家族や親類間の意見の対立、どう乗り越える?
看護師付き添いサービスかなえです。
仙台市で保険外サービスを提供しています。
今日は家族間の意見の対立について書き、そんなときにやってみると良いことを記します。参考にしていただければうれしいです。
介護を進める中で、家族間の意見が食い違ったり特定の人に負担が偏るなどで、不満が溜まったことはありませんか?
「なんで自分ばかりに負担がかかるの?」と感じたり、「もっとこうした方がいいのに…」など、意見の違いが原因で時には口論になることもあるかもしれません。このような対立を放置してしまうと、介護そのものがストレスになりますし、家族関係にも大きな影響を及ぼします。
そんな時には以下のことをしてみてください。
1. 家族会議で情報共有を徹底する
介護が必要な家族の状態や、介護スケジュールを全員で把握することが大切です。たとえば、「週に一度の通院介助が必要」「○曜日○時から訪問看護」などの情報を共有します。その上で、これからどんなサポートが必要か、などを話し合ってみましょう。
また、役割分担を決める際には、できるだけ具体的に「誰が何をするのか」を明確にすると良いでしょう。たとえば、「Aは通院の付き添い」「Bは経済的支援」など、それぞれの得意分野や生活環境に応じて負担を分散させることが重要です。
2. 第三者を交えて調整する
家族だけで話し合うと、一方的な意見に偏ることがあります。時にはつい感情的になってしまうことも…ありますよね。こうした場合には、ケアマネージャーや訪問看護師など、専門家を交えて話し合いを進めるのがおすすめです。
たとえば、「他の家族も同じ負担を引き受けてくれないときに、どう伝えれば良いのかわからない」といった悩みを誰かに相談することで、調整の助けやアドバイスを得られることがあります。客観的な視点が加わることで、冷静に話し合いやすくなるでしょう。
3. 無理のない負担分担を意識する
介護の負担は身体的なケアだけではありません。金銭的支援や事務作業、時折訪問して顔を見せることも、大切な協力の一環です。それぞれができる範囲で役割を担うことが、最終的には介護を受ける方のためにもなります。
たとえば、離れて暮らす家族には「月に一度、必要な消耗品をまとめて購入してもらう」など、無理のない形で協力を求める方法もありますね。
介護は家族全員の協力があってこそ負担を分散しながら続けることができます。
家族間の意見の対立が生じたときも、「一人で抱え込まないこと」が何より重要です。調整役やサポートを求めながら、家族全員が「介護を一緒に支えている」という意識を持てると、介護への向き合い方が少しずつ変わるでしょう。
1番大切なのは、介護をするあなた自身です。
誰かに相談すること、無理をせず負担を分け合うことは、介護を長く続けるための土台となります。自分をいたわる時間を持つことで、より前向きな気持ちで介護に取り組めるのではないでしょうか。