子どもを、丸ごと受け止め、認めることを学ばせてもらった、2つの出来事。
あなたは、学校に行ったら、
文字を読んだり、書いたり、出来るようになると、
思っていますか?
文字を読めることや、書けることは、当たり前ではないのですよ。
読書が大好きな私のところに、字を読むのが苦手な息子が…
先日、冬休みが終わり、3学期が始まりました。
長期の休みに付き物が、作文や、読書感想文。
今は、子どもたちに任せていますが、息子が低学年の時は、手伝っていました。
息子は、読み書き障害です。
ADHDなどと同じ、発達障害の一つです。
IQは低くないのに、文字を覚えるのが苦手、字がゆがんで見える、鏡文字のように見える、字がところどころ黒く塗りつぶされて見える等々、人口の約5%にいると言われています。
昔なら、ただの勉強不足、努力が足りないと言われたと思いますが、今は検査などで、学習障害、読み書き障害、書字障害、ディスレクシア、LDなどと言われています。
息子が小学校に入学し、まもなく、国語の本読みの宿題を、とても嫌がるようになりました。私自身は、とても読書が好きなので、なぜ嫌がるのか、わかりませんでした。
1学期が終わる頃に、担任から呼ばれ、教頭先生も交えての懇談で言われたことは、「学習障害でしょう」でした。
学習の障害
なんのことか、わかりませんでした。
図書館から借りた本を読み、読めない書けないという障害だけでなく、2次障害として、自己肯定感の低下を防ぐという部分が、心に刺さりました。
集団行動もできる。見た目からはわからない。
ただ、字を覚えたり、書いたりするのが、苦手。
はっきりわかったのは、算数のテストの時に、文章問題で、一番多いものから順番に、1~3と番号を答えるところが、一か所だけに、丸をつけてきました。
息子に問題を読み上げて、答えを尋ねると、1~3で答えられました。
読めないから、問題の意味がわからずに、答えられなかった。読めないとは、そういうことなのか…
分かった瞬間でした。
どんな息子も、丸ごと受け止めようと決めました。怪我や命にかかわること以外は、そのまま受け止めようと…
読み書き障害の本を読む中で、アガサ・クリスティーの言葉が響きました。
「読めるか書けるかが大事なのではない。アイディアが大事なのです」
読むことに労力を使うと、本来の学びである、考えることまで、集中力が持続しない。宿題も、息子が疲れない工夫をしました。
音読の宿題は、文章の最後の丸が来たら、交代で読む。振り仮名を振る。漢字の練習は、多少枠からはみ出したり、跳ね方や払いが変でも、赤ペンでチェックしないように、担任に依頼しました。
宿題の、漢字練習の赤チェックを直すのが嫌で、ノートを投げつけられたこともありました。
20点の漢字の小テストを見せられ、「どうして、僕だけ、みんなのように、100点取れないの?」と、泣いて言ってきたこともありました。
担任の先生方と連絡を取ったり、通級指導教室の先生と連携をとりながら、息子が少しでも、楽しく、ストレスなく、学校生活が送れるようにしました。
出来ていないと思っていたのは、私だけ?
読み書き障害でも、宿題の量が減るわけではなく、みんなと同じものは出ていました。
長期休みの時に出る、作文や、読書感想文は、大変でした。
読むこと自体が、疲れるので、代読し、気になった箇所には、付箋を貼る。息子が書いた文章で、ひらがなと、漢字が混ざって書いてある部分を、直す時が大変。文章構成も、バラバラなことが多かった。
そこを気にしていたのは、自分だということに気が付いたのは、小学4年の個人懇談の時でした。
担任から、「○○君(息子のこと)、作文、よく書けていますよ」と、言われました。
見せてもらった、作文ノートには、運動会や、社会科見学の時のことが、マス目を余すことなく、書いてありました。
5つと、いつつ、など、漢字とひらがなが、混ざっていましたが、自分の感じたことや思いを、しっかり書いてありました。しかも、作文を書く時間内で書き終えていました。
文章構成などが、きちんと書けていないといけないと思っていたのは、私でした。先生が、よく書けていると認めているなら、それが良いではないか!自分の思い込みが、さらに外れた瞬間でした。
それからは、息子が聞いてくるまで、先に国語や社会の教科書に、振り仮名を振るのは、止めました。
わからなければ、自分から質問する。そういう行動がとれるようにと、思うようになりました。
作文などは、チラッと読んだ後に、ひらがなと漢字の両方で書いている場合は、「漢字にした方が、カッコ良く見えるかもね」と言うだけに、とどめています。
書くのが苦手でも、パソコンやスマホで、文字入力は出来ています。バドミントン部で活躍して、体育や、数学、料理や裁縫が得意。息子が作る卵焼きは、とてもフワフワで美味しいです。
息子は今、中学2年生。さらに、生きる力を身に付けてほしい!そして、どんなことも、大丈夫と、楽しんで生きてほしい!
きちんとちゃんとしなければ…と思い込んでいた私にとって、息子は思い込みの枠を壊す、最高のギフトでした!
息子の母親でいられることは、感謝しかありません!
これから、息子がどんな人生を歩むのか、楽しみです!そして、私は、1番の応援者として、「いいね!」「やりたいことを、やったら良いよ!」と、言い続ける存在でいます。
#読み書き障害 #ディスレクシア#LD#自己肯定感
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