
基本中の基本だけど、なかなかできていない声掛け
さて今日は
声掛けの基本中の基本のお話です。
それは・・・
見通しを持たせる
たとえば
長い針が6になったら
上着を着て靴を履くよ。
だから、長い針が5になったら
お片付けしようね。
といった声掛けです。
できていますか?
わかっていても、
できない事も多いのではと思います。
気付いたらあと3分で家を出る時間だ。
ヤバい。そしていきなり
「もう出るよ!お片付けしよ!」
って、なりがちですよね。
こうやって急に声をかけてしまうのは
子どもは親の庇護のもとにあって
大人の指示に従うもの
という根本概念を持っているからです。
大人だって、仕事で
今日はアポも会議もない!
事務処理に集中できるぞ!って日に
すごい集中できててノッてて
キリが悪いタイミングのときに
こちらの都合は一切伺わずに突然
「今から取引先行くよ!もう出るよ!
早く席立って!鞄持って!」
と言われたら、
「・・・は?(イラッ」
ってなるのは、簡単に想像できます。
でも先に、
今日は何時に取引先に行くことになったから
同行してもらえますか?
と事前に言われていれば、
心の準備ができますよね。
子どもも同じです。
子どもにも、今集中していることがあって
すぐに手が離せないという事情があります。
伝えていても、
大人のように常に時間を気にすることはできません。
でも、伝えられたことによって、
一度は❝長い針が5になったらお片付け❞
という認識をしたので、
突然言われるよりはスムーズになります。
さらに、お片付け予定の5分前に
「いま、長い針が4だから、あとちょっとだよ」
とワンクッション設けると、より効果的です。
ポイントは、全部ちゃんと
一緒に時計を見ながら伝えることです。
時計が読めなくても、
一緒に見て伝えることが大切です。
そうやって、時間の感覚を身に付けていきます。
ちなみに保育園では、
時計の1~12に全部違う色とかマークのシールが貼ってあり、
そのマークや色で伝えたりしています。
家を出る時間、ご飯の時間、
お風呂の時間、寝る時間。
あまり急かしたくないな、と思っていても
この時代に生きる私たちは
現実的に考えて
時間に全く囚われない生き方はできません。
常に、遊びが終わるまで
待ってあげることもできません。
なので、時間の感覚を
少しずつでも、身に付けていってあげたいです。
見通しを持つことで、
時間の感覚の基礎にもなるし
余計なイライラを防ぐことにも繋がります。
ちなみに私は、
自分自身がセカセカしていて
忘れそうなときは
声をかけるためのタイマーをセットしていますw
最初に、〇時に出るよ
とは伝えますが
その5分前(片づけてほしい時間)と
さらにその5分前(ワンクッション声掛けの時間)に
タイマーをかけますw
そこまでする?!と
言われたことはありますが、
自分の気持ちが焦っていると
声をかけ忘れるだけでなく
ほんと出る直前に
「まだ遊んでるの?もう行くよ!早くして!」
って、なってしまうからです(汗
それでまた、
ああ、私のミスなのに、
子どもたちを怒ってしまった・・・
と自己嫌悪になるんです。
怒らないようにしよう、
と思っても、できませんでした。
なので、沸いた怒りを鎮めようとするのではなく
怒りが沸くようなシチュエーションを防ぐ、
そっちの対策を、割としています。
感情はコントロールできませんが
状況はある程度コントロールできます。
ここまで読んでくださった方も
私はいつもここでイラつくな。
という部分に、
自分で気付いていると思いますので、
では、それがなるべく起こらないようにするには
どうしたらいいか?
という対策を、考えてみてください!