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#22 パパ活やってみました② 〜いっくん〜


出勤しないとその日の売上がわからないお店と
一日いくらが決まっているパパ活と
どちらがいいのか確かめるために、
パパ活やってみることにしました。



どうも好みが先に出てしまいうまく先へ進めずモヤモヤしていたとき、『いっくん』という方からメッセージがありました。


いっくんは初めましての文章から気安い雰囲気の方で、自分からいっくんと呼んでくださいと言い、一人称もずっと『いっくん』でした。


仕事の疲れを癒してくれる大人の女性を探しているいっくんは、最初から体の関係を強く求める『自称えっち』。

顔合わせの段階でそのまま大人に進みたいと正直に伝えてきました。


(そういう人もいるんだな)


慎重に段階を踏む方ばかりとお話ししていたため、いっくんみたいなパターンは初めてでした。

私も顔を見てできるかを判断すると二の足を踏んでしまうことに難を感じていたので、まさにいっくんは手っ取り早い相手でした。


(どうせするんだから、見た目より体の相性がいいか先にわかった方がいいか)


その程度の考えで私はOKしました。



プロフィールから書いてしまいましたが、
『自称えっち』な方はえっちなのではなく、理性の効かないエゴイストであることが多いです。


欲望のままに性を吐き出し、ましてそれが喜ばれると思っている。


前回の締めくくりで私はこのいっくんがとんでもないクソ野郎だったと書きました。

一体どんなクソ野郎なのか気になった方もいらっしゃるでしょうが、クソ野郎にも様々なタイプがあります。


許容できる範囲というのは女の子によっても違うので、先日のシュークリームおじさんの方が生理的に無理という方もいらっしゃるでしょう。


私の中でのクソ野郎の認定基準は、

「深層心理では女を性欲処理器としか思っていない」

ことです。


この"深層心理では"というのがミソで、
厄介なことに本人に自覚はありません。

あろうことか本人的には

「女性を大切にしている」
「嫌がることは絶対にしない」

と思っています。
もしくは、「謝れば済む」と思ってる方もいます。


「ごめんね。嫌だった?もうしないね」


そうじゃない。
やる前にやめろ。


です。

ハラスメントと同じく受ける側の受け取り方ではありますが、滲み出る粗雑な扱いに気づかない女の子の方が少ないと思います。


先日も何度かお会いしていた本指名様でしたが、段々自分がアダルトグッズになったように思えてきたので打ち切らせていただきました。


その方も他の女の子からすでにNGを喰らっていたようです。


お会いしている間は終始笑顔で接していたので、そのお客様はなぜNGを出されたのかわかっていないと思います。


自分の悪いところがわからないので、また同じことを別の女の子にくり返す。
そしてまた嫌われて、お店からも出禁になって、転々としていく。


いっくんもそうでした。

「連絡取っててもすぐ返事返って来なくなる」


食事をとりながらそう呟いていました。

その原因が、なぜ自分にあると気づけないのでしょうか。
なぜ悪いところをわざわざ他人が教えてくれると思うのでしょうか。


食事を終えて、「ここ安いんだよ」と連れて来られたホテルに入ってすぐに、約束のお手当を払ってくれたことはよかったです。


ただ、よかったことはこの一点のみ。


いっくんは会う前から下着のリクエストをされていました。
お尻が好きなので、Tバックを履いてきて欲しいと。

律儀にも私は言われた通りTバックを履いていきましたが、下着になんて目もくれずひん剥かれました。


このように欲望を制御できないせっかちな方は、同じ体勢を3秒とキープできません。

耐えず忙しなく動き続けるのでこちらは気持ちいいと感じる暇もなく、たこ焼きのようにクルクルとひっくり返されてたまったものではありません。

たこ焼きだってもう少しそっとしといてくれと思うはずです。


濡れやすさには定評のある私ですが、さすがに全く濡れずしまいには入らなくなり、やがていっくんも萎えてしまいました。

あまりのへたくそさに私はゲンナリしていましたが、そんな様子の私を見ていっくんは言うのです。


「大丈夫?こんなに激しいの、初めてだった?」


激しいのじゃない。
こんなにへたくそなのは初めてだ。


心の中で拳を握らせながら、私は俯いてすみませんと言いました。


帰り際にもまた「激しくてごめんね。あんなの初めてだったよね」と自分の"激しさ"をアピールしていました。

私は乾いた笑いしか返せませんでした。


当然、いっくんとはそれっきり。
プロフィールも即刻削除しました。


女を人と思っていない扱いに私は怒りを覚えましたが、二度と会わない相手に怒っていても仕方ないので、「また会いたい」と思うことは特別なことなんだと考えをシフトしました。


お互いに波長があって、たくさんあるお店と女の子の中から「また会いたい」と本当に来てくださる本指名様とのご縁に改めて感謝です。


失敗も学びです。
のっけから大ダメージを負いましたが、転んでもタダでは起きません。


私のパパ活体験記は、もう少し続きます。


***


#23  パパ活やってみました③  〜かずさん〜


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