであると思う。
寒さで強張った指がページをめくれなくなったら負け。
ギリギリまで布団に埋めてみるけれど読みにくい。
最近は湯たんぽを使っている。ただ、ティファールで沸かしたお湯を入れるのと、コンロで火にかけるのとではどちらがお得なのか気になっている。
『浮きて流るる』(落合加依子、小鳥書房)を読了。
文学フリマで購入したのが11月20日だからもう1ヶ月が経ったのか。
何もしていない自分に焦る。
読みながら本当に他人の日記を覗き見ているようでドキドキする。苦しいこと、悲しいこと、楽しいこと。赤裸々に日記に書いてある。
私の好きな言葉に「周りの5人の平均があなた」がある。素敵な落合さんの周りには素敵な人たちで溢れているのだろう。この本を読んで特にそう思う。
3月クララさんの寄稿文の中に「日記の中でもわたしはドレスを脱ぐことができない。だれに読まれるわけでもないのに、どうしても上手に書こうとしてしまう。」とあって読んでいる間、ずっと目を背けていたところを突き刺されたような気がして涙が止まらなかった。
わたしもただでさえ、この日記に書くことがないのに必死で自分を隠して猫をかぶって、そうしてできた抜け毛のような部分を懸命にかき集めて日記を書いている。
この本を読めてよかった。
谷保に行きたい。この本に出てくる方たちの書いた本を読みたい。