24歳、祖母の言葉を噛み締める
こんにちは。[かなで]です。
私はよく、祖母とご飯に行きます。
祖母は70近いのですが、いまだに東京の青山でカウンセラーとして仕事をしていまして、全国各地、津々浦々まで企業研修や講演を行うなどバリバリの仕事人。
若い頃は証券会社のトップセールスマンだったそう。
手に職をつけるため、50代になってから大学に通い始め、卒業して国家資格である公認心理士の資格を取り、現在の仕事をしています。
そんな祖母と、私の大学のキャンパスは駅で3つしか離れていないので、よく授業終わりに一緒にご飯を食べに行くのです。
祖母は私と似ていて、家族の中で唯一、読書が大好きで、歴史や文化についての造詣も深く、私が心から尊敬する人物です。
そんな祖母とのご飯の中で、私が気に入った祖母の言葉があります。
「きちんと歳をとるっていうのは難しいんだよ」
というものです。
ガチガチの昭和カタギの祖父は、祖母にお世辞にも良いとは言えない言動や行動で祖母を苦しめていたみたいで、母が高校生の時に離婚をしています。
さらに母の実家は、祖父がほとんどお金を入れず、祖母がローンをほとんど払ったのにも関わらず、祖母はその家に関して権利をひとつも持っていません。
また、祖母は仕事柄、何十年もの間、いろんな心の病を持つ人たちと多く接しており、まさに人を見るプロだと言えます。
そんな祖母が発した、「きちんと歳をとるっていうのは難しいんだよ」、という言葉。
祖母の人生が集約された、非常に重い言葉だと思います。
たしかに、私はバイト先で、怒鳴り散らかす大人や、お金を投げて渡す大人、ありがとうが素直に言えない大人など、いろんな人たちを見ました。
歳は誰でもとりますが、「きちんと」歳をとるっていうのは誰にでもできないもので、すごく難しい言葉なのだということを痛感しています。
祖母の言葉を心において、自分は本当に、素敵な大人になれているのか、立派な大人になれているのか、「きちんと」歳をとることができているのか。
これらを常に考えながら、生きていきたいと思った24歳なのでした。