なぜお金を稼ぐのか?
みなさんは「なぜお金を稼ぐのですか?」と聞かれたら、なんと答えますか?
”資本主義社会”に生きる私たちにとって、もちろん「生活のため」が第一ですが、それだけでは一生続かないかもしれません。
私は今年の夏に仕事を辞める寸前、なぜ自分がお金を稼いでいるのか、少し分からなくなっていました。そんな私がいざ仕事を辞め、旅をするという生活を半年弱続けた中で、ようやく私の答えが出たので綴りたいと思います。
~会社員時代~
大学卒業後、薬剤師(いわゆる”会社員”という形)として組織に所属して毎月お給料をいただく。
さらに正社員時代はボーナスも年2回支給され、不自由ない生活を送るには十分すぎるレベル。
その頃のお金の使い道は?というと…
生活費はもちろんだが、残ったお給料の使い道は仕事のストレスを買い物や旅行で散財するという典型的な”浪費型”。
当時付き合っていた彼も驚くほどの浪費型。もちろん貯金もほぼ出来ず。
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そんな私の、お金に対する価値観が変わるきっかけとなった出来事。
それは”断捨離”だった。
もともと今年の夏に海外留学を予定していたため、それはそれははかどった。
そしてそのとき気づいたこと、
(こんなに色々モノ持ってるけど、結局いつも使うものは決まってるし、なんでこんなところにお金使ってたんだろう…?)
冷静になればなるほど、今の世の中は必要以上に”消費”を煽っていることがよく分かった。
そう、人間が生きていくのに本当に必要なものはそんなにない。
(その本当に必要なものが今、消えかかっているというのが大問題)
本当に必要なものはそんなにないはずなのに、毎日の仕事と仕事のストレスに頭はマヒし、”冷静に考える”ことができていないゆえの会社員時代の”浪費”だったのである。
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~無職、そして旅に出る~
いざ会社員を辞め無職になり、期限も決めない旅を始めるとなると最初はやはりお金に対する心配が伴った。
しかし実際旅を始めてみると、主なお金の使い道は移動のための交通費、食費、宿泊費。
よっぽど事故に遭ったり、殺されたりしない限り生きていくことはできる。
そんな旅の中でいろんなお店を訪れた。
この”コロナ禍”で飲食・小売業は少なからずダメージを受けている。
これは「このお店いいな、また来たいな」と思ったお店が、次に訪れたときにはなくなっている可能性があるということを意味している。
これまで私の中で「お金=単なるサービスやモノとの交換ツール」だったのが、旅を通して「お金=ありがとうという感謝、そして頑張ってほしいという気持ちを伝える、生きたエネルギー」だということを気づかせてくれた。
(だから私はクレジットカード以外のキャッシュレス決済は使わないようにしている)
~これからの未来のために~
ろくでもないマスメディアは毎日、「コロナ感染者数が~」などと煽っているようですが、私はコロナよりもここから先に待っている未来の日本のほうがよっぽど心配です。
安心・安全な食べ物を手に入れるにも一苦労するような国、未来に残ってほしい・残すべきものが消えていってしまう国、悲しいかなこれが今の日本という国です。
そんな今の日本で、毎日ただ「生活のため」にお金を稼ぐ。健康の根本解決にならない”薬”を提供すること。私はそんなことに貴重な自分の人生の時間を費やしたくない。
こんな日本に住んでいたくないから、このままだともっとひどくなっていくであろう日本にはしたくないから、これからの未来に本当に残ってほしいものを残したいから。
ーこれまでの自分の人生経験も踏まえ、少しでも今の日本を救う一翼をになうことがここから先の私に残された人生という時間の使い方だと、半年弱の旅を通して一つ答えが得られました。