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kanay
2016年6月3日 14:18
数年前、一人で外国に行ったとき、ある駅の階段の下でボロの服を着、手の平にのった数枚のコインを静かに眺めている男性がいた。わたしは何となくその男性の持つ、澄んでいるが冷たい川の水に足を浸していて、じっとその流れを見つめているような雰囲気に惹き付けられた。それから彼の手の平にわずかな1ユーロをのせたとき、その声はわたしの内側から沸き起こってきた。‘あなたは愛されている。あなたは神に愛されてい