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これだから言語はおもしろい

こんにちは。[かなで]です。

私はかねてから言語好きを公言しています。
英語、タイ語、ロシア語、ドイツ語を勉強していますが(英語とタイ語以外はまだまだペラペラには程遠いですが!)、他にもたくさん興味のある、勉強したい言語があります。

そういった性分なので、私は、普段の生活の中で、他の人が気にならないような言語に関する「小さな発見」をして、そこに喜びを見出すことが多々あるのです。

それは、言語好きの方なら「経験ある〜」って頷いていただけるようなことかもしれません。

今日は、そんな私の「小さな発見」に関するエピソードについて2つ、お話しします。

まずひとつ目。

これは、先週私がとある施設のトイレにいた時のことです。

個室に入り、ふと目を横にやると、子どもを乗せるベビーチェアがあったんですね。

こんな感じのものです

この、なんの変哲もない、普通のベビーチェア。
みなさんもどこかで必ず見たことがあると思います。

ですが、私はふと、あることに気がつきました。
みなさんも実際の写真を見て考えてみてください!

用を足しながら撮影しました。笑

ちなみに私は中国語も韓国語も読めません。 
それでもあることに気がついたんですね。


ベビーチェアは生後5ヶ月〜2歳半のひとりすわりができるお子さまを対象としたイスです。

日本語だと、生後「5ヶ月〜2歳半」となっているところが、
英語だと「5-30ヶ月
中国語だと「5ヶ月〜2歳半
韓国語だと「5-30ヶ月」になっているんです。

私は先にもお伝えしたように中国語も韓国語も理解できませんが、この文章から、韓国語は日本語と違い、「生後○ヶ月〜○歳」と表現するのは一般的ではなく、「生後○ヶ月〜○ヶ月」と表現するのが普通だけれど、中国語は日本語と同じで、「生後○ヶ月〜○歳と表現できる」、ということがわかるのです。

そして、英語においては、韓国語と同じように「○ヶ月〜○ヶ月」と表現するのが一般的、ということもわかります。


「え?それだけ?」

と思った方。

それだけです。笑

でも、こういうことを頭の片隅に入れておいたりすると、その言語に対する親近感のようなものが湧いてきて、後々勉強するってなった時に役立ったりするんです。

無関係に見えるものが、人生のどこかで有用なものに化けたりする。
点と点はどこで繋がるのかわからないのです。

…とまあちょっと実用的なことを言いましたが、そういうものを関係なしでも私は純粋にこのような発見に喜びを見出します。笑
それが言語好きの特徴です。


さて、2つ目。

これは先日、青森県に旅行に行った祖母との何気ない会話の中から。

↓祖母がどんな人かはこちらを…↓

その日、祖母は興奮気味に青森で訪れた「蕪島」というところについて話していました。

青森県八戸市にある蕪島は、ウミネコの繁殖地として全国的に有名で、そこには何千何万羽という数のウミネコが暮らしているんです。

八戸市 蕪嶋神社の周りを飛び交うウミネコ
(一般社団法人東北観光推進機構のHPより)


そんな話を聞いていて思ったのが、「ウミネコって改めて変わった名前だな」、ということ。

ウミネコはカモメの仲間。その鳴き声がニャーニャーと、ネコの鳴き声に似ているから、海にいるネコということでウミネコ。

これは知っていました。

でも、言語好きのあなたと私はここで止まりませんよね。
私の頭にその時あったのが、

「じゃあウミネコって英語でなんて言うんだ?」

です。

Sea cat(海のネコ)とでも言うのかなぁ。
と適当に仮説を立ててググりました。


すると、ウミネコは英語で

「Black-tailed gull」

全然ちゃうやん!

ウミネコは、英語では「黒いしっぽのカモメ」でした。

ここが面白いところなのですが、「ウミネコ」というこの動物をみて、日本人のご先祖さまたちは、その「音」に注目してその鳴き声から「ウミネコ」と名付けたのに対して、英語圏のご先祖さまたちは、その「姿」に注目して尻尾の色から「黒いしっぽのカモメ」と名付けたのです。

国や文化の違いから、動物を観察する際に注目するところに差があって、それが今日まで「名前」として残り続けている。

いやあ、おもしろい。笑

この後、日本と英語圏で名前の全く異なる動物や植物に関して調べまくりました。非常に興味深い例がたっくさんありましたが、文字数の関係でここでは割愛します。

ぜひ気になったものがあればググってみてください。


いかがでしたでしょうか。
これが、“自称”言語好きの私が普段している「小さな発見」の一部です。

私にとっての言語のように、皆さんにも心魅かれるものがあるはずです。

日々生きている中で、ちょっと立ち止まって、少し耳を澄ませたり、目を凝らしたりしてみてください。あなたにも「小さな発見」がきっとあるはず。

代わり映えのない日でも、新しいことを発見する、知ることで、より自分の知っている世界が広がって、心が豊かになる特別な日になります。

では。お後がよろしいようで。
最後にココ・シャネルの素敵な言葉で締めたいと思います。

私のような大学も出ていない年をとった無知な女でも、
まだ道端に咲いている花の名前を一日に一つぐらいは覚えることができる。

一つ名前を知れば、世界の謎が一つ解けたことになる。
その分だけ人生と世界は単純になっていく。

だからこそ、人生は楽しく、生きることは素晴らしい。

ココ・シャネル


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