#3 初めましてなのにごめんなさい
バタバタしてた数日後には小学校入学式。
同じ保育園から一緒の友達は1人だけ。
だから友達作りも1からスタート。
同じマンションに住んでる同じ小学校の子が2人。
そのうちの1人が、片耳難聴の女の子で私の反対の耳が聞こえない。
幼なじみとその女の子と一緒のクラスになった。
色々が初めてで、ワクワクしてた。
入学式が終わってみんなで教室に戻って、先生の話を聞いてその日は終了、、、って思ったのに。
母と私はみんなが帰るの見送ってた。
誰もいなくなって、母から「ちょっとまってて」と廊下に待たされたのは覚えてる。
廊下から教室の教卓で先生と二人で話してるようだった。
何話してるんだろうぐらいで、早く帰りたいなーって待ってた。
20分ぐらい待って、やっと母が教室から出てきた。
その帰り道に「先生に耳のこと話しといたから」と言われた。
次の日、幼なじみの家で待ち合わせをして登校した。
1限目の初めての授業内容は「自己紹介」
みんな自席で名前と好きな食べ物とかそんなようなことをパッと話す程度。
そして最後の子が終わったあとに「奏さんから皆さんに伝えたいことがあるそうです」と先生に言われて私だけ教室の前に立った。
そこで初めて「私は左耳が聞こえません。」とみんなの前で話した。
その話に続いて先生から
「奏さんは聞き取りにくいと思うので、1番前の席に移動してもらいます」と
最初だったこともあり、前の真ん中の席に私は移動。
けど、先生も名前覚えなきゃ行けないとか最初はあるからだったのか。
私が移動した分周りの子も1つ席を移動してもらった。
私1人のことでみんなに手間をかけさせてしまった感じ。
ほとんどの子とは初めましてなのに、
心の中で「ごめんなさい」と呟いた気がする。
今回はこの辺で、、、。
先生から事前の話もなく、「前に出てみんなに話してね!」と言われて驚いてました笑
みんなに席1つ分の移動がなんか、申し訳なくなった気持ちが最初凄かったなぁって。
あの日のことは未だに覚えてます。笑