#07 ふつかめ
無事(?)入店初日のお仕事を終え、このお仕事ができると思った私。
翌日も出勤して参りました。
昨日のことが特段ショックだったわけでもなく、
淡々と電車に乗って出勤しました。
たった数時間で2万円を稼いだことが誇らしくもありました。
お店に着く前に今日もご予約をいただいていました。
昨日と同じように、プレイバッグを持って待ち合わせ場所に向かいます。
2日目のこのお客様が、私にとって次のきっかけを与えてくれるお客様になりました。
滞りなくホテルの部屋に入ると、その方は話しながらすぐに服を脱ぎ始めました。
お体にはたくさんお絵かきされていました。
かと言って怖い人ではなく、言葉遣いも優しく温厚そうな方です。
私も続いて服を脱ぎました。
昨日よりは少しだけ慣れたでしょうか。
お客様も静かに立っていてくれるので、洗いやすいです。
一通り洗い終わり、シャワーで流そうとしたところでお客様が言いました。
「お姉さん、すごく丁寧に洗ってくれるけど、ココはもうちょっとしっかり洗った方がいい。皮も剥いて、中までしっかりな」
そう言ってご自分のモノをもう一度しっかり洗いながら、私に教えてくれました。
その方も私がまだ2日目のほぼ未経験だということはお店から聞いていたみたいだったので、それは本当に親切だったと思います。
言葉尻に優しさを感じました。
その方はしょっちゅう風俗を利用するそうでした。
週に3度程。毎週毎週。
性病が怖いので、同じ子を何度も呼ぶことはないそうです。
だから私のような入店したての子の方が病気のリスクが少ないので、選んでくれたようでした。
プレイもすごく丁寧でした。
キスも、病気が怖いのでほとんどしません。
触ったり、触られたり、冷たい指先が感度を強めます。
「こうして欲しい、こう」
気持ちのいい場所、触り方を、優しく指示してくれました。
私はわからないことだらけでしたので、言ってくれる方がありがたかったです。
言われた通りに私が触ると、お客様のモノが固く反応します。
それは少し嬉しく感じました。
フェラの仕方も教わったことはありませんが、私なりに歯が当たらないように気をつけて行いました。
今までの経験や漫画とかネットとか、なけなしの知識を総動員して気持ちのいい場所を舌で探します。
固く立ち上がったところでお客様も起き上がり、私の肩に手をかけ攻守交代します。
私の秘所も濡れていました。
指が出し入れされるたびに濡れた音が静かな部屋に響きます。
気持ちよさと恥ずかしさ。
私は声が抑えられません。
指が離れると、次は固いモノが押し当てられます。
指とはまた違う感触、ぬるぬると滑るそのモノの、怖さにも似た迫力。
今は当てられているだけのそれも、きっと昨日のように。
そう思いました。
しかし、お客様はしばらくそうして腰を振った後、もう一度攻守交代をしました。
このときもいただいたのお時間は90分だったので、まだ少し時間が残っています。
今度は私が上となり、自分の濡れた部分をお客様のモノに擦り付けます。
何度も何度もそうしていると、不意に中に入りそうになりました。
するとお客様は私の腰を掴んで食い止めます。
「初めましてでそこまでサービスしなくていい」
そう言って、ただ肌に当たる興奮を愉しんでくれました。
タイマーが鳴ったところで、お客様は最後の体制に入ってくれました。
口に含むように指示されたので、私はお客様の白い情熱を口の中で受け止めました。
アフターシャワーも済ませて服も着た後、お客様は言いました。
「俺は風俗で遊ぶのが生き甲斐みたいなものだから、パイプカットもしてるし病気にも気をつけてる。でも客のみんなそうじゃないのもわかってる。だから、お姉さんもちゃんと客は選ばないと、俺みたいな気つけてる奴も遊べなくなるから。全員とやらなくていいし、言いにくいこともちゃんと言った方がいいよ」
…昨日当たり前に行われたNG行為で、私は投げやりになっていたことを反省しました。
そしてお客様は、また来ることを約束してくれました。
この日は出勤時間が短く、この一本だけのお仕事だったので15,000円のお手当でした。